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経済

<松下電器>社名、製品名を「パナソニック」に変更方針

1月10日12時27分配信 毎日新聞


 松下電器産業は10日、海外での製品ブランドに使っている「パナソニック」に今秋にも社名を変更する方針を固めた。国内のブランドも、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電に用いている「ナショナル」を廃止し、パナソニックに統一する。社名を国際的に知られたブランド名と同一にし、真の世界企業へと飛躍を図る。

 ナショナルは、創業者の松下幸之助氏が1925年に命名。社名変更とナショナルブランドの廃止は、経営と創業家の間に明確な一線を引く狙いもある。

 松下はかつて、世界市場で白物家電にナショナル、AV(音響・映像)機器にパナソニックと、二つのブランドを使用。だが、「破壊と創造」の改革を進めた中村邦夫前社長時代の03年、海外のブランドをパナソニックに統一。広告宣伝を効率化し、海外でのブランド力を強化するのが目的だった。国内はナショナルの存在感が大きいとして、ブランドを残していた。

 ただ、社名と二つのブランドの存在で、広告宣伝の効率が悪いことは長年の懸案。デジタル家電分野の急拡大で国内でもパナソニックが浸透。多くのグループ会社名も「パナソニック」を付けるようになり、社名変更に踏み切る決断をしたようだ。

 さらに、松下は「グローバルエクセレンス(世界基準での優良企業)」を目指し、米国や欧州、中国など海外市場で攻勢を強めている。社名変更をてこにブランド力をさらに高め、海外戦略を強化する考えだ。【前川雅俊】

 ▽松下電器産業 「経営の神様」と呼ばれた故・松下幸之助氏が1917年に創業。「パナソニック」ブランドは55年に輸出用スピーカーで最初に使用された。現在はテレビやDVD録画再生機、デジタルカメラなどのデジタル機器に使用し、海外向け商品はほぼ全てが同ブランド。「ナショナル」ブランドは27年に自転車用の角型ランプで初めて用いられ、現在は日本国内限定で洗濯機、冷蔵庫などの白物家電で使っている。

 「パナソニック」は「Pan(汎、あまねく)」と「Sonic(音)」を合わせた造語で、「松下電器の音をあまねく世界へ」との思いを込めている。

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最終更新:1月10日15時0分

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