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過労死:トヨタ社員遺族が判決通りの残業認定を国に訴え

 過労死が名古屋地裁で確定したトヨタ自動車社員、内野健一さん(当時30歳)の妻博子さんらが9日、舛添要一厚生労働相に面会し、残業時間を判決通りに認定するよう訴えた。労働基準監督署が判決を大きく下回る残業時間で遺族補償年金を計算する方針を伝えたためで、舛添厚労相は担当課に調査を指示した。

 判決は、同社が自主的な活動と位置づける「QC(品質管理)サークル活動」なども業務時間だとして、死亡1カ月前の時間外労働を106時間45分と認定、過労死でないとした豊田労基署の決定を誤りとした。国側は会社資料などをもとに約50時間と主張していたが退けられ、控訴を断念している。

 ところが、同労基署は判決確定後、遺族補償年金について、当初主張の通り計算すると伝えてきたという。約50時間で算定するとみられる。

 面会後会見した内野さんは「6年前に夫を亡くし、労災だと訴えたが無視された。やっと過労死と認定されたのに、元に戻すような労基署のやり方が許せない。新たな被害者を出さないためにも真摯(しんし)に対応してほしい」と話している。【東海林智】

毎日新聞 2008年1月9日 21時33分

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