2008年1月11日 12時41分更新
佐伯市で問題になっている医師不足を解消してほしいと、市長や市民の代表らが10日県庁を訪れ、市民5万人余りの署名を提出して医師の確保に努めてくれるよう県に要請しました。
県庁を訪れたのは、佐伯市の西嶋泰義市長や市内の各自治会の代表でつくっている佐伯市自治委員会連合会の人たちです。
一行を代表して連合会の山中琢磨会長が県福祉保健部の阿南仁部長に佐伯市の医師不足の解消を求める市民5万人あまりの署名を手渡しました。
佐伯市内では医師不足が問題になっており、特に脳神経外科と産科は常勤の医師が1人しかおらず、深刻だということです。
訪れた人たちは「このままでは救われる命が失われてしまう恐れがある」、「安心できる生活のためになんとかして欲しい」と述べ、医師の確保に向けて県の協力を求めていました。
これに対し、阿南部長は「県外にいる大分県出身の医師にも声をかけるなどして医師の確保に努めていきたい」と答えました。
県は医師不足の解消に向けて地域医療計画の見直しを進めており、ことし4月に新しい計画をまとめることにしています。