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【社会】

描く未来予想図、暗く 新成人の4割超「親より生活苦」

2008年1月12日 夕刊

 今年成人式を迎える若者たちの4割を超える人が「親の世代に比べ、自分たちの生活は悪くなる」と将来を悲観的に考えていることが、東京の結婚情報サービス会社「オーネット」による意識調査で分かった。

 調査は1987年4月から88年4月にかけて生まれた男女計800人を対象に実施。生活や結婚、仕事に対する考えを選択肢で答えてもらった。

 親の世代の暮らしぶりとの比較では、43%が「悪くなる」と回答。「自分たちの子どもの世代では生活はさらに悪くなる」と答えた人も44%に上った。

 将来希望する生き方を「経済的な豊かさ」とした人は18%だったのに対し、過半数の51%が「家族や友人を大切にする暮らし」を選んだ。

 「フリーターになるかもしれない」との不安を抱える人は2年前の調査と比べると半減し4人に1人の26%。しかし「自分の求める仕事が見つかるまではあきらめない」とした人は18%にとどまり、職種にこだわらず就職先を決めようと考えている傾向も示した。

 「仕事に燃えている人はすてきだと思う」は49%、「自分のしたい仕事に就けるように今、努力している」は39%と2年前から大幅に減り、仕事に熱い思い入れを抱かない若者像が浮かび上がった。

 

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