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抗がん剤3倍投与され死亡 54歳男性、岐阜県立病院
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岐阜県立多治見病院で今月6日、通常の約3倍の抗がん剤を投与された同県恵那市の末期がんの男性患者(54)が死亡していたことが9日、分かった。
県警多治見署が業務上過失致死の疑いで、患者の遺体を司法解剖して死因を調べている。病院は医療ミスを認め、遺族らに謝罪した。
県立多治見病院によると、男性患者は別の病院で食道がんの手術を受けた後、手足の脱力感などを訴えて昨年11月に多治見病院の診断を受け、脳への転移が認められたため入院した。
昨年12月17日から今年1月2日にかけて、担当の消化器内科の男性医師(34)が、本来は5日間連続投与の後に3週間の間隔を空けなければならなかった2種類の抗がん剤を、誤って3週間連続で投与。患者は白血球数が急激に減少し、1月6日に死亡した。敗血症によるショック死の可能性があるという。
(共同通信社)
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