Print this Post Article Lists Back

日本を身に着け、食べよう! 「新日流」時代到来(上)

納豆、ミスド、ユニクロが人気

 ソウル市のオフィス街・光化門で務めるOLのイ・ジソンさん(28)は、出勤前に会社近くのミスタードーナツに立ち寄り、コーヒーとドーナツのモーニングセットで朝食を取る。ユニクロの服もよく着る。仕事が終わって友人と会うときには学生街の新村にあるオムライス専門店「ポムの樹」でディナーを楽しむ。ちょっと節約したければ、近くにある居酒屋「はいからや」に出掛ける。これらの店に共通するキーワードは日本だ。

 イさんは日本文化には特に関心はない。ただ、日常生活の中には日本文化が知らぬ間に深く入り込んでいる。専門家は「過去の日本文化の流行は、韓国が貧しかった時代に先進国の日本に対する憧れから電子製品に人気が集まったが、最近は『良いものを食べて、豊かに暮らそう』という社会的雰囲気と関係がある」と指摘する。「ウェルビーイング」という流行語に代表される健康ブームも相まって、新たな日本ブーム、すなわち「新日流」が起きている格好だ。 

 日本のドーナツチェーン店、ミスタードーナツは昨年4月、流通大手のGSリテールがフランチャイズ権を獲得する形で韓国に上陸した。ミスタードーナツは米国系のチェーン店とは異なり、甘くなく、モチモチした食感が韓国人に人気だ。1号店のソウル明洞店(面積100平方メートル)は、毎日平均600万ウォン(約70万1000円)を売り上げている。関係者は「競合店に比べ、店舗当たりの売り上げは2倍近い。こうした人気ぶりを受け、年内に店舗を30カ所余りに増やす計画だ」と述べた。店内で出会ったサラリーマンのイ・ジョンファンさん(34)は、「これまでのドーナツは甘すぎて見向きもしなかったが、ミスタードーナツの商品は男性の同僚にも人気だ」と話した。

シン・ウンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
このページのトップに戻る