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2008年1月12日

 ハンドボールの盛んな北陸の選手たちは、コート外の騒ぎをどう見ているのだろうか。北京五輪アジア予選をめぐる騒動は、東京でのやり直しが決まった

が、中東勢はボイコットの構え、と報じられている。「中東の笛」と呼ばれるアラブびいきの判定が、問題の発端である。もっとも、地元びいきや不可解な判定は多くのスポーツにつきもので、五輪も例外ではない。それで金メダルを逃した選手を何人も思い浮かべることができる。華やかな栄光には暗い影も伴う

やり直し予選は中立国開催が望ましい。それで、中国に話を持っていったが、断られたという。確かに中国は当事国ではないが、サッカーの国際大会で会場が異様な「反日応援団」に染まった記憶が生々しい

日本から注文を受けた地球儀に、政府が口を挟み、中国領「台湾島」と記して送り返すという横車を押す中国である。メダル獲得に国の威信をかける自国での五輪に、身びいきに走る「北京の笛」が鳴らなければいいのだが

金持ちのアラブ勢に振り回される予選である。これが五輪本番のゴタゴタにつながる予告編、という気配がしないでもない。


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