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【社会】

心肺停止女性、13病院拒否 昨年3月、大阪・富田林

2008年1月13日 10時45分

 大阪府富田林市で昨年3月、自宅で心肺停止状態になって救急搬送された女性=当時(77)=が13の病院に受け入れを拒否され、約1時間10分後に死亡していたことが13日、分かった。

 富田林市では昨年12月末にも、体調不良を訴えた女性=当時(89)=が府内30の病院に相次いで受け入れを断られ死亡するなど、同様のケースが相次いでいる。

 13病院の拒否理由について富田林市消防本部は「当時の記録が残っていないため不明」としているが、満床や別の急患の治療中などだったとみられる。

 同消防本部によると、心肺停止になった女性は昨年3月14日午後9時50分ごろ、同市内の自宅で入浴中におぼれ、家族が119番した。

 救急車が到着するまでの間に、通信指令室などが受け入れ病院を探したが、打診した近隣の13病院から断られた。救急車の到着後、隣接する大阪狭山市の近畿大病院の受け入れが決まり、女性は約40分後に運ばれたが、約30分後に死亡が確認された。

(共同)
 

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