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01/12-12:19--シラウオ漁影響も　原因不明　吉井川で赤潮　98年からほぼ毎年

　岡山市西大寺の永安橋周辺の吉井川汽水域（干潮区間）で、赤潮が発生している。調査した同市によると、植物プランクトン「クリプトモナス」の異常増殖によるもので、１９９８年からほぼ毎年発生。原因は不明のままで、今月中旬から名物の「シラウオ捕り」が始まるが、影響が心配されている。７日に地元住民から連絡を受け同市は、同橋西側、新堀川河口（吉井川合流地点）、新堀川下流の３水域で採水。クリプトモナスの数は、同橋西側は１�性氾�たり１万２千個、河口は同３８００個、下流は同１３００個だった。着色は、西側が茶褐色で一番ひどく、河口は薄い茶褐色に濁り、同川下流はほぼ無色。岡山河川事務所は、９日に実施した水質分析の定期調査で同橋から川中央の水を採水。同市と同様の結果で「例年のものと同じ種類であることを確認し、利水などへの影響はない」と話す。一方、地元男性（６５）も７日、赤潮を確認。２日に泡の塊が大量に流れるのを目撃した人もいるという。この男性は「四半世紀はここで赤潮を見ている。因果関係は不明だが、普段はない泡も大量に発生している。年数回起きており、正月とゴールデンウイーク、盆の連休明けが特に多い。水がきれいになるまで、１カ月以上はかかっている」と証言する。また、釣り歴３０年の地元男性（７１）は「赤潮が発生したとき、チヌやハネ（スズキ）、ガザミなどの釣れる量が減る。１月中旬からは『シラウオ捕り』が有名だが、捕れるか心配」と顔をしかめていた。県水産試験場は「赤潮は魚介類にとって、快適ではない。快適な場所へ移ったと推測される」と分析する。国や市もクリプトモナスの異常増殖について「発生時期、増殖原因、泡の発生源は分からない」と口をそろえる。両者とも、定期的に周辺水域の水質調査を行っており、監視を続ける。

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