はじめに このままでは日本の未来は絶望的 9
あなたの全てが監視されている
身の毛のよだつ陰謀が着々と進行
フリーメーソンに完全支配された米国
1 世界統一が成功したら日本はどうなるか 29
ユダヤ帝国のヒエラルキ‐を初めて公開
これがイルミナティと一三家族のリスト
世界中に根を張る恐るべき組織
2 では憎むべき計画はどこまで進んでいるか 55
全員にマイクロチップが埋め込まれる
アメリカの惨状は明日の日本である
米国は更にむしり取られる
世昇の人口を二○億人に減らす計画
エイズは何の目的で作られたか
北朝鮮の核は誰のための武器か
3 全人類を奴隷にするための恐るべき計画 81
一%の人が九九%の富を独占する
ハリウッド映画は人類の洗脳が目的
気象を支配しコメの不作も自由自在
月や火星には既に基地が完成
4 日本にはどんな役目が課せられているか 111
ユダヤ人にとって日本人は特別な民族
明治以降日本を育ててきたロスチヤイルド
日本を太平洋戦争に誘引したユダヤ
日本の大不況も会て計算通り
これが日本の未来の責写真
この日本の指導者たちがユダヤ協力者
5 やがて宗教も一つに統一される
157
日本人には理解出来ない悪魔無拝
頻発する幼児誘拐は悪魔礼拝の生贄
日本人ぽど操りやすい民族はいない
日本を亡ぼす危険な統一教会
稲作文化を破壊するためのコメ自由化
6 フリーメーソンに操られる邪教に要注意 163
ものみの塔を作ったユダヤ人ラッセル
エホバの証人は人類奴隷計画の実験場
モルモン教はユダヤの諜報機関
7 もしあなたがメーソンに入会したいなら
183
フリーメーソンはいかに増殖してきたか
グノーシス主義にカバラが加わった思想
教科書の歴史と真実の歴史は会く別
フリーメーソン入門の誓いを教えよう
只今メーソン入会者を大募集中
8 最終戦争はいつどのように勃発するか
201
では世界統一国家の帝王は誰か
NAT○軍がユダヤ連合軍の母体となる
野蛮ヨーロッパ人を劇的に変えたキリスト教
欧州人はいつアジア人の優位に立ったか
遂ににアラブもフリーメーソンに乗っとられた
二○億人が死ぬハルマゲドン
9 ユダヤの郡悪な計画は必ず失敗する
239
その後に出現する千年王国とは
人問の祖先が猿とはユダヤの悪い冗談
この不思離の都市には確が住めるか
理解されにくい日本人の死生感
おわりに この真実を一人でも多くの人に知らせたい 257
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はじめに このままでは日本の未来は絶望簡
あなたの全てが監視されている
ここに奇妙なカードのコピーがある(11ぺ-ジ参照)。今の段階ではこれが何であるのかははっきり分からない。しかし、この図を見るだけでもいくつかの重要な事が分かる。
l まず最上部には市民身分証明力−ドとある。さらに下から三段自には合合衆国政府職員健康管理配給力−ドとある事から、どうもアメリカ合衆国の職員の健康保険証のようなもののではないかと思う。
2 間題はその下の文字である
"In Big ブラザース we trust"とあるが、これはジョージ・オーウェルの「一九八四年』と言う本を読んだ人ならすぐに分かる言葉である。『一九八四年』は未来世界(オーウェルにとってはそれは一九八四年だった)が一人の帝王によって支配され、全ての人類が完全な管理の下に置かれ、朝起きてから夜寝るまで、いや、
寝てからも、いつも監視されている社会を描いている有名な本である。その帝王の名をピッグ・ブラザー(偉大な兄弟)と言う。だから「我々は偉大な兄弟にゆだねる」と書かれているこのカードは、明らかに反キリスト、ルシファー・サタンヘのを忠誠を意識したものである。一ドル紙幣の"In
God we trust"
と言う言葉のGodが何を指すのかが、ついにはっきりとしてきたのである。
3 さらにそれがはっきりするのは真中の絵である。なつかしやこれはあの一ドル紙幣の裏にある、ルシファーの目ではないか。ご丁寧にも「新しい秩序の到来」というラテン語まで書かれている。両脇にあるのはオカルトでいう医者のシンポル、カドケウス(ヘルメスの杖)である。これを見たとき、「とうとう来たか」と思った。こんなカードを持たなければ医者にかかれないとすれば、クリスチャンは合衆国の職員にはなれない。このカードがなかったら、病院の診察が受けられないなら、もしこれと似たカードがなければ物を売る事も買う事も出来ないなら、もし学校に入れないなら、もし電車にもパスにも乗れないなら……、もはやこういう時代になったのだなあと感慨を新たにした。これでも陰謀などないと言うのか。読者よ、私が書いていることはすでに未来の事ではない。現在進行中の事である。
ただ、幸なことに日本ではまだそこまでは行っていないと言う事である。アメリカのクリスチャンたちはこのような事態をどう見ているのだろうか。私は日本語の読めるあるアメリカ人の宣教師に前の本を読んでくれるように頼んだ。しかし、〃清い〃彼は表紙がオカルトだから嫌だと言う。「私の家にはそういうオカルト的な物は置きません」「でも、これは一ドル紙幣です。あなたの家には一ドル紙幣はないのですか」彼はこう答えた。「この頃、一ドルは見ていません」次いで裏表紙のワシントン市の地図を見せて「これはあなたの国の首都ですが」と言うと「そんなものは見方によってどうにでも見えるのです」と言った。この人はそれでいていつも、陰謀があるなら証拠を見せろと言うのだ。一体どんな証拠なら納得すると言うのか。ワシントン市の地図は見ようによってはその様に見えると言った間題ではない。もし、何の目的もなくデザインされたなら、このような疑いをかけられる形ではなく、もっと、どんな形でも出来たはずである。これはしかも、フリーメーンンの高級幹部だった人がクリスチャンになった後に、命懸けでもたらした暴露債報なのだ。彼に限らずアメリカ人のクリスチャンはフリーメーンンの事になると妙に口が重くなるのだ。先日もある宣教師のアメリカで出した本の表紙がメーソンのシンポルだったので、
