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精神障害者雇用に奨励金 厚労省、08年度から
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精神障害者の就労を後押ししようと、厚生労働省は8日までに、雇用した企業に毎月1人当たり2万5000円を支給する「精神障害者ステップアップ雇用奨励金」を2008年度から新たに設けることを決めた。
仕事に慣れるまで時間がかかることの多い精神障害者に配慮し、週10時間以上20時間未満の短時間雇用を対象にしているのが特徴。短時間の雇用からスタートし、段階的に就業時間を増やして正規雇用につなげようという狙いだ。
奨励金の支給期間は最長1年間。08年度は年間で約560人の雇用を想定、当初予算案に7000万円を計上した。5年後までに正規雇用への移行率を60%にするのが目標だ。
厚労省によると、国内の精神障害者は推計で約303万人。障害者、企業双方の意欲の高まりで、ハローワークを通じた求職や就職件数はここ数年急増しており、06年度は年間で約6700人が就職した。
(共同通信社)
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