114の名言・至言・格言
(アイウエオ順)
●与えられたる人生を美しく強く自由に生き抜かんとするには、この際、食物のみを挙げて言うならば、美味いものばかりを食い、好きなものばかりを食い、三度三度の食事に快哉を叫び続けることだ。ついでに食器の美も知って、つまらない食器では飯は食わぬというだけの識見を持ち、深く有意義に終るべきだ。食道楽も生やさしいものではない(北大路魯山人・魯山人味道)
●阿吽(あうん)の呼吸
協力して一つの物事をするときの微妙な互いの気持ちや調子。「阿」は吐く息、「吽」は吸う息の意。『何もしないで湿疹も軽くなる』がアトピー性皮膚炎の行き着く到達点。主治医と患者の「阿吽の呼吸」で、何もしないですごせる状態にもちこみ、アトピーを克服する。
●垢で死んだ者はない
風呂嫌のいいわけ。風呂に入らなければ垢がたまり不潔だが、だからといって命にかかわるわけではない。チベットでは、平均月1回の入浴回数、アトピーは皆無という調査がある。アトピーだから清潔にしなければと思い込み、過度の入浴回数や長時間の入浴はかえって自然治癒を阻害する。
●垢も身のうち
垢だって落とすまではからだの一部、大切なワックス効果を担っている。皮膚の角質細胞の細胞間には、セラミドやコレステロール、脂肪酸といった脂質、角質細胞内にも天然保湿因子がある。これらの垢が乾燥を防ぎ、外部からの物質の吸収を防ぐ役割を果たしている。汗にしても、その主成分である尿素は貴重な保湿因子。長湯して丹念にからだを洗うのもほどほどに、洗いすぎは禁物。
●諦めは心の養生
たとえ失敗や不運があったとしても、くよくよせずにすっぱりあきらめるのが精神衛生上よい。ストレスだらけの現代社会を生きぬくためのプラス思考。
●過ちて改めざる是を過ちと謂う(孔子)
過ちを犯すのはだれにでもあることでやむを得ないことだが、過ちを犯したと知りながらなお改めようとしないのは過ち。
●過(あやま)ちては改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ(孔子)
過ちを犯したと思ったら、体裁や体面などにとらわれず、すぐさま改めるべき。
●怒りを遷(うつ)さず(孔子)
腹立たしいことがあっても、それを人に当たり散らしてはいけない。家でも、内面良夫君でないと。
●息の臭きは主知らず
「わが身の臭さ、われ知らず」ともいう。体臭や口臭は当の本人にはわからない。それと同じで、自分の欠点や悪癖に気づかないことのたとえ。他人のことをうるさく言う人に限って、自分の欠点を自覚していない。
●石の上にも三年
根気強く頑張れば、必ずいい結果が生まれる。今は健康でも、昔、アトピー性皮膚炎がひどかったという方、結構多い。アトピーがなかなか治らなくて、つらい思いをされてらっしゃる方、いずれ症状が軽快し、自然に治ります。
●医者の自脈効き目なし
医者は自分の病気となると、うまく治せない。自分の専門領域の疾患で苦しむ医師が意外と多い。強い薬の使い方には慣れているかもしれないが、結果的に治りにくくなっていることがある。
●医食は同源なり。薬食は一如なり。(唐時代の医書・黄帝内経太素)
五穀・五果・五畜・五菜、これを用いて飢に充つときは、これを食といい、以ってその病を療するときはこれを薬という。日常の食生活に注意することは、病気を防ぎ健康を保つことと同じである。中国では古来、食事こそ医療の根本とする考えがある。
●急いで天下とった者なし
何事も成功するには辛抱強さが肝心。焦っては失敗を招く。アトピー性皮膚炎、急いで治せるものではない。じっくり腰をすえて、時間がかかっても、薬に頼らないで対処するほうがうまくいく。
●急がば回れ
時間や手間がかかるようでも、安全で着実な手段をとった方が結局は早い。薬に頼らず、自然の経過に任せたほうが副作用の心配もなく、早く治る疾患もある。
●痛いのは辛抱しても、かゆみは辛抱できぬ
痛さと痒さを比べた場合、痛みの方が我慢しやすいということ。脱軟をすると、皮膚が乾燥しひび割れができて、痛くなるが、痒みは減る。どっちが楽か。
