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ハンドボール:アジア予選、日本でやり直し…1月下旬に

ハンドボールの北京五輪予選のやり直しを日本で開催すると発表する日本ハンドボール協会の渡辺佳英会長=東京都渋谷区神南で2008年1月10日午後7時58分、兵藤公治撮影
ハンドボールの北京五輪予選のやり直しを日本で開催すると発表する日本ハンドボール協会の渡辺佳英会長=東京都渋谷区神南で2008年1月10日午後7時58分、兵藤公治撮影

 国際ハンドボール連盟(IHF)は10日、中東諸国寄りの不可解な判定が相次ぎ、異例の再開催が決まった男女の北京五輪アジア予選を、1月下旬に日本で行うことを決めた。日本協会には同日夕、メールでの要請文が届き、「喜んで受諾する」と返信したという。日本協会は1月25日から7日間、東京・代々木第1体育館を会場に確保している。

 アジア予選は男子が昨年9月に愛知県豊田市、女子は同8月にカザフスタン・アルマトイで開催され、男子はクウェート、女子はカザフスタンが五輪出場権を獲得。日本は男女とも3位で、男子は五輪出場権を逃し、女子は今春の世界最終予選に回ることになっていた。しかし、日本、韓国が判定への不満を訴え「大陸予選はIHFの直接管理で行うべきだ」とする要望書をIHFに提出。IHFは昨年12月の理事会で予選のやり直しを決めた。

 IHFは、主管のアジア連盟(AHF)へ再開催を指示したが、クウェート市に本部を置き、同国の王族が実権を握るなど中東勢への影響力が大きいAHFは「根拠がない」として拒否。IHFは直接管理による五輪予選再開催を決め、7日に日本協会の渡辺佳英(よしひで)会長を含む17人の全理事にメールを送り、この判断についての意見を求めていた。渡辺会長によると、IHFから「大多数の理事の投票で、日本での再開催が決まった」と連絡があったという。

 IHFは当初、中立国として北京での開催を打診したが中国側が断ったため、再開催が不可能になることを懸念した日本協会が昨年末に「日本での開催は可能」とIHFへ連絡していた。【堤浩一郎】

 ▽渡辺佳英・日本ハンドボール協会会長の話 フェアな試合をもう1回できるのは、大変喜ばしい。こういうことは、二度とあってはならない。(アジアの)ハンドボールが、これで正常化するのではないか。

毎日新聞 2008年1月10日 20時34分 (最終更新時間 1月10日 21時32分)

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