2008年1月11日 [金]
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妊婦救急搬送拒否18件 30分超待機6件

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妊婦救急搬送拒否18件 30分超待機6件

 県内で救急隊が妊婦を搬送しようとして医療機関から受け入れを断られたケースは2004年から06年までの3年間で18件あり、中には妊婦を保護した現場で受け入れが決まるまで救急車が30分以上待機した事例も6件あったことが総務省消防庁の調査で分かった。2回断られた事例が1件、残り17件は1回だった。全国的に見ると県内の断られた件数は都市圏などに比べて少ないが、県は「スムーズな受け入れができるよう医療機関の連携を一層充実させたい」と話している。 受け入れを断られた理由が分かっている13件で最も多いのは「ベッドが満床」の7件、次いで容体が重いなど「処置困難」が5件、1件は「医師不在」だった。
 04年からの3年間で県内の妊婦救急搬送は1894件。うち救急隊員による医療機関への最初の照会で搬送先が決まった事例は1876件。18件は受け入れを断られた。04年4件、05年8件、06年6件で、05年の1件は2回断られ、ほかは1回だった。
 受け入れが決まるまで、救急車が30分以上60分未満現場待機した事例は04年2件、06年4件あった。
 周産期母子医療を担当する県健康増進課は「県内では基本的に産婦人科医の献身的な努力と熱意のおかげで受け入れの連携はうまくいっている。県立中部病院と県立南部医療センターの総合周産期母子医療センターでは妊婦の救急搬送の受け入れを断ることはない」と説明。
 その上で「ただ南部医療センターは06年にできたばかり。連携が軌道に乗るまでの過程でスムーズにいかなかった面が若干出たかもしれない。お産の数には波があり、多い時には満床の病院がどうしても出てしまう」と話している。
(新垣毅)

(1/11 16:09)

 
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