●一番風呂は馬鹿がはいる
一番風呂の湯はきめがあらく、入り心地がよくないから、それに最初に入るのは愚かだということ。乾燥肌の人や老人は、一番風呂を避けた方がよい。
●一病息災
一つぐらい病気のある人のほうが、体に気をつけるので、じょうぶな人よりもかえって息災(身にさわりのないこと)である。健康優良児タイプより、蒲柳の質の方のほうが長生きする。頑丈な人は頑固な病気にかかる(ヨーロッパの諺)ともいう。
●一切の病にみだりに薬を服すべからず。病の災より薬の災が多し(貝原益軒)
2003年5月30日WHO年次報告で、日本の平均寿命(昨年)は81.4歳(女84.7歳、男77.9歳)と、前年に続き世界最長寿国。薬の消費量も多いわが国、名言・諺では、薬は不評。
●駅のそばの料理店、たいてい、まずい
空港やパーキングエリアのレストランも。グルメ本に載った途端、質が下がるのも不思議。
●傍目八目(おかめはちもく)
当事者より第三者のほうが、ものごとの是非得失などを冷静に正しく判断できるということ。「傍目」は他人が打っている碁を傍から観戦していると、対局者よりも8目ほど先が見えるということから。「岡目八目」とも書く。確かに、他人の欠点は良く見える。自分のことを客観的に判断できないにもかかわらず。
●起きて働く果報者
たとえ貧乏でも、健康で働くことができるということは、しあわせな果報者。フント。
●おぼれるものはわらをもつかむ
人は困ったときには、何にでもすがってしまう。病気がなかなか治らないと、得体の知れない民間療法を紹介されて、高いな、おかしいなと思ってもついつい手をだしてしまう。
●温故知新(孔子)
「子曰ク故キヲ温メテ新シキヲ知レバ,以テ師為ルベシ」、過去のことをよく研究して、そこからあらためて新しい知識や意義を見つけ出すこと。モクタール軟膏などはまさしく、温故知新。
●外相整いて、内相自ら熟す。(吉田兼好『徒然草』)
うつ病や神経症の対処法として、「リズムある生活を送り、健康人らしく振舞う」という対処法がある。とりあえず、行動や服装をきちんとすることにより、心の内側も豊かになる。
●風邪は万病のもと
たかが風邪くらいと軽く扱ってはいけない。初期に風邪とよく似た症状を表わす病気はたくさんあり、風邪をひいて抵抗力が弱まると余病を併発することも多い。どんな時代にも通じる養生訓。
●艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず(新約聖書-ロマ書5章)
艱難、汝を玉にすともいう。人間は多くのつらいこと、難儀なことを経験して、りっぱな人物になる。子供のアトピー、早く治してください。でないと、幼稚園でいじめられるので、かわいそうなのでと。小さいうちからの多少の苦労、無駄ではないと言っても、通じない。嗚呼。
●祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
おごれる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし、たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ(平家物語)
世の中は無常であり、勢いの盛んな者もついには必ず衰えほろびる。
●牛乳を飲む人よりも牛乳を配達する人のほうが健康である(ヨーロッパの諺)
たしかに、運動不足は健康を害する。矍鑠(かくしゃく)とした老人はよく歩く。アトピーは歩いて治せともいう。
●今日はよく働いたと夕方になって考えることほど、私にとって大きな楽しみはなかった(大倉喜八郎、大蔵財閥)
今日は忙しかった大変だったでは疲労感ばかり。大きな楽しみだと思えば、心地よい達成感。
●草を楽しむと書いて、薬と読む、食べ物は楽しんで食べるべし(朝日新聞社薬膳ノート)
草とは食べ物の事を指す。自然が育んだ身近な旬の食べ物を、楽しく食べる事、これが健康の秘訣。現代人は、季節に無関係な低栄養野菜、早期収穫による未熟果実を食べて、そのむなしさを埋めるため、ホテルのグルメパーテイーに殺到。
