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【静岡】

静岡で4月に特別高度救助隊発足 24時間体制で被災者救出

2008年1月9日

 大規模災害でがれきの下敷きになった人を助けだすなど、過酷な条件下で人命救助活動に当たる「特別高度救助隊」が4月、静岡市消防防災局に発足する。 (佐野太郎)

 特別高度救助隊は、2004年10月の中越地震の際、土砂崩れで生き埋めになった母子の救助活動に当たった東京消防庁の「ハイパー・レスキュー隊」がモデル。総務省消防庁が2006年度から全国の政令指定都市で整備を進めている。静岡市消防防災局は08年度市当初予算の概算要求に、高度救助資機材などの整備事業費約4500万円を盛り込んでおり、国が事業費の半分を補助する見通し。

 導入が見込まれる装備は、がれきに埋もれた人の心臓などの動きをとらえる電磁波探査装置、呼吸から生存者の位置を特定する二酸化炭素探査装置、救助活動中の隊員に危険を知らせる地震警報器など最新機材。

 隊員は、既存の特別救助隊4隊と救助隊2隊から精鋭16人を選抜。追手町消防署南田町出張所に24時間体制で待機させて、市内全域で救助作業を行うほか、要請があれば県外の災害現場へも派遣される予定だ。

 市消防防災局の田村勉・警防課長は「都市化とともに複雑化する救助活動に迅速に対応できるよう、しっかり教育・訓練をしていきたい」と話した。

 浜松市も3月から4月にかけて同様の救助隊を発足させる予定。

 

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