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【社会】

警報音解除で異常気付かず 県立病院の患者、意識不明

2008年1月9日 12時03分

 徳島県病院局は9日、県立三好病院(三好市)で、患者のモニターの警報音が解除されていたため、心停止するまで血液中の酸素濃度の低下に気付かない医療ミスがあったと発表した。患者は意識不明の状態だという。

 病院の説明によると、患者は県内の70代男性。昨年10月に脳腫瘍の手術を受けた後、肺炎などの感染症で状態が悪化した。12月末に気管内チューブにたんがつまって血液中の酸素濃度が減少したが、数値の異常を知らせるモニターの警報音が解除されていたため鳴らなかった。16分後に心停止の警報音で看護師や医師が駆け付けて対処したが、意識は戻らないという。

 脳腫瘍手術でも、開頭の場所が2センチずれたため腫瘍を発見出来ず、摘出できないミスがあった。

(共同)
 

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