●薬より養生
病気になってから薬を飲むよりも、平生の養生が大切。「薬は身の毒」、「薬なければ病いなし」、「薬も過ぎれば毒となる」なども同じ。治りにくくなってしまった病気の方の中には、病気そのものよりも薬の副作用で苦しんでいる場合もある。
●薬人を殺さず、薬師人を殺す
薬師は医者、ものは使いようで、使う人次第で毒にも薬にもなる。中国伝来のことわざに、「薬せざるを中医という」がある。薬を用いないのは中くらいの医者にかかるのと同じという意味。
●君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず(史記)
徳の高いりっぱな人物は人と絶交することがあっても、相手の悪口など言わない。
●健康と自由な一日を与えられれば帝王の栄華も馬鹿らしく思われるほど幸福になれる(ラルフ・ウォルド・エマーソン、米国の思想家・詩人)
人間である以上、多かれ少なかれ、四百四病、入れ替わり立ち替わり、出ては消えの人生を送る。私ぐらいの歳になると、誰それが病気で苦しんでいるという話を耳にする。それを思えば、確かに帝王の栄華も馬鹿らしく思われるほど幸福。
●現代医学は分析におぼれている(安保徹新潟大学大学院医学部教授、免疫革命、講談社)
医学の研究、ゲノム研究に代表されるように、微細な方向へと行き過ぎている。たしかに、構成要素を分析する研究は大切だが、同時に全体を包むシステムを見据えながら、人間の身体とそこで起こっている病という現象を統合的に理解していく研究が必要。
●交感神経緊張は万病のもと(安保徹新潟大学大学院医学部教授、免疫革命、講談社)
ストレス→交感神経緊張→顆粒急増多→末梢組織で組織破壊→病気:ガン、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、十二指腸潰瘍、白内障、糖尿病、橋本病、甲状腺機能障害、急性肺炎、急性虫垂炎、肝炎、膵炎、化膿性扁桃炎、口内炎、おでき、ニキビ、動脈硬化、肩こり、手足のしびれ、腰痛、ひざ痛、各部の神経痛、顔面マヒ、関節リウマチ、五十肩、痔、静脈瘤、歯周病、脱毛、めまい、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、不整脈、動悸・息切れ、偏頭痛、しもやけ、冷え症、アトピー性皮膚炎、便秘、胆石、結石、脂肪肝、尿毒症、うおのめ、ガングリオン、妊娠中毒症、口渇感、食中毒、味覚異常、視力低下、難聴、イライラ、不眠、食欲減退。
●巧言令色(こうげんれいしょく)鮮(すくな)し仁(じん)(孔子)
ことばを巧みに操って人の気をそらさないように表面をとりつくろっているような人物には、人としての最高の徳である仁に欠けている者が多い。「巧言」は巧みなことばづかい。「令色」は顔色をよくすること、つまり見せかけをよくして表面をとりつくろうこと。
●心ここに在らざれば視れども見えず
ぼんやりと見ていたのでは、視線を向けていても何も見えない。精神を集中して事にあたれということ。皮膚科医の基本、見えるものをしっかり見る。
●子供の健康管理、母親は気持ちをなごやかにしなさい(マーフィーの名言集)
母親がいらいらしたり、悩んだり、精神的に苦しんだりしていると、その否定的感情はそのまま子供の潜在意識に入り込み、肉体的にも精神的にも子供の健康を害する。母親の気持ちがなごやかであることが子供の健康管理の最良の方法。
●才子多病・佳人薄命
昔から才子佳人と並び称されるが、両者はともに、病気がちであったり運命に恵まれなかったりして、とかく不幸せになることが多い。
●自然治癒能力、生まれながらの能力(マーフィーの名言集)
私たちは生まれながらにして、病気に対する回復力、治癒能力を持っています。それを発揮するためにしなければならないのは、それを信じること。
●四百四病
人間がかかるあらゆる病気のこと。人間の体は、地・水・火・風の4つの元素からできていて、その4つにそれぞれ100の病が起こるとし、もとの4つの元素を合わせて四百四病と考えたもの。人は生まれながらにして病気を抱えてこの世に登場する。仏教では人間はもともと四百四病とともにあると考える。長い人生、送っていると次から次へと四百四病が出ては消えていく。最後に四百五番目の病、死が訪れる。
