CEO Talks
Googleが教えてくれたオープンソースの使い方
 (2008年01月07日)
       

Googleは、インターネット時代の寵児であり、Web2.0のフラッグシップであり、世界全体の情報システム部門を目指しているとの話も聞く。最近はテレビでもGoogle Earthの画像がたくさん使われるようになった。
 このGoogleのシステムの中枢にあたる部分は、LinuxやMySQL、Apache、Pythonなどのオープンソースがベースとなっていて、その改修も含め様々なアプリケーションへと発展してきているようだ。

ここで我々オープンソース業界にいるものからすると大きな疑問が生じてくる。
 オープンソース・ソフトウェアには、ライセンスが付与されており、そのソースコードの改修を行った場合は、改修したコードを公開しなければいけないという点である。もちろん、オープンソース・ソフトウェアの上で動くアプリケーションなどのソフトウェアについてはその必要はないが、オープンソース・ソフトウェアそのものの改修は、コードの公開が必要であり、Linuxディストリビューションの最大手のRed HatでもEnterprise Linuxのソースコード公開を行っている。

何故、Googleはその全貌を公開していないのか。
 改修したコードをユーザーとして自身のシステムで利用し、コードの再配布を行わないからである。
 こう言う手があったのだ。
 ソフトウェアのユーザーとして、自社のシステムに使用する場合は、再配布が行われないので改修しても公開の義務は生じないのである。

私はNHKのFM放送が好きで時々聴いている。
 数ヶ月前になるが、「一日まるごとフォークソング」のような企画があった。特にフォークソングが好きな訳ではないが、その時の元フォークソング歌手という司会者の話が強く印象に残っている。
 それまでの時代の唄というのは、唄がうまい人がステージや放送局のマイクの前で訓練した成果を発表するというスタイルだった。
 ところが、フォークソングが流行り出した時に子供だったその司会者は、テレビで米国の様子を見て驚いたそうである。
 自分の主張さえあれば唄が下手であっても「誰が歌ってもいいんだ!」ということ、また、街中をギターをひき歌いながら歩くところから「どこで歌ってもいいんだ!」ということを学んだのだそうだ。

今回のGoogleのオープンソース活用も、我々日本のオープンソース関係者から見れば、これくらい大きな変化であった。ユーザーなら「改修しても公開しなくていいんだ!」という新たな発見があったことである。

この流れは、日本のユーザーにとっては大きな変革である。
 もはやオープンソース・ビジネスは、コミュニティレベルの話ではなくなってきている。
 オープンソースをどうサポートするかよりも、ユーザーが必要とするシステムに近いソフトウェアをオープンソースから探してカスタマイズすることだ。
 システムを一から作っていたのでは、時間もお金もかかり過ぎる。また、パッケージ・ソフトウェアを使っていたのでは、他社との差別化が十分にできない。
 ネットが主戦場となった新規事業においての競争力は、必要とするソフトウェア開発のスピードであり、ビジネス化の見極めの速さである。
 オープンソースをユーザーとしてカスタマイズし活用することが、このネットを中心としたビジネスでの成功への近道となるであろう。

 
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