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その事を教えたが、それに関しては何の返事もない。だから、このカードのようにはっきりした反キリストの現われを見ても、言を左右にして認めないかも知れない。ただ、誤解のないように言っておくが、全ての宣教師がそうではない。多くの宣教師はむしろ、人間的には実に誠実で本当にキリストヘの献身と愛とを持って日本にやって来られたのであり、宣教師の働きなしではアジア・アフリカなどの国々の近代化も民主化も無かったであろう。キリスト教の宣教師が来る前の日本と、来た後の日本を比ぺて見るがいい。封建制度の圧迫から解放され、医学、教育その他のほとんどの分野が彼らによってもたらされている。確かに、その中にはメーンンの代理人もいたし、鼻持ちならない白人優越の抜き難い体質もあったであろうが、そのようなマイナス面を差し引いても、日本は彼らの献身によって受けたものの方が多い事を述ぺておきたい。
14 身の毛のよだつ陰謀が続々と進行
「牧師のくせに、なんでそんな事に興味を持つのか。福音(キリストの救い)だけ語っていればいいのに」何度このような言葉をかけられたことだろうか。しかし、その度に「違う、これは絶対に必要な事なのだ。知らなければならない事なのだ」と自分自身に言い聞かせてここまで来た。初めこんな大規模な陰謀を調ぺることになるとは思ってもみなかった。しかし、やがて私はゴリアテの前のダビデよりも惨めな自分に気がついた。ゴリアテは聖書に出てくるネピリム(巨人)の子孫で、身の丈ニメートル六○。たった一人でイスラェル全軍が震え上がった敵ペリシテの戦士であった。ゴリアテはイスラエルに向かって一騎打ちの戦いを挑んだ。しかしこの巨大な敵に対して対抗しようという勇士は一人もなかった。一人ダビデはまだ若く兵士でもなかったが、勇敢にも立ち向かい、石投げを使って、この巨人を倒した。ユダヤ人の憧れの王ダビデの若き日の武勇伝である。しかし、私はこの巨大なサタンの帝国に立ち向かうなどという思いはない。そんな事は神御自身も私に求めてはいない。ただ、火事を見つけた人間は「火事だ!火事だ!」と叫ばないだろうか。それが気がついた者の最低の義務であろう。私はただそうしているだけである。私が牧師でありながら、このような事を調ぺ始めるようになったきっかけはベトナム戦争だった。私は日本人でありベトナム戦争とは関係なかった。しかし、私の中ではペトナム戦争は無関係ではなかった。そして、無知ゆえに我々クリスチャンですら、時には加害者となることを知った時、私は、今、世界で起こっていることを調ぺてみようと思った。
16 このままでは日本の未来は絶望的
私にとってベトナム戦争は聖戦だった。それは無神論者の共産主義から自由を守る戦いだった。だから、ベトナム戦争に反対する者は私に取ってはいまわしいやからであった。また、反戦の論調が目立つ新聞などのマスコミも腹の立つ存在だった。反戦米兵など臆病者の代表のように感じていた。しかし、戦争の間の日本の報道と、終戦後数年してアメリカからやって来るベトナム戦争の映画を見ているうちに私は自分が大変な間違いを犯していたのではないかと思い始めた。一体、ベトナム戦争とは何だったのか。それはインデアンを狩猟の獲物のように狩りたてる西部劇とどう違っていたのだろうか。本来だったら、民族が自分で決着をつけるべき間題に介入し、自己満足な正義を押し付けるために、言われもない憎しみを燃やし、罪もない農民を銃弾で打ち払うこの戦争は、正義の名の下に始められたのであった。そして私はその戦争に賛成していたのだ。その意味において私は加害者であった。そして恐らくほとんど全てのアメリカのクリスチャンや牧師は、私の何倍もそうであった。私は考えた。もし私がアメリカ人の牧師だったらどうだろう。私は田舎町の教会から出征して行く兵士を祝福し、神の加護を祈ったに違いない。そして彼等若者が、ベトナムの泥の中で、震えている農民を殺毅し、自分も泥にまみれて死んで行ったかも知れないので
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ある。しかし、一体アメリカのクリスチャンや牧師の内どれぐらいの人々がこの戦争を通して、加害者としての意識を感じているのだろうか。私が知る限り、一九九四年の時点でさえアメリカのクリスチャンの大部分がこのベトナム戦争を容認しているはずである。それは湾岸戦争においてもほぽ同じであった。湾岸戦争は単に石油の利権を守る戦いであり、しかも、卑劣な騎し討ちであった。あの戦争の前、アメリカのイラク大使、グラスビー女史は何度も、アメリカはイラクとクウェートの紛争には介入しないという保証を与え、それをイラクではピデオに収めている。まるでこれではフセインに戦争をけしかけているみたいではないか(それ以後彼女はどこにも出てこない)。フセインには戦後ブッシュ大統領の口座からスイス銀行に巨額の金が振り込まれたという情報すらある。少しは気がとがめたのだろうか。朝鮮戦争の時も同じであった。フセインの代わりに金日成が使われただけである。今、彼があの様に勝手気ままに振る舞えるのもその貸しがあるからではなかろうか。こうして、アメリカの若者たちは、自国の防衛とは関係ない戦場に駆り出され、富める少数の人々のために戦わなければならないのだ。それは石油の利権を守るためばかりか、時には作り過ぎた兵器の償却のための戦争でさえあった。実に第二次世界大戦以来、この
