大阪朝鮮会館、東京のホテル経営会社が落札2008年01月09日07時07分 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)大阪府本部が入る「大阪朝鮮会館」(大阪市東淀川区)をめぐり、競売にかけられた土地・建物の入札結果が8日、大阪地裁で公表され、東京のホテル経営会社が約6億円で落札したことがわかった。同社は総連とは無関係の企業で、最低売却価格の約3倍の最高額を提示した。全国で最も多い約14万人の在日韓国・朝鮮人が暮らす大阪で、40年近くにわたって在日社会を支えてきた拠点施設は、立ち退きが避けられない見通しとなった。
昨年12月の入札には、ホテル経営会社や大阪府内の不動産会社など8者が参加。最低ラインを示す「売却基準価額」は約2億2300万円で、上位5者が3億円以上の値をつける中、ホテル経営会社が最高値で落札した。地裁は同社の資力などを審査し、近く正式に売却許可決定を出す。 同会館は地上6階建てで敷地約1600平方メートル。70年、JR新大阪駅の南東約500メートルの商業地域に建設された。土地・建物は総連系企業「共栄商事」(昨年6月に破産)が所有し、破綻(はたん)した朝銀大阪信用組合が融資の担保にしていた。その後、不良債権を引き継いだ整理回収機構が競売を申し立て、05年12月に競売開始が決定した。 大阪府本部の担当者は「現時点では何も決まっておらず、コメントは控える」と話した。 朝鮮総連の各地の本部施設は東京や愛知、滋賀でも同様の事情で競売にかけられ、東京都本部が昨春、落札企業から明け渡しを求められて移転している。 PR情報この記事の関連情報社会
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