献血供給事業団の実態

( 平成20年01月06日 )

投稿者: 高田耕助  


 @東邦大学大森病院交通障害者死亡事件
発生日平成15 年5 月29 日
被疑者大槻忠男共犯者平久江昭

この事件については、既に度重なる業務無線からの不法電波放送でも明らかにされておりますが、東邦大学大森病院からの二度にも亘る緊急血液要請にも拘わらず、大槻忠男氏 ( 当時供給課副部長 ) は 「 どうせ、こんな時間の緊急は、頼み忘れのツイデ緊急だろ。 一緒に行っちゃえ、一緒に!」 などと、とても血液事業に携わる人間とは思えない暴言を吐き、既に病院へ出動中であった緊急車両を、その場で待機をさせるように、その時の現場指令者である平久江昭氏 ( 当時供給課係長 ) に対して、無線で言うように指示をしたばかりか、緊急車を運転している職員を安心させるために、「 センターにも了解をもらっていると言っておけ!」 などと、まだ血液センター様から了解を頂いていない段階で勝手に嘘の情報を流すよう重ねて指示を下し。

平久江昭氏も、これを鵜呑みにして躊躇無く無線にて停車命令を流すという信じられないことが、流れ作業の様に淡々と展開されておりました。

本来であれば、平均20 分ぐらいで到着可能な距離の緊急要請が、この不手際により2 倍の40 分と言う所要時間がかかってしまい、緊急での輸血用血液が一本も供給されることの無いまま、患者さんは手術室で息を引き取られるという最悪の結末を向かえてしまいました。

これは後日、当委員会の潜入調査で分かったことですが、実際に病院では交通障害の惨事救急の患者さんであり非常に危険な状態であったため、大量に血液が必要であると判断。

担当医から直接輸血部へ 「 最初の緊急依頼分ではとても間に合わない、たりない!再度緊急依頼を追加で御願いしたい。」 ということであったようであります。

しかし一向に血液が届かない状況に、何度も手術室より輸血部へ確認がなされ内線電話の背景からも、「 血液は、まだ来ないのか!早くしてくれ!一刻も早く!」 との執刀医の悲鳴にも似た叫び声がはっきり聞き取れるほど緊迫していたとの事でした。

このような重大な過失を犯したにも拘らず大槻忠男氏は、東京都血液センター様への報告義務を怠るばかりでなく、あろうことか、共犯指令者、平久江昭氏と共に病院へ行き 「 この事は、センターには言わないでもらいたい 」 などと隠蔽工作に走る有様で、供給現場職員全員が呆れ果てましたのは至極当然の事であります。

ところが後日、病院のある職員より血液センター様へこの事件に関しての問い合わせがあり、大槻忠男氏と事業団の執行部が東京都センター様に事情徴収をされる運びとなりました。

当委員会としても経過を見守っておりましたが、案の定、大槻忠男氏の第一声は 「 全く!病院とは丸く収まっているのに、血液センターだけがピーピー騒いでるだけだ!くだらないことで俺を呼びやがって!」 という反省のかけらも無い暴言には、改めて供給現場職員全員が憤りと恥ずかしさを感じずにはいられませんでした。

以上が東邦大学大森病院交通障害者死亡事件の全容であります。

しかしこれは大変驚いたことなのですが、このような重大供給過誤死亡事件を引き起こした両名であるにもかかわらず先の人事異動において、傍若無人の大槻忠男氏は供給部供給課副部長から、なんと関東事業部部長へ昇進。平久江昭氏にいたっては供給部供給課係長からあろうことか駒込支所長へ昇進という異例の昇進人事が展開されました。まさに腐りきった執行部の腐敗人事の一端であります。