●四百四病より貧の苦しみ
人間のかかるどんな病気よりも貧乏のほうがつらいということ。「つまり、人間は四百四病と共に生きていると同時に、多数の寄生生物と共に生きてもいるわけです」『こころ・と・からだ』(五木寛之)
●自慢は知恵の行き止まり
人格者は自慢話などしない。自慢をするような人間にろくなものはいない。自慢や悪口を言う人にかぎって、恥知らず。
●修道院の方は肌がきれいで、しわがない(大塚敦子)
何年もいろんな化粧品の試供品を山のように使ったが、いずれも合わず、結局何も塗らないつけないこと(脱軟)がもっとも優れた選択肢だった。
●少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽(かろ)んずべからず(朱熹(しゅき))
月日の過ぎ去るのはあっという間のこと、少年もすぐに老人になってしまうから、学問を修めるということはなかなかむずかしい。わずかな時間だからといって、軽んじてはいけない。
●知らざるを知らずと為せ是れ知るなり(孔子)
知りもしないことを、知っているかのように見せかけたりせず、知らないことはを知らないといえるのが、ほんとうの意味で知っているということ。平成15年7月23日の国会答弁で、民主党管代表から、イラクのどこが危険かと質問を受けた小泉首相、細かいことは知らないと答弁するときに、このフレーズを引用した。論語読みの論語知らず。
●人生七十古来稀なり
数え年の七十歳が古稀。杜甫は毎夕、春景色を楽しみながら曲江のほとりの酒亭で満ち足りるまで飲み、七十まで生きる人は古来稀なのだと謳った(盛唐の詩人杜甫、「曲江二首」から)。還暦−数え年六十一歳。古稀−七十歳。喜寿−七十七歳。傘寿−八十歳。米寿−八十八歳。卒寿−九十歳。白寿−九十九歳。上寿−百歳。
●人生を退屈なものにするのは動機の欠如である(ジョージ・エリオット)
生きがいはと聞かれて、すらすらと答えられる人は本当に幸せ。でも、いない。人生、考えてみれば、毎日毎日こつこつと自分に与えられた使命を、繰り返し、行うことである。日々の畑仕事に精を出すお百姓さんのように。
●死んだら葬儀屋も悲しんでくれるくらいに一生懸命生きよう(マークト・ウェイン)
他へ迷惑をかけないようにするだけで精一杯。せめて、死んだら地味葬にしよう。
●心頭を滅却すれば火も亦涼し
無念無想の境地に至れば、火も熱くは感じない。つまり、精神の持ち方次第でいかなる苦痛も苦しいとは感じないということ。背中の湿疹、いつまでも痒みが続くとき、この言葉を思い出し、肥胖細胞の自然減少を静かに待つ。
●身土不二
食体系・食文化は、その地域に住む人々によって何千年、何万年という耐えがたい空腹や飢餓の窮乏生活の歴史の中で、「何を、どのように食べるか」、その人々の知恵と経験から生み出され、築き上げられてきた特有のものである。その土地の人々が健康に生きていくためにもっとも適切な基本となるべき食の体系があり、他の人々によって簡単に他のものに置き換えられたりしてはならない食文化が「身土不二」。
●過ぎたるは猶及ばざるが如し(孔子)
度を過ぎたことは、少し足りないというのと同じようなもの。ものごとはすべからく中庸が大切。どんなに良い薬でも、過量では効かない。薬も過ぎれば毒となる/分別過ぐれば愚に返る/彩ずる仏の鼻を欠くともいう。
●少し食べ、少し飲み、早くから休むことだ。これは世界的な万能薬だ(ドラクロア)
早寝、早起き。そして、腹八分目。健康の秘訣。
●清潔さばかりを求める健康信仰は、錯覚にすぎない。衣・食・住が完全に与えられた日本人は「家畜」としてしか生きられなくなっている。肉体的にも精神的にも、衰弱した生き物となってしまったのだ。「家畜化した日本人」を救うには、思い切って「原始人」に戻すことしか方法はないだろう。(藤田紘一郎教授−家畜化した日本人への提言−東京医科歯科大学 原始健康学(新潮選書))
