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太陽が活動期入りか 携帯・ATMも障害の可能性

2008年01月10日17時53分

 米海洋大気局(NOAA)は、太陽が新たな活動期に入ったことを示す黒点を観測した。太陽活動はほぼ11年周期で変動しており、活動が活発になる今後数年は、携帯電話や現金自動出入機(ATM)の停止など、さまざまな電子・通信機器に障害が起きる可能性があると警告している。

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太陽が新たな活動期に入ったことを示すとみられる黒点(図の左上の矢印の先、NOAA提供)

 NOAAは昨春、太陽が新たな活動周期に入るのは今年春ごろと予報を出していた。3日に特徴的な黒点が太陽の北半球に現れたため、活動期に入ったとみられると判断した。

 太陽が活動期に入ると、太陽から放出される電子や陽子などの太陽風によってさまざまな影響を受ける。NOAAは、衛星通信の途絶、全地球測位システム(GPS)の混乱に加え、地上の送電線や電子製品の回路などに異常な電流が流れることなどで携帯電話やATMの機能が停止といった障害を予測する。

 太陽の活動が最も激しくなるのは11〜12年ごろとみられる。

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