日田玖珠広域消防本部(日田市、玖珠、九重両町)は、昨年1年間の救急、火災の出動状況をまとめた。救急出動は3644件で、前年に比べて4.5%増加した。火災は前年より2件少ない50件だった。

 救急出動で最も多かった「急病」は1796件で半数を占めた。そのほかでは「転院搬送」が787回(22%)、「一般負傷」が502回(14%)だった。救急出動件数は2000年ごろから増加傾向にあり、00年に比べると約3割増加している。

 急病搬送では高齢者が目立っているが、救急搬送の3分の1が当日に帰宅できる軽症だった。医療の専門化、高速道路網の発達で転院搬送も増えつつあるという。

 同本部は「急病かそうでないかは消防では判断できないが、自力で病院に行ける場合はマイカーやタクシーを活用してもらいたい」としている。

=2008/01/11付 西日本新聞朝刊=