厚生労働省は、これからの看護職員に求められる資質などを考える「看護基礎教育のあり方に関する懇談会」を設置する。18日に初会合を開く。
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「看護基礎教育を4年以上に」
看護基礎教育の改正案まとまる 懇談会では、少子高齢化の進展や在宅医療の推進などにより周辺の環境が変革する中、将来的に看護職員に求められる資質についてまず議論。その上で、そうした資質の看護職員を養成するための基礎教育の充実の方向性を考える。2008年度前半をめどに論点整理する。
日本看護協会などが主張する修業年限の4年以上への延長にまで踏み込むかどうかは不透明。
看護基礎教育をめぐっては、同省の「看護基礎教育の充実に関する検討会」が昨年4月、実習を充実させるなど看護基礎教育のカリキュラム改正案を盛り込んだ報告書をまとめている。ただ、このときの検討は現行の修業年限(3年)などを前提に問題解決を図ることに主眼を置いたもので、看護職員の将来像にまでは踏み込まなかった。
懇談会には▽井部俊子氏(聖路加看護大学長)▽尾形裕也氏(九州大大学院医学研究院医療経営・管理学教授)▽梶本章氏(朝日新聞論説委員)▽田中滋氏(慶応義塾大大学院経営学管理研究科教授)▽寺田盛紀氏(名古屋大大学院教育発達科学研究科長・教育学部長)▽矢崎義雄氏(国立病院機構理事長)――が参加する。座長には田中氏が就任する見通し。
また、文部科学省の担当者もオブザーバーとして加わる。
18日の初会合で厚労省は、医療の現状などに関する基礎データを提示し、意見を聴く。また、懇談会の今後の進め方などについても話し合う。
更新:2008/01/09 キャリアブレイン
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