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昨年の中国、人工降雨500億立方メートル
中国気象局の鄭国光局長は11日、中国で航空機やロケットなどを使ったヨウ化銀の散布により、昨年1年間に計300万平方キロメートルの地域で計500億立方メートルの人工的な雨を降らせたことを全国気象局長会議で明らかにした。中国の華僑向け通信社、中国新聞社が伝えた。
慢性的な水不足に悩む中国では人工降雨技術が日常的に使われている。局長によると、昨年は全国21の省・自治区・直轄市で人工雨を降らせ、航空機による散布が約18500回、ロケットは約48000回、使われた砲弾は86万発に達した。
気象局は、同様の技術を用いて8月の北京五輪に備えて、雲を飛ばしたり雨を減らす実験も過去2年にわたり実施。鄭局長は、開・閉幕式の際に悪天候が聖火などに影響しないよう「気象技術者として100パーセントの努力を惜しまず、五輪の成功を保証したい」と強調した。(共同)