和歌山放送局

2008年1月10日 9時32分更新

周産期の情報センター整備へ


和歌山市は緊急処置が必要な妊婦の受け入れが可能な病院の情報を紹介する、「周産期医療情報センター」を来月にもオープンさせます。

和歌山市の周産期医療情報センターは、奈良県の妊婦がいくつもの病院に受け入れを拒否されて死亡した問題などを受け、緊急時を含め妊婦の受け入れ体制を整備しようと設置されます。
センターでは、和歌山市と、海南市、それに紀美野町にある分べんのできる12の病院と診療所を対象にその日の空きベッドの数や産婦人科医の勤務体制などの情報を把握します。
その上で、緊急に運ぶ必要がある妊婦の受け入れが可能な施設を消防の救急隊や家族らに情報提供するほか、特定の大きな病院に分べんが集中しないよう、妊婦に地域の医療施設を紹介する役割も担います。

センターは県立医科大学附属病院に設けられ、看護師の経験がある人などが電話で応対することにしており、市では来月中にセンターをオープンさせたいとしています。受付は午前9時から午後4時までの予定で市では利用状況などを見た上で夜間の受付も検討することにしています。