さて、「ホーダー崩壊レスキュー」の件に関しまして、多くの方からお問い合わせをいただきました。
皆様がかほどに犬たちのことを思って下さっていることに、心より感謝申し上げます。
つきましては、現時点で、私が申し上げられる限りにおいてご報告させていただきます。 犬たち(正確には34頭)は、一旦動物愛護センターに「収容」されたのちに、「団体譲渡」の手続きを受けて、私共と懇意にしていただいている動物愛護団体の犬舎に移動しました。
私たち自体が「譲渡」を受けなかった理由は、私たちが法人格も持たず、「本部・事務所」や「犬舎」も持たないため、動物愛護センターの譲渡認定団体になり得ないからです。
したがって、今までも同様の事例にあたっては、提携している別の団体のご協力を得て、一時的に「預かる」ことをお願いしてきました。 この「預かり」にあたる費用は私たちが負担しておりますし、「マンパワー」も私たちが当然提供させていただいています。 ですから、意味合いとしては「場所借り」に限りなく近いものとお考えいただければ幸いです。
もちろん、当該施設は『営利性』こそ持たないものの、「動物取扱業(保管)」の登録を受けており、常勤かつ専属の「動物取扱責任者」がいらっしゃいますが、私たちスタッフにも「動物取扱責任者研修」を受講し、その資格を持つものが複数おりますので、「管理上」も「法令上」も「必要かつ十分」以上の飼養状態にありますのでご安心願います。 (ちなみに、スタッフには「愛玩動物飼養管理士」の資格を持つ者もおります。私もチャレンジしてみたいのですが、さすがに教本の内容がなかなか頭に入っていってくれません)
そして、新しい飼い主(私は『里親』という響きが「一時的なもの」に思えるため、この言葉を使いません)さんもほぼ全て(先天性の奇形で獣医さんの下で継続入院中の3頭を除いて)見つけることができた段階で、『トラブル』が発生してしまいました。
「件の女性」が、私たちと近隣の住民の方、それに行政を相手どって「所有権の確認と精神的被害にかかる慰謝料」を求めて東京地方裁判所に訴えたと通知してこられました。 (「簡裁」ではなく「地裁」に訴状を提出した、というところから、その『訴額』はご推測下さい)
それにしても、彼女が家賃を滞納し続けながらも、その一方であれだけの「多頭飼い」を続けてきたことといい、今回の訴訟(がもし事実なら)に係る収入印紙と郵便切手の金額を支出できたことといい、不可思議な点が数多くあります。
私共の許には、未だ地裁からの「訴状」も「呼出状」も送達されておりませんので、「件の女性」が本当に民事訴訟をおこされたのかどうかも含めて何とも申し上げることは出来ませんが、彼女が私たち宛に『内容証明郵便』で送ってこられた実に長文の文章には、「原告名」しか書かれておらず、「原告代理人弁護士名」が添えられていなかったことから、もしかして、彼女は自分一人でこの裁判に臨もうとしているのかもしれません。
ともあれ、このような事態に陥ってしまったために、犬たちは未だに新しい飼い主さんの許にお渡しすることが出来ず(みだりに占有者が変わることは決して好ましいものと思えないため)におりますが、彼らが心身共に健康でいることはご報告しておくべきと考え、この場でお伝えさせていただきます。
|
|