駅長日記

　何度も繰り返しになって申し訳ありませんが、下の日記にコメントがありまして、それに答えていたら例のごとく長くなったのでこちらに記します。

　摂理の被害はいろいろあります。「違法」という観点だけではなく、私は「不幸」という観点でその被害を見ています。もちろんその「不幸」の概念は人それぞれだと思います。ですので「不幸」と思っていない人に対しては私たちの働きかけもなんら意味をなしません。
ですが「不幸」を「幸福」だと思わされる仕組みが摂理にはあります。
自分の反省を含め、摂理に「気づいてください」と伝えたいのです。
摂理を出ろなどとは言いません。あらゆる検証を行って、自分で判断してくださいと6年間言い続けています。
　教祖の犯罪行為は明らかに違法です。ですが教祖が逮捕されて被害がなくなるからいい、ということではないと思います。
なぜならば「教祖は犯罪を犯していない。濡れ衣だ」と摂理の人達は信じており、いまだ新しい人たちにチョンミョンソクの素晴らしさを伝え続けているからです。
　摂理の人たちは誰も騙そうと思っていない。心底いいものだと信じている、そこがまたやるせないのです。そして騙そうと思って嘘をつくわけではないから、多くの人が騙される結果となっています。

　今まで摂理にい続けることでの家庭崩壊、社会との遮断、だけではなく、脱会後の精神崩壊、人間不信、家族崩壊、いろいろなケースを見てきました。
　私はカルトの一番の罪は「自分の組織の教祖が絶対で、自分の組織のみが真実で、周りは真実を知らない人と考える」ということにつきるのではないかと思っています。その結果、他者を認められなくなったり、家族関係が壊れたりする現場を見てきました。脱会の際に指導者に「（ここが真理なのだから）やめたら死ぬ」と脅されたり「ろくな死に方しない」「奇形児が生まれる」といわれ苦しんだ人たちも多々います。
呪ってやるというつもりは指導者にありません。心底そう信じているから語るのです。
でもそれを言われた人がそれから負う傷を考えてみてください。
　また自分たちのみが正しいという考え方があるから、新聞報道でさえもいつもは100%信じているのに、摂理にとって都合が悪いことであれば「嘘」「迫害」で片付けます。嘘を嫌いながら、摂理の人達はそこらじゅうに嘘をつき続けています。
いえ、存在自体が嘘の上に成り立っています。
　教祖はメシヤではありません。
偽者を信じ続けて一生を終えるということは不幸だと思っていますし、
ダミーサークルで勧誘して多くの人をその世界に引き入れることは罪だと思います。

　いつまで相談に対応するのかなぁとよく考えるのですが、たぶん「なんとかしてほしい」という声が聞こえてくる限り続けます。
そういう声が続いている以上、摂理は様々な被害を多くの人達に与え続けているのでしょう。
その被害というのは違法というものではない、多くの人についた数々の傷です。
それはいわば心の被害であり、物品ではないので簡単に取り戻せないのです。

　私が活動をやめるときは、摂理がちゃんと看板を掲げ、嘘を言わずに人を勧誘し、偽者のメシヤを排除するとき以外にないだろうと思っています。
そしてそれを見届けるのが、また実現のために努力することは、過去ほんの少しでも摂理拡大の一端を担った私の責任だと思っています。