辻前衆院議員が記事無断利用 鹿児島12人無罪の著書で2008年01月09日15時26分 被告12人全員の無罪が確定した03年鹿児島県議選の公選法違反事件を取り上げた前民主党衆院議員の辻恵弁護士(東京弁護士会)の著書「デッチあげを許さない 志布志選挙違反事件の真実」(イプシロン出版企画刊)で、朝日新聞と南日本新聞の記事が無断利用されていたことがわかり、朝日新聞社は8日、同出版社に抗議した。同社と辻弁護士は無断利用を認め、同書を店頭から回収することを明らかにした。 朝日新聞で無断利用されたのは、事件の公判が結審する直前の06年11月に連載した記事など。盗用とみられる酷似した表現も含め、文章の構成が似た個所が相当数あった。 同社の末井幸作代表らによると、辻弁護士からの聞き取りで原稿を書く際、新聞記事のコピーから事件の概要などを利用した。辻弁護士は点検を怠ったという。辻弁護士は「迷惑をかけ申し訳ない。責任を感じている」と謝罪。末井代表は「認識が足りなかった」と話している。 辻弁護士は03年に衆院近畿比例区で復活当選。05年に落選し、同年の大阪市長選でも落選した。次期衆院選は大阪17区から立候補予定で、民主党の公認が内定している。
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