中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

医療環境の課題探る 広島市中区で県民フォーラム '08/1/13

 安心して暮らせる医療体制について考える県民フォーラムが十二日、広島市中区の広島厚生年金会館であった。広島県医師会などでつくる「二十一世紀、県民の健康とくらしを考える会」と中国新聞社の主催で、約千四百人が集まった。

 県医療ソーシャルワーカー協会の河宮百合恵会長が、四月から始まる後期高齢者医療制度をテーマに講演。七十五歳以上になると、保険料が年金から天引きされるようになる仕組みなどを紹介した。「介護保険料も合わせ、年金生活者は負担が増す。高齢者医療に格差を生じさせないようにしなければならない」と指摘した。

 続いて県内のソーシャルワーカー十一人が、医師不足で近くの病院が閉鎖され、入院やリハビリ、介護に苦労する高齢者夫婦の事例を寸劇で上演。「安心して暮らすために地域医療の充実を」と訴えた。このほか、タレントのダニエル・カールさんも講演。日米の医療体制をユーモラスな口調で比較し、観客を引きつけていた。(藤井智康)

【写真説明】退院を迫られ困惑する老夫婦の事例を演じるソーシャルワーカー




MenuNextLast
安全安心
おでかけ