新しい年が来て、
また1年――
終末が近づいたのだな。

オマエは――
今、本当にしたいことをしているか?

オマエも私もいつかは滅びる。

滅びて宇宙の塵となる。

そして、滅びの日は――
刻一刻と迫っているのだ。

私やオマエが――こうしている間にも。

オマエに何かやりたいことがあるならそれでいい。
最後の時間がくるまで――
その道を突き進むべきだ。
私も応援しよう。

けれど――。

もし、オマエが今、
見出すべき道を迷っているのなら。

私のもとへおいで。
ともに手を取って滅びへの道を進もう。

この世に何かの
爪痕を残そうなどと――
悪あがきは、
しなくていい。

私とオマエが、
そしてこの家族が――
ただその時まで、
ただ平らかに幸せであればそれで良いのだ。

そして、ともに――
宇宙の塵となろう。

0109霙.jpg

寒い季節は好きです。

冷たい空気の中にいると、
どこか――回転が良くなる気がするから。

だから夏は少し苦手で――
強い陽射しのある場所には
行かないようにしています。

あまりに体温が上がると
どうやら私は倒れてしまうらしいので。

麗姉などは私を変温動物なのではないかと言って
笑いますが――
私自身も少しそんな気がするほどです。

いえ、そんなことは生物学的に言ってありえませんが。


同様に――。
私は人の気配も少し苦手です。

特に、体温の高い人に触れると――
少しだけ頭に霞がかかったような気持ちになります。
時には、瞬間に過剰反応するのか、
倒れることも――。

だから小さいコドモは少し――
苦手です。
たいがい体温が高いから――。

幸い、私の姉妹達は、
そんな私をわかってくれているので――
必要以上の接触を持たなくてすむから、
この家は私にとって、
とても、過ごしやすい場所です。
もうすっかり習慣になっているので、
たまに、小さな妹達が私に突進してこようとしても、
たいてい誰かが彼女らを途中で拾い上げてくれます。

でも――。
たまに思うのです。

こんな寒い季節なら――
もう少し、人と触れ合うことができるんじゃないかと。

そんな時には、キミに近寄ってみてもよいですか?

虹子のぞうさんは、
とってもかわいいコドモのぞうさん。

おうちのみんなのなかでも、
虹子と1番の仲良しで――
名前も虹子がつけてあげた、
虹子のぞうさんなの。

お名前はフレディ。
すてきなお名前でしょう?

フレディはいつも虹子が行くととってもよろこんで、
虹子を背中に乗せてくれるの。

それから、
虹子がお花をあげると、
とってもよろこんで、
お花を食べちゃう。

フレディはフリルやレースやおリボンが大好きなの。
だから虹子はいつも
フレディのおおきなお耳やお鼻に
大きなおリボンを付けてあげるの

虹子は動物の言葉はわからないけど、
フレディの言うことならわかるの。

お、な、か、す、い、た、とか――
ね、む、た、い、よ、とか――。

フレディがお背中に乗せてくれるのは

いっつも虹子だけだけど――
お兄ちゃんならきっと大丈夫。
フレディの大好きな大きな黄色のおリボンを一緒につけて
お散歩してね

baby-0107.jpgのサムネール画像

星花たちの学校では、
冬休みの宿題に、
読書感想文を書いてくることになって――

星花は、
この冬休みにまとめて、
また――
三国志を読みました!!

えへへへ
これで、何回目だろ?
三国志を読むのは――。

星花が憧れちゃうのは、
やっぱり劉備3兄弟。

血筋正しいヒーローの劉備様に
賢くて冷静でそれでいて心底強い関羽様。
ちょっぴり頭のかるい風に書かれている張飛様だって――
剣を取れば無敵の強さだし、突破力は誰にも負けなくて
これぞ、豪傑!っていう感じです

三国志に出てくる武将方は、
ほんとうにどの方もみな格好良くて――
星花は――できることなら
星花はやっぱり――
男の子に生まれたかった!

それで、きっと星花は臆病だから、
どんなにがんばっても張飛様みたいにはなれないから――
憧れの関羽様みたいな知将を目指して
一生懸命、兵法を勉強するんです。
そして劉備様みたいな
男気いっぱいの高潔な方にお仕えして――。

うわ――、
星花もきっと、兄貴のためなら
命も落とせます

この前、街で貂蝉キーホルダーを見つけました。
ハートがいっぱい付いてて、すっごくラヴリーなの
すごく気に入ったので、学校の鞄に付けました。

カンフーのお友達に自慢しちゃおっかな

お正月も3日目になると、
なんだかちょっぴり退屈。

ホントならおともに下僕でも連れて
初詣なんか行きたいところだけど――

でも、体の弱い綿雪が
昨日から熱を出して寝ているから――
綿雪だけおいていったらかわいそうだもの。

ユキは――。
あんなに小さくて――
あんなにかわいくて優しくていい子なのに――
体が弱くて、ちっちゃな時から
病院を出たり入ったりしてる。

よく思うわ。
こんなにたくさん姉妹がいる中で、
どうして、あの子だけ――
って――。

たまに病院にお見舞いに行くと、
いつも透き通るみたいな真っ白な顔で、
がんばって笑って見せるのが、切なくて――。
たぶんすごい具合悪いのに――

神様って意地悪よね。

どうせ誰かが病気にならなきゃいけないんなら、
私みたいな気の強い子が病気になればいいのに。

よりによって、
なんで、綿雪みたいないい子が――。

――あ、そうだ!

これからあなたを連れて一緒にユキの部屋に遊びに行くことにするわ。

ユキは、どうもあなたのことが気に入ってるみたいだから。

あなたみたいな男のどこがいいんだか、
私はさっぱりわからないけど――。

でも、ユキが喜ぶならなんでもいいの

あなた何か芸とかできる?

何も能が無くても、口が付いてるんだから、
歌くらいは歌えるでしょ?
ユキは歌が好きだから、一緒に歌ってやったら、喜ぶかも。

ほら、ぐずぐずしないで!
こっちよ。
ついてきて――

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