東京(AP) 音楽大手ソニーBMGミュージック・エンターテインメントは、デジタル著作権管理なしのMP3音楽ファイルを、今月から北米でダウンロード販売すると発表した。
MP3ファイルは、音楽ダウンロードサービス「プラチナ・ミュージックパス」を通じて購入できる。米国でのサービス開始は15日で、今月下旬にはカナダに拡大する。
最初に配信が開始されるのはセリーヌ・ディオンの新譜「Taking Chances」など37タイトル。ユーザーは北米4500カ所の小売店で発売されるプリペイドカード(12.99ドル)を購入し、裏面に書かれている数字を販売サイトに入力して、アルバムをダウンロードする。
関係者が匿名を条件に語ったところによると、日本などは対象外。
ソニーは著作権保護規格「DRM」を推進してきたが、対応する機器やコンピューターが限られていることから、消費者の不満を招いてきた。また、アップルのiTunesで販売されている音楽ファイルと著作権管理規格が異なるため、デジタルプレーヤー市場で最大の人気商品であるアップルの iPod に水を開けられた。
音楽大手の中では、ワーナー・ミュージックやユニバーサル・ミュージック、EMIが既にMP3形式でのダウンロード販売を表明している。