学習教材の学研(本社・東京都大田区) <
9470 > 傘下の学研トイが、音声ガイド付き地球儀の「スマートグローブ」で、中国政府の指示で台湾を台湾島と表記し、首都を北京などと解説していたことが、9日までに明らかになった。学研トイは10日、返品に応じることを発表した。
同地球儀は、台湾を「台湾島」と表記、音声ガイドでは「中華人民共和国で首都は北京とした。同社広報・IR室によると、生産した中国の工場が、当初予定の「台湾(中華民国)」などの表示では日本への輸出が認められないと中国政府から指示されたため、変更に応じた。
ただし、本社は現地から変更の連絡を受けておらず、梱包時に「中国政府の指示で、『台湾』の表記が『台湾島』となっている」などと記した別刷りの紙を入れたことも、事後に知ったという。
同地球儀は、樺太(サハリン)の南半分と、千島半島全体がロシア領として色分けされている。日本の地理教材では通常、樺太の南半分は帰属先未定として白で、国後島など千島列島4島は北方領土として、日本の領土に色分けされる。
学研トイは10日付で、同地球儀に不適切な表現・表記があったとして、返却希望者には税込み価格2万9400円で引き取ることを発表した。(編集担当:如月隼人)
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