串本町樫野沖で遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の遺品引き揚げをする調査団のメンバーが11日、串本町の松原繁樹町長を訪問。メンバーを紹介するとともに、「短い期間だが成果を挙げたい。友好の象徴的な活動だと思っている」と意気込みを語った。 訪れたのは調査団のリーダー、トルコの民間研究機関「トルコ海底考古学研究所」のトゥファン・トゥランル所長(54)や潜水調査したり、遺品の保存処理をしたりする海洋考古学者、広報担当者らメンバー6人。 トゥランル所長が団員1人ずつを紹介した後、「メンバーは少ないが、日本人協力者もおり、精鋭がそろっている」と説明。今年から始まる本格調査について「トルコ軍艦の遭難の出来事は両国の友好の礎。共同で行う今回の調査も友好の象徴的な活動」と話した。 調査団は11日から準備を整え、14日から軍艦が沈んだ樫野沖で潜り、遺品を調査し、引き揚げる。拠点になるのは樫野にある旧樫野小学校舎。作業は2月中旬までの予定。