さて、そのような中で行われた前原の試合ですが、そんな「ある種異様な」、「完全アウェイ」の中にも関わらず、彼女は落ちついて堂々と試合に望みました。
結果は、先に掲載されている彼女のレポートの通り、残念ながら本戦で「効果2」、延長で「有効1」を取られる完敗でしたが、自分よりも一回り大きな相手(※)に殴られながらも、勇敢に最後まで試合をあきらめずに前に出て反撃を続ける前原にも大きな拍手が贈られた試合でした。
※編集部注:前原選手は現在身体指数(身長+体重)207、対するビコワ選手は身体指数217(2005年世界大会時のデータ)
アナスキン大道塾モスクワ支部長は前原に対し「本当にまれな選手だ」(つまり「なかなかいない優秀な選手だ」ということでしょう)と評価し、他の武道格闘技の指導者の数名の方からも、お世辞でなく「彼女はベリーグッドだった」「リトルサムライだ」と賞賛をいただきました。
ちなみに前原を「ベリーグッドだ」「リトルサムライだ」と評価していただいた方の中には、トムハーリック会長(オランダ、ドージョーチャクリキ会長、元ピーターアーツの師匠)、ヴォルクハン会長(ロシア、元リングスで活躍したプロレスラー、現在は全ロシアサンボ連盟の代表)、来賓で来られていた元柔道(世界?)チャンピオンの方などがいらっしゃいました。 |