軍事政権の交渉担当相と４回目の協議　スー・チーさん

　自宅軟禁中のミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが１１日、最大都市ヤンゴンの政府ゲストハウスで、軍事政権のアウン・チー交渉担当相と約１時間にわたり会談した。軍政筋が明らかにした。会談内容は不明。

　軍政が昨年９月に反政府デモを鎮圧した後に始まった、軍政指導部と民主化勢力の対話実現に向けた両者の会談は４回目で、今年に入ってからは初めて。

　ミャンマー独立６０周年の記念日だった今月４日には、スー・チーさんが書記長を務める最大野党、国民民主連盟（ＮＬＤ）がスー・チーさんらの解放をあらためて要求する一方、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会（ＳＰＤＣ）議長は、軍の影響力を大きく残した形の「民主化」推進を訴えるメッセージを発表するなど、双方の対話促進へ向けた進展はみられないままだ。

　　　　　　　（共同）