抗菌グッズに代表される清潔志向で、免疫力が低下し、アレルギーが増えている。
●船頭多くして船山へ上る
ことを行うにあたって指揮する者が多いと、それぞれ勝手な意見が出て結局は目的外のとんでもない方向へ進んでしまう。治りにくい病気をその場しのぎの薬で治そうと思って、強い薬を長期連用。使用を止めると、急に悪化。その様子を見て、周囲の親切な方はいろいろな治療法を紹介してくれる。それを試しているうちに、何がなんだかわからなくなり、途方にくれる。
●創意と工夫のディズニーランド
雨後のたけのこのようにできたテーマパークで、ディズニーランドだけが一人勝ち。どうしてそうなったかディズニーランドを訪問すれば理解できる。
●掻破(かくこと)を恐がらないこと(佐藤健二、近畿中央病院)
痒いのを掻くなといっても、掻くのはやめられない。かえって掻いてしまう悪循環。皮膚が萎縮する強い薬を使わないでいれば、肌は丈夫になり、多少の掻破でも傷つかなくなる。掻くなとは言わないこと、掻いても気にするな、恐がるなとなる。
●他人の過ちを見つけるのは簡単だが自分の過ちを見つけるのは難しい(ブッダ)
人間というものは弱くて、不完全なものである。自慢話ばかりで、傲慢に振舞える方には耳が痛い。
●断じて行えば鬼神も之を避(さ)く
悪事をなすといえども、これをためらうことなく行えば、鬼神さえも恐れて、目的を達することができるという意。元来は悪事を断行したときにいった言葉だが、転じて何事も決断した以上は、少々無理をしてでもやれば成功するという意味で使われる。強い薬を使わないと決めたなら、多少悪化しても我慢していれば、いつかは薬に頼らない生活ができるようになる。
●智に働けば角が立つ。情に棹せば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角にこの世は住みにくい(夏目漱石)
同感。夏目漱石、神経衰弱(うつ病)であったことは有名。
●中傷はうるさい蜂のようなものである。これを殺す確信がないならば、手を出してはいけない。さもないと、前よりいっそう激しい突撃をくり返す(シャンフォール)
いわれのない悪口に悩まされる事がある。そんな時反論すると、かえって大事になる。中傷されたら冷静になって黙っているのが一番の方法。
●治癒力の発揮(マーフィーの名言集)
病を癒す力がよく発揮されるか否かは、あなたの考え方、想像の型によって異なってくる。肯定的で明朗、積極的な人間のばあいは治癒力は最高度に発揮される。否定的で絶望感にさいなまれている人にはよく働きません。また、マイナスの観念にこり固まっている人には治癒力はマイナスに働きます。
●次の日のことを決して思い煩(わずらわ)ってはなりません。次の日には次の日の思い煩いがあるのです。一日の悪いことはその日だけで十分です(新約聖書マタイ)
心配したり、くよくよしたりするのは損。夜があれば、必ず昼も来る。
●鉄は熱いうちに打て
冷えた鉄をいくら打ってもよい刃物にならないように、人間も頭の働きが柔軟なうちに鍛えなければだめだということ。成長してしまった者は、いくら教育しても効果は上がらないという意味。自然治癒する病気が長引くようだったら、治療法を再検討して、若いうちに治る工夫をするべき。
●天は自ら助くる者を助く
人に頼らず、独立独行で努力する者を天は助けて幸福を与える。長引く病気、医者からもらった薬さえつけていれば治ると思うのではなく、自分自身で治そうとする気持ちがないとだめ。
●徳を以(もっ)て怨(うら)みに報(むく)ゆ(孔子)
怨みを受け、ひどい仕打ちをされた相手に対して、逆に大きな恩恵と慈悲の心で応じるということ。君子の道は険しい。
●毒をもって毒を制す
薬は毒ということを知りながら、その毒をうまく利用するという意味。悪人退治には悪人が適役という意味に転用されて使われることが多い。
●どっちにしても、土に戻るのですから(緒方康信)
