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自宅を訪問し、子育ての助言を行う相談員(左)=磐田市内 |
磐田市が昨年度から始めた子育て相談員派遣事業が順調に推移している。3カ月児までを対象に、相談員が自宅を訪問し、母親の育児相談などに応じる事業。平成19年11月末段階で72人が利用し、昨年度の利用ペースを上回った。 同事業は平成18年7月、身近に子育ての手助けや相談に乗ってくれる人がいない、自宅に閉じこもりがちな出産後の母親の心のケアを目指して竜洋地区で始まった。本年度は豊田地区でも実施した。 保育士、幼稚園教諭、栄養士など子育て関連の有資格者6人が、交代で相談員を務める。育児相談のほかに、もく浴介助、家事の間の見守りなどを行いながら母親の育児不安を解消する。相談によっては保健所、子育て支援センターなどの関係機関へとつなぐコーディネーター役も果たす。 同事業を利用した母親(34)は「産後、体調が悪くて起き上がれない時に相談員に来てもらい、気持ちも体も楽になった。つらかった時期に子育てが嫌にならなくて良かった」と振り返る。 市は今後、対象地域を市全域に拡大するとともに、相談員のコーディネーターとしての役割を強化し、孤立しがちな母親の地域での支援体制の底上げを目指す。 |