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武器償却の期限ごとに戦争が起こっているというではないか。そして、間題はその戦争にクリスチャンや牧師が無関係ではないと言う事なのだ。アメリカの牧師にとって、大統領の祈祷会に招かれる事は最大の名誉である。彼らはそこで大統領を祝福し、次いでに戦争の勝利のために祈り、意気揚々と自分の町に凱旋するのである。
#フリーメーソンに完全支配された米国
ベトナム戦争以来、私はアメリカという国を見直し始めた。メイフラワー号に乗って清教徒ピューリタンがやって来て築いたはずのこの国、通貨にさえ「神にゆだねる」と刻むこの国、キリスト教の最も栄えたこの国。しかし、ほんの少し調べただけで、その美しい仮面の下の驚くべき素顔が見えてしまったのである。まず、大統領からして、サタンの巨大な帝国「新世界秩序」の使用人であった。ここにアメリカの国会の祈蒔室にあるステンドクラスの写真がある。この中にジョージ・ワシントンがひざまずき敬虔に祈っている図柄がある。しかし、その上にあるのは何とルシファーの目である。彼が祈っているのは一般人が思い描く聖書の神ではない、明確にサタンに対して祈って居るのだ。彼は自らフリーメーソン三三階級であることを誇って
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いた。メーソンの衣装を着てとった写真はごくポピュラーなものである。ワシントン以後全ての大統領、閣僚、そして今や行政の末端まで、サタン崇拝者たちが支配し始めている。ところがアメリカのクリスチャンたちは決してこの事を認めようとしない。逆に私のようなものを「危険な人物」「おかしな牧師」ときめつけるのである。研究者たちは敵の攻撃と味方の無理解のニつの戦いをしなければならない。その実、いずれは全ての人々にとって自分自身にふりかかっでくる間題であるのに。今アメリカでは公立学校で『新グローパリズムニ○○○』というカリキュラムが導入されつつある。これはサタン礼拝者で「ルシファー・トラスト」(後にさすがにあたりを気づかって「ルーシル・トラスト」と改名した)の創立者アリス・ベイリーの制作になる代物である。教育、保健、宗教と締め付けが始まっている。この本では書かなかったが、保健にも重大な罠があり、宗教には「カルト防止法」が出来て、どんな難癖でもつけて熱心なクリスチャンを投獄する事が出来るようになっている。アメリカのキリスト教会は今や風前の灯である。私の目には、自分の庭のばらの花を愛でているアメリカのクリスチャンたちの背後に、巨大な熊が舌なめずりしているように見えるのである。そして、それはもちろん、アメリカの市民全ての運命でもある。
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私の本を読んだアメリカ在住のある国の方が、自分たちはアメリカを去るべきだろうかと尋ねてこられた。私は今すぐとは言わないが、その方がいいでしょうと答た。その理由の一つは「アメリカで私の本が売られているのは日本語だから」であるからである。英語で書いたら無事には済むまい。事実、この本の元になった非常に優れた研究者の本は、アメリカでは到底出版することは出来ないのである。私は彼の安全を祈らない日はない。さいわい、日本は今のところ何とか無事である。しかし、米騒動、アメリカとの貿易紛争などじわじわと締め付けが始まっている。日本よ、決して罠にはまってはならない。中国に学んで、切り抜けなければならない。しかし、中国のキリスト教弾圧だけは学んで欲しくないものである。真のキリスト者は、愛国者であるのだから。中世以降、サタンは非常に巧妙な方法でキリスト教を破壊しようとしている。それがフリーメーソンである。ピーター・ワーグナーという有能な神学者はその著書に「巧みに正体を隠しているフリーメーソンの霊」と言っているが、その通りである。フリーメーンンは決して自分たちがアンチ・キリストであるとは言わない。時には全くキリスト者の仮面を被っている。次のぺージのマンガはその辺の事債を巧みについている。今日、フリーメーソンはあらゆるキリスト教団体の中に入り込んでいる。アメリカ最大
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の教団・南部パブテストの牧師、信徒の三分の一以上がフリーメーソンである。アメリカのキリスト教会ではフリーメーンンについて口外できない雰囲気があるようだ。それはとなりの人がフリーメーソンかも知れないからである。フリーメーソンは図々しくも自らをキリスト教団体と名乗る場合がある。例えばYMCA(Young Man Christian Association)、YWCA、国際キリスト教大学などである。YMCAはフリーメーソンによって創立され、運営されてきた、非常にソフトな形の外郭団体である。国際キリスト教大学は日本のフリーメーソンの東ケ崎潔氏の努力で創立された。氏は最近故人となられたが、死ぬまで日本のフリーメーソンの重鎮であった。これは私が直接日本フリーメーソンから確認している。氏の父君は私の父の信仰の友であったが、息子の潔氏がフリーメーソンとなったと、まだ幼い頃私は母から聞いたことがある。私がアンチ・フリーメーソンの本を書く事になったのも不思議な縁である。この大学の教会はどのキリスト教団体にも属していない、フリーメーソン・イルミナティが押し進めている宗教統一運動、エキュメニカルを名乗っている。ただし、東ケ崎潔氏がフリーメーソンの本当の正体について知っていたかどうかは多分に疑間である。メーソンは有色人撞を決してその中枢には入れない。利用するだけである。
