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救急患者の受け入れ拒否、大阪府内で日常化

 救急病院の患者受け入れ拒否をめぐり、30病院に断られた女性(89)が死亡する問題のあった大阪府富田林市消防本部で、昨年1年間に10病院以上に受け入れを断られたケースが123件にのぼり、女性のほかにも搬送が遅れ、数日後に死亡した男性患者のいたことがわかった。市内外の36病院に断られた例もあり、同府内の救急病院が日常的に、患者の受け入れ困難な状態に陥っていることを裏付けた。

 123件は、同市と太子町、千早赤阪村を管内とする同本部の年間出動5879件の約2%。10〜19病院に受け入れを拒まれたのが114件で、20〜29病院が7件、30病院以上が2件だった。うち20件は、救急車に収容してから病院に運ばれるまで1時間以上かかっていた。

 関係者によると、市内外の16病院に断られた男性は、同府河内長野市内の病院に収容されたが、数日後に亡くなった。36病院に搬送を断られたのは内臓に持病のある男性で、深夜に搬送され、「ベッドが満床」などを理由に立て続けに断られた。1時間半以上経過して同府北部にある病院に運び込まれ、治療を受けたという。

 同府では今月2日にも、東大阪市で交通事故に遭い重傷を負った男性(49)が、重篤な患者を治療する救命救急センター5か所に断られ、搬送先で死亡。宮城県蔵王町では6日、火事で全身やけどを負った女性(88)が同センターなどに受け入れを断られ、病院に収容されるまで約1時間を要した。

 こうした事態を重く見た総務省消防庁は、全国の消防機関を通じ、重症以上の患者を搬送した約50万件について、受け入れ拒否の回数や理由について緊急調査を行うことを決めている。

2008年1月10日  読売新聞)

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