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衛星かぐや、月の地下観測に成功

 宇宙航空研究開発機構は10日、月周回衛星「かぐや」が月面の地下にある地層の観測に成功したと発表した。誕生時には熱く軟らかかった月が、現在のように冷えた天体になるまでの進化の解明に役立つ成果という。

 宇宙機構によると、かぐやが搭載したレーダーサウンダーという観測装置で昨年11月、月の「雨の海」にあるクレーター付近を観測。地下500メートルまでの範囲で、密度や性質の違う地層が重なっていることを示す複数の反射面をとらえた。

 また、かぐやが搭載するレーザー高度計では、垂直方向で5メートル、水平方向2キロ間隔の観測精度で月の凹凸を測定できることも確認した。

 米国の月探査機「クレメンタイン」の垂直方向100メートル、水平方向20―60キロ間隔での観測に比べてはるかに高精度の観測が可能になったことで、地形カメラの観測結果とも組み合わせて、月面全域の詳細な地形図の作成が期待されるという。〔共同〕(10日 22:18)

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