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だから恐らく単なる友愛団体と思っていたことだろう。それは今、六本木にあるメソニックピルの人々も同じことであろう。
参考資料*アイ・イン・ザ・トライアングル(三角の中の目)
について
『全てを見通す神の目』として知られる、アメリカの一ドル紙幣の裏のピラミッドの頂上にある自は、ルシファーの目である。しかし、そこには驚くぺき歴史が秘められている。それは何と五○○○年前、吉代エジプトの神話に元を発している。この目は『ホルスの目』とも呼ばれる。ホルスとはエジブトの冥界の王オシリスとその妻の女神イシスの子供である。ホルスは父オシリスの死を悼んで、自分の目を捧げた。それからオシリスはホルスの目を通して宇宙を見る事になった。ホルスの目はオシリスにとって、『飛びかける目』、宇宙を巡る知覚である。そこから、ホルスを鷹として表しエジプトの遣跡には鷹の絵や影刻が数多く表されている。また、古代エジプト人はホルスの目を人間の可能性の拡大、超越的、神秘的エネルギーを表すと同時に、冥界、死後の世界、不死の象徴としても用いた。ところで、このオシ
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リス、イシスはそれぞれ大犬座の主星シリウスとその回りを回る伴星シリウスBを表わしている。そして、ホルスはそのシリウス星団に住むシリウス人だというのである。シリウスは太陽の四八倍の光度を持つ星だが、シリウスBは暗く重い星である。だからエジプト人はこの星を『暗闇の盟友』と呼んだ。ここからさらに蛇の象徴ともされる。奇妙な事にこれとほぼ同し神話はアフリカのドゴン族、ボーゾー族などにあるという。ところが間題はシリウスBが発見されたのは一八六二年なのだ。ドゴン族によればシリウス星団にはさらにシリウスCがあって、そのシリウスCにはその回りを回るニャン・トロという星が存在するという。この星には水があり知的生命が住んでいると彼らの伝説は言う。しかし、この二つはまだ発見されていない。いったい古代エジブト人やドゴン族はどこからそのような知識を得たのであろ
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これは私から見ればいとも簡単な事でサタンは何千年も前から、人類に取り付き、さまざまな知識を授けて来たのである。これがエデンの園でサタンが与えた知恵の樹『善悪を知る樹」の実であり、プラトン、ピタゴラスの求めた啓明であり、キリスト教会を悩ましたグノーシス(知識)主義の正体であった。だから古代エジプト
から現在のイルミナティまで首尾一貫しているのである。こうしてアダム・ワイスハウプトらイルミナティの首謀者らは『ホルスの目』を彼等のシンポルとして採用したのである。アダム・ワイスハウブトはこれら古代のオカルト宗教を深く学んだと言われている。この目は現在、一ドル紙幣はもとより、国連の瞑想の間、アメリカのCBSテレピネットワークの番組アイ・オン・アメリカに現われている、読者はすでにTBS系の番組でご承知だろう。この目は他にもいろいろな姿で現われている。フジ・サンケイ・グループのディフォルメされた目はどうなのだろうか。最近ではヤコブ・モルガン氏によって何と日本の紙幣にまで入っているというのだからあきれたものだ。もっとも氏はそれをヤハウェの目と言っているがそれは間違いである。余談だが、インド人が額に書く赤い点も、第三の目、知識の目であるから、この目と同じものと考えられる。その点、インドははるかに先輩である。
27世界統一が成功したら日本はどうなるか
#ユダヤ帝国のヒエラルキーを始めて公開
昨年、私は『悪魔最後の陰謀』を書いて、今、世界を我がものにしようとしている力の存在について警告した。そして、さらに研究を続けているうちに、どうも日本人の研究者たちには、ある限界がある事に気がついた。それは聖書の知識である。今日、世界を征服しようとしている人々は、聖書に言うところの悪魔サタン・ルシファーによって霊感を受けている。これらの人々が信じ、その行動の基礎となっているものは反キリストの精神なのである。言うなれば、それはキリスト教へのアンチテーゼであり、宗教的に言うなら背教ないしは背信である。サタン・ルシファーは初めから神に対立する勢力として存在したのではなく、もともとは神を賛え、仕えるものとして神に創造された天使の長である。それが神に反逆したためにサタンとなり、悪魔と呼ばれるようになった。これが分からないと今世界で起こっていることが理解できない。もともと対立するものと、あとから反逆したものとでは罪の重さは違うのである。聖書には「神は愛である」とある。愛に対して反