あまり無理をしても増えるのは苦労と納税額ばかり。人間、みんな同じ土に戻るのだから、そこそこに。坂本龍馬も、おなじようなことを言っている。『何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから』
●どんな馬鹿でも、あらを探したり、難癖をつけたり、苦情を言ったりできる・・・そしてたいていの馬鹿がそれをやる(ベンジャミン・フランクリン)
人はすぐに他人の欠点を見つけてしまう。人の持つ劣等感がそうさせる。そして、よせばいいのに、悪口を言ってしまって、さらに自分自身を傷つける。
●為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山)
人間、その気になればなんでもできないことはない。あきらめてはいけない。この歌、一汁一菜、木綿の着物愛用、質素倹約の上杉鷹山が治世に失敗して、失意のうちに隠居した時、息子に贈ったもの。1961年、米国第35代大統領になったJ・Fケネディ、日本人記者団から、「日本で最も尊敬する人は」という質問に、「それは上杉鷹山である」と即座に答えた。
●なぜ、このように悪口が絶えないのだろう。人々は、他人の功績を少しでも認めると、まるで自分の品位が下がるように思っている(ゲーテ)
人は誰でも他人の悪口を言いたくなる。自分の立場を良くする為に悪口をいうこともある。人の悪口を言う暇があったら自分の事を向上させる方がよい。悪口を言う人は、自分自身の価値を下げていることに気づかない愚か者。
●なぜ私が彼らにそこまで侮辱されて怒らないのかだって?君は犬や羊に足を踏まれたからといって、逆上し気が違ったように激怒するのかね?(ソクラテス)
人を侮辱すること自体が、自身の価値を下げることを知らない愚かな人がときどきいる。
●何もしないがアトピー治療の奥義(あやはとり)
朝日新聞の「窓・論説委員室」で紹介された。アトピーの治療、30年近くアトピーに悩まされ、「数え切れないほど民間療法を試した」という女性のことば。何もしないで気楽に行くほうがよい結果をもたらす。
●生兵法は大怪我のもと
生兵法の生は、生かじりの生で、兵法(武術・いくさのやり方)を少しばかり知っているが未熟なこと。生半可な知識や技術をふりまわすと、とんでもない失敗をしでかすという意味。少しばかりその道を心得た者は、それに頼って軽々しく何かをするから、かえって大失敗をすることへの戒めである。
●二兎を追う者は一兎をも得ず
欲を出して二つのことを同時にしようとすると、どちらもうまくいかず失敗する。「自然治癒力で治したい、しかし長期間連用できない強い薬はいったん使い出すと、なかなか止められない」では治療が中途半端となり、症状がダラダラ続き、なおかつ薬の副作用からの離脱もできないという悪循環に陥る。
●乳児に適した栄養素を含む液体を産生する技能に関する限り、左右一対の乳腺はもっとも学識のある教授の頭脳よりも優れている(オリバー・ウェンデル・ホームズ、米連邦最高裁判所陪席裁判官)
母乳に勝る乳児栄養はありませんが、人工ミルクでも生後一年以内の乳児に適切な栄養を与えることは可能です。ただし、乳児に牛乳をそのまま与えてはいけません。
●入浴回数が月に平均1回のチベットではアトピーがない(幸野健、市立吹田市民病院)。
汗の主成分は尿素、垢にはセラミド、皮脂もワックス効果、天然保湿因子を毎日の入浴でせっせと落とすのはもったいない。
●寝る子は育つ
よく眠る子供は、健康ですくすく育つ。大人のアトピーも睡眠の確保は大事、アトピーは寝て治せというが、一日中寝込んだりしてはいけない。アトピーは歩いて治せともいう
●のどもとすぎれば熱さを忘れる(江戸のいろはがるた)
人間、苦しい経験もすぎてしまえば、すぐにケロッと忘れてしまう。リバウンドで、症状が激悪化、そのつらさは想像を絶する大変なものだが、乗り越えてしまえばそのつらさも忘れてしまう。
●歯亡びて舌存す(老子、説苑)
強くがっちりしているもののほうが案外先に滅び、弱々しいものは柔軟性があるのでかえってあとまで生き残ることができるということ。老子が病気の友人を見舞ったとき、友人の歯が抜け落ちているのを見て「歯がだめになったのは歯が堅かったため、舌が残っているのは舌が柔らかいからだ」と言った。
