これは中東バーレーンにあるアメリカ海軍の第５艦隊司令部が、ＮＨＫの取材に対して明らかにしたものです。それによりますと、先月１９日、ホルムズ海峡でイランの武装した高速艇が無線での警告を無視してアメリカ海軍の揚陸艦「ホイッドビー・アイランド」に急接近したため、アメリカ側が複数回にわたって威嚇射撃を行ったということです。また、３日後の先月２２日にも、武装した高速艇３隻がアメリカ海軍の駆逐艦に接近したため警笛を鳴らして威嚇したということです。いずれのケースでも無線での交信はなく、イラン側は、威嚇射撃などを受けたあと、現場から立ち去ったということです。ホルムズ海峡では、今月６日にも、イラン革命防衛隊の高速艇５隻がアメリカ海軍の艦船に急接近するなど敵対的行為を行い、アメリカ側が攻撃態勢を取るなど、一時緊迫した状況になっています。これについてアメリカ軍の制服組のトップ、マレン統合参謀本部議長は１１日、イラン革命防衛隊がペルシャ湾でアメリカ軍に対する敵対的行為を意図的に行っているとして強い警戒感を示しました。