長崎市歯科医師会(許斐義彦会長)は、子育て中の親を対象に、受診希望者に「保育サポーター」を派遣、親の治療中に保育サポーターが子供の面倒を見る「歯っぴい保育サポート」を始めた。歯科医師会によるこうした取り組みは全国でも珍しいという。【錦織祐一】
特に妊娠中の母親は出産前後の治療がおろそかになる傾向があるといい、同会は「虫歯は親子で感染することもあり、親の歯を守ることが乳児の歯を守ることになる」と利用を呼び掛けている。
保育サポーターは、厚生労働省所管の財団法人「21世紀職業財団」が、子育てが終わった母親や保育士に高度な知識を習得させて育成。働く母親の残業時や保育所の休日など緊急時に派遣して子育てを支援する。長崎市内では約200人が登録している。
「歯っぴい保育サポート」は先月1日にスタート。希望者が歯科医師会に電話すれば、同会が保育サポーターを手配。希望日に歯科に派遣し、親の治療中、子供の面倒を見る。利用は無料だが、月4回前後が上限。申し込み先は同会(095・846・1717)。
〔長崎版〕
毎日新聞 2008年1月10日