(CNN) 中国の新華社通信は11日、同国中央部の湖北省天門市で、市職員と住民たちの対立を携帯電話で撮影していた建設会社幹部の男性(41)が、市職員らに撲殺されたと報じた。市職員1名が解雇されたという。
記事によると、男性は7日、住民たちが自宅付近にごみが投棄されているとして市職員に抗議する場面に居合わせた。住民たちかトラックがごみを下ろすのを止めようとしたところ、住民と市職員と間で乱闘が発生したという。
この様子を男性が携帯電話で録画していたところ、50人以上の市職員が男性を囲み、約5分間にわたって暴行を加えた。男性は搬送された天門市の病院で死亡が確認された。
この事件で、天門市は都市監督の責任者を解雇。警察は市職員24人を拘束、100人以上を取り調べている。
インターネットでは「都市開発が暴力で進められているのは最早ニュースではない。しかし、ついに死者が出てしまった。驚きはないが、言い表せない怒りが込み上げてくる」などと、強い口調で当局を非難する書き込みが見られるという。