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危険運転 懲役18年 愛知・飲酒事故4人死亡 故意に信号無視

12月25日16時23分配信 産経新聞


 ■名古屋高裁判決 1審「業過」6年破棄 

 愛知県春日井市の4人死亡飲酒事故で、1審・名古屋地裁が危険運転致死傷罪ではなく、予備的訴因の業務上過失致死傷罪を適用、懲役20年の求刑に対し懲役6年の判決を言い渡していた元会社員、桑山健被告(27)の控訴審判決で、名古屋高裁の片山俊雄裁判長は25日、1審判決を破棄、桑山被告に危険運転致死傷罪を適用し、懲役18年を言い渡した。

 危険運転致死傷罪をめぐっては、福岡市で飲酒運転の車に追突された車が海に転落、3児が死亡した事故で、福岡地裁が業務上過失致死傷罪の訴因追加を命令したばかり。弁護側は「上告するかどうかは今後、検討したい」としている。

 弁護側は「被告は青信号と思い込んでいた。信号を見過ごした過失だ」と1審判決通り、業務上過失致死傷罪の適用を主張していたが、片山裁判長は「被告の車両からは交差点の見通しが良好で、信号を見間違えたり、勘違いするような客観的な状況はない」とし、過失認定をせず、「被告の供述も具体的な説明がなく、信用できない」と退けた。

 判決理由でも「被告は赤信号をあえて無視し、重大な交通の危険を生じさせる速度で交差点に進入。無謀な運転で重大な結果を生じさせた」と指摘。その上で「被害者が受けた肉体的、精神的苦痛は甚大で、遺族の悲しみは深い。被告は十分な慰謝の措置を講じず、自己の責任を軽減することに終始した」と述べた。

 名古屋高裁判決によると、乗用車を飲酒運転していた桑山被告は昨年2月25日未明、春日井市の交差点で、赤信号を無視して時速70〜80キロで進入し、タクシーの側面に衝突。運転手の男性と乗客の自衛隊員の男性3人を死亡させるなどした。

 1審判決は、被告が赤信号だった直前の交差点ではクラクションを鳴らして通過したのに、現場の交差点ではクラクションを鳴らさず、危険回避をしていなかったと認定。しかし、「被告が青信号と思い込んでいた可能性を除外できない」として、業務上過失致死傷罪と酒気帯び運転の道交法違反罪を併合した最高刑の懲役6年とした。


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最終更新:12月25日20時20分

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