逆を持って報いたと言うところにルシファーの罪の深さがある。さて、その事については改めて書くことにして、次のぺージの図を御覧いただきたい。これはサタン帝国のUp to Date(最新)の姿である。恐らくこの図は今まで公表された事のないものではなかろうか。と言うのは上の半分は全く聖書の知識がないと分からないし、下の半分は聖書の知識のある人は関心がないからである。しかし、断言するがこれこそサタン帝国ないしは反キリストのヒェラルキー(力の階級制度)の真の姿である。もちろん、実際にはもっと複雑怪奇な姿をしているのだろうが、これが基本である。多くの研究者たちはこの図の上半分を無視しているか、あるいは知らないのである。これは新約聖書のヨハネの黙示録一二〜一三章に出てくる、悪魔の三位一体を図にしたものである。サタンにも三位一体がある?その通り、ある。そしてそれは間もなくこの世に実現する。この三位一体には「龍」と「海から出てくる獣」と「地から上ってくる獣」と言う三つのファクターがある。これが悪魔の三位一体である。龍は言うまでもなくサタン・ルシファーであり、これはキリスト教の神に当たる位置を占める。第一の獣はその子、キリスト教で言えば御子イユスに当たる人間の形をしたものである。もう一つは第二の獣で、これは第一の獣を拝ませる働きをするからキリスト教で言う聖霊に当たるが、人間の
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形をしていると思われる。現在そのいずれもまだ我々の目には見えていない。しかし、すでにそのための準備は着々と進み、それぞれの働きの分野は確定し始めている。第一の獣は前にも書いたが政治家である。世界の政治経済の頂点に立つ民族の家族から生まれるだろうと私は見ている。第二の獣は恐らく宗教家であろう。クリスチャンたちはこの事を知っている、ところがこのような壮大な計画、世に言う〃陰謀〃の春在となるとこれが不思議なほど簡単に、ない、と断言するのである。どうもクリスチャンたちは世の終りに出てくる反キリスト(獣I)やその宣伝マン(獣2)が、ある日突然現われて、一夜の内に世界を征服すると思っているらしいのだ。とんでもない彼らはすでに数世紀に渡ってその準備を着々と進めている。たしかに、この獣Iと獣2はまだこの世に現われてはいない。それはまだ霊の世界にいてこの世の追随者たちを遠隔操作しているのである。そういう言い方が気に入らない向きには、「そのような目的を達成しようとして働いている人々がいる」と言い換えてもいいかもしれない。私はこの本で、なぜそのような動機を持つ人々がいるのかについても語ろうと思うが、ここではとりあえずこの帝国のヒエラルキーについて説明していこうと思う。高慢だと思われる事を覚悟して言うと、今、世界の動きを評論する評論家、世界の未来を
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予言する学者諸先生の学説を聞くと間抜けで読む価値などないと言わざるを得ない、この陰謀の観点が全く抜けているからである。それは一つにはこの大陰謀の計画者たちの巧妙な煙幕によるものである。いや、あるいは気がついていても書けないのかもしれない。書こうと思ったらそれこそ本当に命がけなのだから。
34 #これがイルミナテイと一三家族のリスト
今、自分たちをオリンピアードと呼ぶ人々がいる。オリンピックの優勝者の会ではない。自分たちはギリシャ神話のオリンポスの山に住んでいた神々だというのである。実際彼らがそう言うのも無理からぬ事である。これらの人々の持つ権力と富は我々の想像を絶するもので、どこかの新聞雑誌が世界一の金持ちは日本の誰かだなどという、うそ偽りの冗談とは似ても似つかぬ規模なのである。そこでまずこの帝国の支配者たちを眺めて見よう。もしかすると間もなく彼らはしばらくの間、実際に我々の王となるかも知れないのだから。サタンのヒエラルキーの最初にこれらの神々がいる。彼らはまた自分たちを王とも呼ん
でいる。また、このリストは古いもので、すでに故人もいる。さらに、別のリストがあるかも知れない。それは彼らの働きの分野によって違ったヒェラルキーがあるからである。私が知って欲しいのは、このようなシステムがこの世には存在するのだと言う事である。ここに紹介するのはイルミナティとして知られる人々のリストである。このリストの*印はこれらの階級には関係なく、最高の人々と呼ばれる一三ファミリーである。恐らくこの一三ファミリーがオリンピアードなのであろう。なお、中に出てくるいろいろな組織の名についてはこの本の中で説明する。
(王 Kings)
ジョバンニ アグネル ファイアット社会長、強い共産主義者、ビルダーパーガーチェース・マンハッタン銀行の国際アドバイザー議長
デイビツド・アスター*
ジョージ・W‐ボール 世界連邦会長、元共産主義者、ビルダーバーガー、レーマン・ブラザー、クーン・ロェブ商会支配人
サー・フレデりック・ベネット フリーメーソンの父、
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ヴィクター・カペンデッシュ・ベントニック
マクジョージ・パンディー* MJ12、スカル&ポーンズ会員、フォード財団、CFR、プリエール・ド・シオンクランドマスター、ファースト・ナショナル・パンク社長、その他
ゲイロード・フり−マン*
J‐ピーター・クレイス*強力な人、マルタの騎士、CIA、米国カトリック組織の長、多くの会社の社長、ケネコット・コヅバー社理車
ジョセフ・ケネディ*ジョン・F‐ケネディの父、マフィアと密輸に関係
ルドルフ・ミューラー ドイツ人、運営委員、ビルダーバーガー
スタプロス・S‐ニアルコス*オナシス家、ビルダーバーガー、海運王、デイビヅド・ロックフェラーの協力者
アリストートル・オナシス*アヘン億方長者、商船隊のオーナー、イルミナティに協力、石油会社を管理、マフィアのボス
ジョセフ・H‐レテインガー
