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ひと・流行・話題

「性」学べる携帯小説 産科医が出版

2008年01月09日

 東京の産婦人科医、須藤なほみさん(31)が、中高生に人気のケータイ小説サイトで書いた初の小説が書籍化された。産婦人科勤務の傍ら、3年前に性教育の携帯サイト「Dr.なおみのラブ&バディカフェ」を自費開設。10代の不幸な妊娠を招かないため、そこで伝えたかった「自分をもっと大事にして」というメッセージが作品になった。

写真須藤なほみさんと出版された「ラブ・コミュニケーション」

 「ラブ・コミュニケーション」で、うたい文句は「まじめなエッチのケータイ小説」。女子高生の主人公カナと大学生リュウの純愛話を読みながら、避妊や性感染症について学べる。

 カナはかつて、付き合っていた彼からのセックスの誘いを断った経験がある。妊娠を心配したためだったが、「つまんねえヤツ」と舌打ちされ、「私が受けいれなかったから、嫌われたんだ」と自分を責めた。しかし、今の彼と出会い、互いに相手を思いやることを学んでいく――。こんなストーリーだ。

 須藤さんは広島大医学部を卒業後、女性医療を学ぶために東京へ。携帯サイトで相談を受けるのも、小説を書いたのも、「中絶したいんですけど」と診察室を訪れる少女に会うときの、何とも言えないつらさが根っこにある。「自分の体を差し出すことを愛情と勘違いしてはいけない」と伝えたかった。

 人気のケータイ小説を読み込み、短い文章や改行の多用など独特の「作法」を習得。マンガのような読みやすさを心がけた。

 中高生が無防備に妊娠、中絶してしまう内容のある携帯小説が100万の単位で売れる時代に、初版1万5000部ながら、一石を投じたつもりだ。

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