●早寝早起き 病知らず
夜更かしせずに、規則正しく早寝早起きの習慣を守れば、健康に恵まれ、病気にかかることなどない。せっせと早起きすれば、早く寝れるようになる。それで心身ともに健康なら良いこと尽くめ。休みの日だからといって、午前中寝ているというのは間違い。
●早起きは三文の徳
早起きをすると、なにかしら得になるものだということ。「朝型」の人は、「夜型」の人よりもストレスが少なく、精神的な健康度が高い(厚生労働省研究班主任研究者・内山真国立精神・神経センター部長)。休みの日こそ、早く起きて、普段できないことをしたい。
●腹八分に医者いらず
満腹するまで食べずに、いつも腹八分目ぐらいにしておけば、健康によく、医者にかかるようなこともない。オランダの名医ベルハーフが、遺書として『医術の極意』なる大著をのこした。開いてみると、全巻白紙で、最後のページにただ一行「頭寒足熱腹八分」とのみ大書してあった。
●人が多く人を動かす秘訣は、無償の行為である(山岡荘八)
たしかに、ボランティア精神ほど尊いものはない。医療の基本も奉仕の精神。
●人の悪口を話題にするようになったら、もうその付き合いは長くない(ラ・ロシュフーコー)
会話で、悪口を口にすること自体が礼を欠くことになる。
●人は多く刀剣によりて殺されずして、夜食によりて殺さる
夜食の害を戒めたもので、スペインのことわざに「百人の医者を呼ぶより夜食をやめよ」というのがあり、また「洒神は軍神より多くの人を殺す」ともいう。
●人は病いの器
病気は誰にでもとりつき、また、どんな病気がとりつくか、人のからだは病気の容れ物のようなものだから予測がつかないということ。四百四病と同意。
●人を謗(そし)るは鴨の味
他人をあれこれけなすと、軽薄な快楽を味わえる。他人の悪口を言ったり、けなしたりするのは軽薄な人間がやること。
●病気を治すのは自然治癒力(マーフィーの名言集)
治療のためにどんな手段がとられるにせよ、本当に病を治すのはその人のもつ自然治癒力であり、それを発揮させるのは潜在意識。
●病気の原因、否定的思考(マーフィーの名言集)
病気が悪化する一方の婦人が、ほんの気まぐれから長年親しんだ自分の否定的思考を肯定的思考に置き換えてみた。すると、医師が驚くほどの回復力を示した。否定的思考も病気の大きな原因。
●病気のとき(マーフィーの名言集)
病を癒す力はあなた自身のうちにあります。精神的障害物を取り除いて、この力をフルに活動させなさい。
●不治の病気などどこにもない(J. E. Addington)
不治の病などどこにもなく、あるのは治らないと信じきっている人たちを回復させるのが困難だという事実だけ。
●品性の美はすべての美中の最美なものである(国木田独歩)
でも、あなたは品性の美人ですねというのも。モームは『なぜ美人はいつもつまらない男と結婚するんだろう?という問いに「賢い男は美人と結婚しないからさ」』、外見と中身は微妙に違う。
●貧にして楽しむ(孔子)
貧しければ貧しいなりに、それ相応の楽しみ方があるということ。まったく同感。金持ちのように高い税金に苦しめられることもない。
●貧乏は達者の基
貧乏だと、早寝早起きをし、一生懸命働かなければならず、必然的に健康法にかなった生活をすることになるので、むしろ壮健のもとと言える。この言葉で、元気になれる。早寝早起きはうつ状態にもなりにくい。
●太った豚より痩せたソクラテスになれ(大河内一男東大総長、1964年3月28日東大卒業式)
1980年代、質実剛健の明治人の気骨で名高い土光敏光第二臨調会長の食卓がめざしと大根の葉っぱの炒め物であったのは有名。優れた人ほど食事はヘルシー。
●褒(ほ)め手千人 悪口万人
とかく世の中は他人をほめる人より、悪口を言ったり、けなしたりする愚かな人間が多い。
●待てば海路の日和あり
じっと我慢して待っていれば、やがてよい時節が到来する。強い薬の使用を止めて、自然治癒を待つ間、しばらくはつらい日が続くが、やがてリバウンドを乗り切り、薬の副作用から開放されて、快適な日々が戻ってくる。