デイヴィッド・ロックフェラー*○SS運営委員、ビルダーバーガJ、ルーシス・トラスト(ルシファー・トラストを改名)の会員
ジョン・D.ロックフェラー*ネルソン・ロックフェラー*MJ12の議長、ブラジルコーヒーの大オーナ-
エドモンド・ロスチャィルド男爵*
ウオルター・ペデル・スミス将軍*MJ12、運営委員、ピルダーパーガー、情報関係マーカス・ウオレンパーグ
財務官、運営委員、ビルダーパーガー、スカンデナビア銀行頭取、四○の会社を運営
アーネスト・H.パンダービューゲル
〔祭司(Priests)(これは一三人の祭司団である)〕
ニコラス・ミューレイ・パトラーピルクリム会長、コロンビァ大学総長、設立に協力、杜会主義者
アンドリュー・カ‐ネギー 超億万長者、鉄銅専売者
エミロ G コラド カネギー財団の設立に協力、超億万長者
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アレン・ダレスMJ12、CIA、メーソンの重要な一家、国務長官
ドワイト・アイゼンハウアー ユダヤ系、父はエホバの証人の長老、兄弟たちはメーソン、将軍、大統領
ピーター・フォーク 刑事コロンポの俳優
ウイリアム・ランドルフ・ハーストJr 二○世紀フォックスの創立者、大きな新聞社チェーンのオーナー、純メーソン、ビリー・グラハムの初期のクルーセードを援助
リンドン・B‐ジョンソン メーソン、大統領
ヘンリー・キッシンジャー国務長官、国家安全局長、ユダヤ系、ルーシス・トラスト会員
リチャード・ニクソン 大統領、ピルグリム・ソサェティの名誉会員
ノーマン・ヴィンセント・ビール 33メーソン、有名なプロテスタントの牧師、モルモン教の総裁と親しい、アメリカ宗教と精神医学財団総裁
リンゼイ・ラッセル*ピルグリム・ソサエティの協力創立者、パンダービルドの法律顧間
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〔諸侯と思われる人々〕
ウイリアム・パンディ CFRの雑誌フォーリン・アフェアーズの編集者、運営委員、ビルダーパーガー、CIA
チャールズ・コルソン ニクソンのブレーン、新生したというクリスチャン著作者、いい本を書いているがイルミナティに今でも協力している
ロパート・S‐マクナマラ ビルダーパーガー、CFR、国際開発銀行頭取、国防長官、フォード社社長
大来佐武郎 日本の経済学者、TC会員
ロパート・シュラー純メーソン、有名なプロテスタント牧師
何と華やかな人名録ではないか。このリストはいいかげんなものではない。実はこれは非常な危険を犯して持ち出されたものである。もちろん今では多くの変更があったであろう。しかし、我々はこのリストからでも、この陰謀者たちの巨大さ、強力なことをうかがい見る事が出来るのである。この中でビルダーバーガーという名が多く出てきている。これは年に一回世界のどこかで開かれるこの組織の計画立案のための会合である。この会合については後にフリーメー
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ソンの説明の時に詳しく書く。このビルダーバーガーの決定に従って、国連、アメリカ大統領、各国首脳、G7、サミットなどが動くと言えば大体の構造が分かっていただけるだろうか。MJ12というのはマジェスティック・トエルブと言い(マジョリティ・トエルブという説もある)アメリカを実質的に支配しているイルミナティの機関である。極めて宗教的色彩の濃い集団のようだが、多くの名前を持ち非常な秘密主義なのでほとんど実態は知られていない。ただ、彼らこそホワイトハウスの影の支配者である。ケネディはこの力を排除しようとして殺されたと言う。また、UF○に関する秘密を保持する機関だともいわれる。ピルグリム・ソサェテイというのは、アメリカの最初の植民、清教徒ビルグリム・ファーザースの子孫でフリーメーソンの結社の中でももっとも名誉ある結社らしい。この下に無数の手足がある。アメリカの財政を左右する機関FRB、アメリカの実質的な政治権力CFR、アメリカに止まらずイルミナティの諜報活動をするCIA、FBI(これらは各国の宗教団体とも連絡する)、この他イギリスのMI6、イスラエルのモサド、アメリカのNASA、米軍、NAT○、国連軍、国際的な銀行群、各国の金融機関、石油資本、コングロマリット、共産党、KKK、国際アムネスティ、グリーンピース、ラルフ
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ネーダー、ハリウッド、ディズニーカンパニー、ロータリークラブ、ライオンズ・クラブ、キワニス クラブ、ボーイスカウト、ガールスカウト等々。
#世界中に根を張る恐るべき組織
さて、これらの王、祭司、諸侯たちはイルミナティと呼ばれる組織を作っている。それはまたフリーメーソンと言うさらに巨大な基礎の上に築かれている。私がこのフリーメーソンと言う名を言っただけで、ある人々は笑い出すか、早々と話を切り上げようとする。しかし、それも無理からぬ事である。それほど巧みに彼らは自分たちの存在を隠しおおせているのであるから。前に教会関係の雑誌にメーソンについて連載したとき、どこかの牧師が私の文を過激でメーソンについて曲解していると批判していた。私が驚くのはその人に限らず、多くの人が自分の知らない事をただ感情だけで判断する事である。フリーメーンンについて少しでも論じようと思うなら、フリーメーソンについての最小限度の資料に当たってからにして
