テッシーとある種同じ臭いを放ってるので、ついでに触れておくと、この青山繁晴氏の言うことも妙である。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid311.html
緒方被告の記者会見発言にはたしかに心理工作の要素が認められるが、主か従かと言えば、あくまで従と評価すべきである。
そもそも、筆者がひたすら首を傾げるのはこの総聯リーク説である。
未だにこれを唱える人は多い。
しかし、わざわざそんなことをしなくても、勘のいいメディアも整理回収機構も、遅くとも5月下旬から連日、登記をチェックしていたのである。当然、法務局は公安調査庁と同じく法務省と同じ傘の下にある組織である。無論、公安警察は鵜の目鷹の目で総聯の動向を注視している。
必ず外部に漏れる。登記は誰でも閲覧できるのだから当たり前である。わざわざリークなんぞするまでもなく、直ちに明らかになるのである。
実際、「統一日報」が登記を察知したのは、変更手続後、閲覧が可能になった2007年6月8日ではないか。
そんなことも踏まえていないのだろうか?
別に裏情報なんぞなくても、ちょっと常識的に考えれば分かる話である。
もしリークということがあり得るとすれば、それは一連の取引が完全に偽装されていた場合である。たとえば、ダミーの会社を立てて、ちょっとやそっとでは公調ないしそのOBの関与が分からないようにしていた場合である。
その場合はたしかに、どういう動機か分からないが、総聯が途中で情報をリークする意味がないでもない。
しかし、今回のケースでは当事者である投資顧問会社の代表が緒方氏なのであって、それも登記されている。公然情報である。緒方氏の名前などマスコミ人ならすぐピンと来るし、そうでなくてもちょっと調べれば、その日の内に素性が割れる。自宅住所も登記されているから、そこに行って聞き込みすれば一発である。いや、わざわざそんなことをしなくても、緒方氏の名前をグーグル検索するだけでも簡単に元長官だと分かる。
つまり、どちらも最初から隠していないし、だからこそ自分達から広言する必要もなかったということだろう。
なんでこんなことが分からないんだろう。本当に不思議である。
インテリジェンスとか、分析とか、どうとかこうとか言う人は多いけれども、こういう常識的な判断ができず、ひたすら思い付きでストーリーを捻り出しているようでは失格である。
すなわち、筆者に言わせれば青山氏もインチキである。