●目病みの一週は七十日
眼の病気は治療に多くの日時がかかるころから。おなじような言い方に、「皮膚病は日柄もの」がある。
●面と向かって人を褒めたがる奴は、又陰に回ると悪口を言いたがる(荘子)
わざとらしく、みえみえで、面と向かって人を褒めるような人は、陰で人の悪口をいいたがるというわけだ。悪口、言ってはいけないが、かといって、褒めすぎもほどほどに。
●両刃の剣
一方に利点もあるが、他方に危険もあるというたとえ。ステロイド剤がそのよい例。
●物言えば唇寒し秋の風(松尾芭蕉)
人の悪口など、言わずもがなのよけいなことを言ったりすると、思いがけない災いを招くことになるから、口は慎むべし。
●藪医者の玄関
下手な医者ほど玄関が立派、経歴や表彰状も飾っている。外見や体裁ばかり飾りたてて実質の伴わないことのたとえ。
●病いは気から
病気は気から起こるもので、気のもちようで良くも悪くもなる。良い例がプラセボ(にせ薬)効果。患者自身が治るんだと自己暗示をかけて治すのがもっとも手っ取り早い治療法。
●病は癒ゆるに怠る
病気が重いときは養生に専念するが、快方に向かうと注意を怠って、ぶり返したりすることがある。病気は治りぎわがとくに大切。アトピー性皮膚炎も少しよくなって、気を抜くと再び悪化してあわてることがある。
●病は口より入り禍は口より出ず
病気は飲んだり食べたりする口からからだの中に入り込み、禍は口から出ることばによって引き起こされる。飲食としゃべることばには注意しなければいけない。
●病を治す力(マーフィーの名言集)
自分には病を自然治癒力で、治す力があると確信することが大切。そしていまもその力が静かに発揮されているのだということを感じるべき。
●夢を見るのは五臓六腑の疲れ
漢方では、内臓を五臓と六腑に分類。昔の中国では、夢を見るのは五臓六腑の疲れが原因と考えられていた。肝臓が疲れると立腹して泣く、心臓なら笑う、腎臓が弱ると難船の夢を見るなどと。五臓は心臓、肝臓、肺臓、脾臓、腎臓で、内部までつまった臓器。六腑は内部がからのもので、胃、大腸、小腸、胆嚢、膀胱、三焦をいう。三焦は内分泌系をさすのだろうと説明されている。
●由らしむべく、知らしむべからず(孔子)
人民には政府の方針など知らせる必要はなく、ただ従わせればよいという意味。患者さんに、何も説明せずにクスリだけを処方する診療がこれに相当。これではアトピー性皮膚炎も治りにくくなる。知らしむべく、由らしむべからずの診療が望まれる。
●宵越しの茶は飲むな
茶にはガン予防の作用があるので、最近特にその薬効が見直されている。宵越しの茶になると、茶の渋味の成分であるタンニンが溶け出ているため、濃いタンニンが胃液の分泌を妨げ、消化不良を起こすというのが、宵越しの茶は毒といわれる理由。しかし、毒というほどの害はなく、むしろ、茶は淹れたての香りと風味を楽しむものだから、朝になったら新しい茶を淹れるのがよい。
●楽は苦の種、苦は楽の種
今現在楽をすれば、将来は苦労をせねばならず、今苦労をすれば、将来は楽をすることができるということ。アトピー性皮膚炎に安易に強い薬を使ってよくなっても、後々副作用で苦しむことがあるので、多少時間がかかっても、弱い薬でじっくり治した方がベター。
●良薬口に苦し、忠言耳に逆らう(孔子)
よい薬にかぎって、にがくて飲みにくいが、よく効く。忠言も聞きづらいものだが自分のためになる。汚れて、においもあり、塗るとヒリヒリすることもあるモクタール、強い薬より効き目も弱いが、長い目でみれば治療効果が大。リノール酸、甘いもの、肉を減らし、野菜、魚中心の食事は受け入れがたいが、がまんして従うとアトピーも改善。
●私の現在が成功というのなら、私の過去はみんな失敗が土台づくりをしていることにある。仕事は全部失敗の連続である(本田宗一郎)
失敗は成功のもと(母)ともいう。失敗したら、原因をよく見きわめて反省し、同じことを繰り返さないように心がければ成功への道が開かれる。
東京都練馬区東大泉1−37−14 藤澤皮膚科