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医療ミス:規定の3倍の抗がん剤投与 岐阜県立多治見病院

 岐阜県立多治見病院(同県多治見市)は9日、脳腫瘍(しゅよう)の男性患者(54)=同県恵那市=に規定の3倍量の抗がん剤を投与し、患者が死亡する医療ミスがあったと発表した。消化器内科の男性担当医(34)が勘違いして投与したといい、同病院は7日に県警多治見署に届けた。同署は9日、患者を司法解剖して死因を調べている。

 同病院によると、患者は昨年11月に転移性脳腫瘍のため入院。副腎へ転移したため、12月17日から抗がん剤を点滴した。担当医が作成した治療計画では、抗がん剤を5日間連続投与した後、次の投与まで3週間間隔を空けることになっていたが、担当医自身が2日間しか空けず、3週間で15日間投与した。今月5日に患者の白血球数が正常値の9分の1にまで減少したため投与を中止したが、6日午前11時に死亡した。

 担当医は、抗がん剤の副作用と考え、遺族に説明した。だが6日夜に担当医がカルテを確認して投薬ミスに気付き、遺族に謝罪したという。

 舟橋啓臣院長は「投与ミスと死因は無関係ではない。遺族に多大な苦痛を与え、県民の信頼も裏切ったことをおわびします」と陳謝した。【中村かさね】

毎日新聞 2008年1月9日 14時08分

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