ニュースNapsterもDRMフリー化、MP3で楽曲販売へこれまでWindowsベースのDRMを使ってきたNapsterだが、MP3での楽曲販売に踏み切る。(ロイター)2008年01月07日 18時56分 更新
米大手デジタル音楽ストアNapsterは1月7日、今年第2四半期から、MP3フォーマットの楽曲をダウンロード販売することを明らかにした。オンライン楽曲の向けのコピープロテクトにとっては新たな打撃だ。 Napsterは、購入者が違法に複数のコピーを作ったり、ほかのユーザーに楽曲を配るのを防止するため、MicrosoftのWindowsベースのDRM(デジタル権利管理)技術で保護された楽曲を販売してきた。 DRMの使用は大手レーベルが指示したことだったが、消費者には不評だということが分かった。多くの消費者は、自分が購入した楽曲を特定の対応プレーヤーでしか再生できないことや、別のコンピュータへ移動できないことに不満を持っていた。 Napsterは1990年代に、DRMフリーのMP3楽曲の初の大規模な無料交換所として名をはせた。だが、ユーザーが自分の楽曲ファイルを交換できる違法なサービスだったために、音楽業界に訴えられ、2001年に閉鎖された。 現在のNapsterは、2003年にNapsterのブランド名を買収し、合法サービスとして運営している。サブスクリプション方式とダウンロードサービスを組み合わせたサービスを提供し、75万人の会員を抱えている。 「われわれは1年前にMP3の支持がクリティカルマスに達すると予測した。音楽業界がこれを支持し始めていることをうれしく思う」とNapsterのクリス・ゴログCEOは語る。「今は十分に(MP3の)人気コンテンツが出回っている」 英EMI Group、仏Vivendi傘下のUniversal Music Group、最近ではWarner Music Groupなど、主要音楽企業はMP3フォーマットでの楽曲販売を開始している。 MP3は最も普及しているデジタル音楽フォーマットで、市場リーダーのAppleのiPodをはじめ、対応デバイスが最も多い。 「MP3を広く採用すれば、業界にとって活性剤になることは疑問の余地がない」(ゴログ氏) [ニューヨーク 7日 ロイター] copyright (c) 2008 ロイター・ジャパン(株) All rights reserved. (翻訳責任について) (著作権、商標について) 商標: Reutersおよび地球をデザインしたマークは、全世界でロイター・グループの登録商標または商標となっています。 新着記事
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