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欲しい。少なくともアルバートパイクの「モラル アンド ドグマ」マンリーホルの「象徴哲学大系」ぐらいはせめて読まないまでもあることぐらいは知ってからにして欲しい。共にメーソンの教科書とも言うべき名著?であり、アルバート・パイクはその功積によってなんとアメリカのワシントン市に銅像が立てられているのだ。数か月前、イギリスのメーソン・ロッジがわざわざフリーメーソンは秘密の結社ではなく公の友愛団体であるから何も隠しごとはしていないとか言ってロッジの一部を公開したと言う事が新間に載っていた。白々しい事をするものだ。フリーメーソンはキリスト教精神にのっとった友愛団体であり、トランプをしながら優雅に遊ぶ、少々金持ちのクラブだと言うのか。冗談ではない、私の小さな研究でさえ彼らの恐るぺき姿が見えてくる。ところで昨年六月に前の本を出版した後、多くの方々と話す機会があったが、その中で私の身近な宣教師が、自分の父はメーソン三三、三二階級だったと二人も言うので、どうも三三や三二階級などは掃いて捨てるほどいるらしいのである。フリーメーソンは今やあまりにも巨大になってしまって、日本の学士様のように価値がなくなってしまった。まるで操業を停止した巨大な工場のようにさえ見える。そのために彼らは細かい組織、結社を作って活動している。これらの結社には優劣の差があり、それぞれ誇りとするところが違
うようだ。さて、ここでフリーメーソンの組織について、書いてみよう。お断りしておくがこれは決して完全なものではない。ほんの上っ面かも知れない。ただ、少なくともこのような結社がフリーメーソンにはあるのだという概念を持っていただければいいのである。二○世紀の歴史を造り、今世界を支配している人々がこのような秘密結社に所属しなければ何事も成し得ない、あるいはその秘密結社が世界を支配していると言う事は、笑いごとではなく、驚くべき真実なのだ。なお、フリーメーソンの歴史、思想、階級などについては後ほど説明する。ローマ帝国時代にさかのぽる黒い貴族と言う集団があった。今日のヨーロッパの王家の多くはこの『黒い貴族』に属している。フリーメーンンの中心であるマルタの騎士はこの『黒い貴族』の一つである。この『マルタの騎士』が『黒い貴族』の結束を取り計らっている。『黒い貴族』は『ダビデの家の血統と言うユダヤ人グループ』とサタン礼拝者である『国際銀行家集団』の二つのグループと連盟して「新世界秩序』を形成している。ユダヤ人はダビデの家の他にイェスの血統(オカルチストたちにはイエス・キリストがマクダラのマリヤという女性と結婚して子を設け、その子孫はアーサー王と言う伝説があ
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る)を含んでプリエール ド シオンという秘密結社を作っている。これらの中心勢力が共に実際的な働きをするのがイルミナティである。このイルミナティと呼ばれる組織は他にもある。薔薇十字団の中心グループもイルミナティ教会と呼ばれている。「黒い貴族」と「国際銀行団」と「イエスの子孫」の三つのグループが他のクループの五○○人と年に一回会う。このグループのあだなをビルダーパーガーという。この他にも大きな新聞のトップも参加する。これは世界でももっとも有力者の集まる、大変なニュースバリューのある事なのだが、ほとんどニュースにはならないのが実情である。ここでその年の世界の動きが決定される。ニューョーク、チューリッヒ、ローマ、パリ、モスクワにそれぞれのグループのパワーセンターはあるのだが、本当の世界のパワーセンターはイギリスにある。もちろんロスチャイルド家の中心がそこにあるからである。プナイ・プリスは非常に重要な組織である。これはユダヤ人の組織であり、表面的には秘密になっていないけれど、その最奥部分は極秘である。この組織はユダヤ人を組織化し、同盟させ、監督指導する。また時にはキリスト教の牧師やフリーメーソンを指導する。その闘争の部隊はJDLとADLである。この結社は五○万人のメンバーと三五○○のロッ
ジを持っている。
ゴールデン・ドーン(黄金の夜明け)はOTOと関係があり、ドイツのツール協会と一緒に動く、ロスチャイルド家直属の部隊である。これはイギリスのフリーメーソン・薔薇十字団から派生した。このグループから多くのグループが生まれた。
グランド・カウンシル・オプ・アライド・メソニック・ディグリー これは多くのメーソンの階級の連合を管理する。特に一四の階級で働く。ロイアル・アーク・マリナー、シークレット・モニター、コンスタンチノープルの騎士、グランド・タイラー・オブ・ソロモン、エリの赤い枝、汝古きコルクの結社など。
グランド・オリエント これはフリーメーソンの世界的な広がりの典型であるが、基本的にはヨーロッパにある。極めてオカルト的で、革命を後援する。イギリスを含む多くのフリーメーソンの組織と強く結ばれている。フランスのグランド・オリエントは他の国々の母となった。
ザ・グループ オックスフォード大学に基礎を置く。このグループの入門者がイギリスのエリートのイルミナティの一部である。
ジェイソン・ソサエティこれはクェスト結社の支部である。アメリカで非常に強力な秘
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密組織である。アメリカの新世界秩序を治めているMJ12にはこのメンバーが座っている。
イエズス会(イェスの協会)これはカソリックのイルミナティである。ただし最高階級だけがイルミナティとコンタクトしている。その階級はブラックミサを行っている。世界に二万八○○○人のイユズス会士がいるが、彼らは基本的に革命の神学でキリスト教をマルクス主義に変えようとしている。
