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自治体病院:再建策、先例に学べ 札幌のセミナーに100人 /北海道

 自治体病院の経営難が深刻化する中、再建策を全国の先進例から学ぼうと、「地域医療における自治体病院のあり方」と題したセミナーが12日、札幌市中央区で開かれた。北海道大公共政策大学院と日本政策投資銀行北海道支店の共催で約100人が参加。病院経営の理念を明確に打ちたて、行政、病院、住民が共有する必要性が繰り返し説かれた。

 基調講演した塩谷泰一・徳島県病院事業管理者は、90年代前半に全国一の赤字を抱えていた坂出市立病院(香川県)の経営を立て直した。「自治体病院の職員は資質はあるが、一歩をどう踏み出すべきかが分からない。院長や管理者が理念を示すべきだ」とした上で、「医療はサッカーと同じ。自分のポジションで専門性を発揮するのは当然で、それ以外のスペースをどう埋め合うかだ」と力説した。

 パネルディスカッションでは、福島県三春町の遠藤誠作・財務課長、中頓別町国保病院の住友和弘院長、石井吉春・北大教授が議論。遠藤課長は「北海道で(先進例が)通用するかというと条件が違う面もある。自分たちの住む地域を考えて戦略を練るべきだ」とアドバイスした。【横田愛】

毎日新聞 2008年1月13日

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