岩見沢労災病院「北海道中央」に 4月統合 美唄は「せき損センター」(01/11 07:07)
【岩見沢、美唄】岩見沢、美唄両労災病院の統合再編計画が十日までにまとまった。両病院は四月一日に統合、岩見沢は本院として「北海道中央労災病院」に名称変更し、分院となる美唄は「せき損センター」と改称、来年四月以降は脊髄(せきずい)損傷医療を軸とした診療に特化する。
美唄は四月に名称変更し、医師不足で継続困難となっている夜間、休日の救急診療を脊損診療を除いて原則取りやめる。来年四月からは、十八ある診療科を整形外科、リハビリ科など脊損医療関連の八科に絞る。人工透析など脊損以外の外来、入院患者については一年間かけて転院を進める。
美唄の病床数は現在の三百床を百五十七床に削減し、約二百五十人いる看護、事務などの正職員は二○○九年度までに約百六十人に減らす計画。当初は今年四月から脊損医療に特化するとしていたが、脊損以外の患者の転院などに準備期間が必要と判断した。岩見沢は従来通り十二診療科体制を続ける。脊損医療は交通事故などで脊髄を傷つけ全身まひになった患者らに手術からリハビリまでを一貫して施し、社会復帰を促す治療。道内では美唄労災病院が唯一の医療機関となっている。