マルタの騎士 この結社は何世紀にも渡るヨーロッパ社会の貴族階級であった黒い騎士との結び付きを保存している。またトップの家族はローマ皇帝の血統という。しかし、全ての会員が黒い騎士の出ではなく一万人の内の半数がそうである(他にヨーロッパの七五人の選ばれた黒い騎士が「ロ−マクラブ」である)。アメリカのパチカンへの使節はマルタの騎士である。
ミツライム・ライトとプリエール・ド・シオン この二つの組織は緊密に関係し、将来世界を支配するメシアの血統を守っている。前者は基本的にユダヤ人系、後者はスコットランド・イギリス・アメリカ・カナダ・フランス人系である。
パラジューム・ライト これは世界に広がる秘密結社であり、この特別な結社はルシファーに俸げられている。そしてフリーメーソンを陰で操っている。男女の会員がおり(メー
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ソンとしては極めて珍しい)、ロッジはトライアングルと呼ばれ主要都市にある。
オッドフェローの独立結社 これは低い階級のためにあり、少数である。
クエスト結社 このグループは彼らの世界支配の計画の保存に預かっている。マンリー・ホールの使った名前で他もそうだが彼らの奥義的な名である。このリストのグループがクェスト結社の重要な役割をこなしている。
スクロール・アンド・キー・フラタニティー(巻物と鍵友愛社)エール大学に基礎を置く。ウルフ・ヘッド(狼の頭)と共にイルミナティに二番目に指導者を送り込んでいる。
スカル・アンド・ボーンズ(骸骨と骨、あの海賊船の旗はフリーメーンンのものだったのだ)エール大学に墓礎を置く。このグループはアメリカの指導者の供給源である。より大きな「死の兄弟の契り」グループの一部であり、毎年きっかり一五人を加入させる。現在約六○○人のメンパーがいる。過去一五○年間に二五○○人のエール大学卒業生がこの特別に秘密の会に入会した。多くは初期の清教徒の子孫である。この会の古い家族は互いに結婚して豊かな家系を守っている。ロックフェラーのように。ツールソサエテイドイツに基礎を置く。第二次世界大戦前までは基本的にはドイツのグループだった。ナチを育て、ヒトラーを含む指導者を養成した。彼らのシンポルがハーケ
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ンクロイツ(鍵十字)だった。木星(サターン)が彼らの重要な神なので木曜日に集まる。プロシアのフリーメーソン・ロッジが集まったもので西側とユダヤのメーソンに対抗していた。
ヨーク・ライト・サバリン・カレッジ ヨーク・ライトの一部。少なくとも五七大学にある。招かれなければメンバーになれない。記章は五角形。
この他に、非常に重要で、イルミナティトップと密接な関係があると思われるO.T.O (オールドテンプル オブ Orientなど多くの名がある)またはグレート・ホワイト・プラザーフッドと呼ばれるグループがある。このクループは多くのオカルトグループを作り出した。またアレスター・クロウリーという狂人が始めたとも言われているのだが、どういう位置にあるのか今のところ私には分からない。この他多くのグループがある。一九六九年七月二一日、初めて月に降り立った、アームストロング、オルドリン宇宙飛行士はアメリカの旗の他に『フリーメーソン・シュープリーム・カウンシル・三三階級』の旗を持って行った。彼らと帰還宇宙船に止まったコリンズは三人ともメーソンであった。アポロ計画の目的は、ただいくらかの石や土を持ち帰る事のために用いられたのではない。それはアメリカの国旗を立てるためであった。かつてケネディ大統領はこう演説している。
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「月に旗を持って行ったものが、世界の人類の指導者と考えられるだろう」だから、フリーメーソンの旗も持っていかなければならなかったのである。アポロ計画の月面着陸に使われた、アメリカ国民の税金の半分はフリーメーソンの旗のために支払われたのである。このような団体がただトランプをするための友愛団体であるはずがあろうか。
#憎むべき計画はどこまで進んでいるか。
#全員にマイクロテップが埋め込まれる
こうして彼らは世界を統一し、反キリストとかニセキリストとか呼ばれている、一人の帝王を立てるために懸命に働いている。その王の名も分かっているのだ。それはヒラム又はヘンリーである。この事については前の本に詳しく書いたのでお読みいただきたい。ではその計画はどこまで進んでいるのだろうか。さて読者は反キリストが来ると世界中の人々に666という刻印を押させるという事を聞き及んでおられることだろう。前の本ではそれはレーザーによる刺青ではないかと書いた。しかし、その後、人体に刺青をした場合、やはり長い間には変形したり欠落したりすることから、最近注目されるようになったのはエレクトロこクスのマイクロチップである。すでにかなり前からアメリカではペットの識別にマイクロチップを埋め込むように宣伝されている。人体に埋め込むマイクロチップは長さ約七ミリ、直径○・七五ミリの針の先のようなもので、体温の変化によって充電するリチューム電池を内蔵している。
このマイクロチップの開発に当たったカール・サンダース博士は当初そのような目的で用いられるとは全く考えていなかったという。しかし、その事実を知って驚き、情報を流したために行方不明になったと伝えられる。カール・サンダース博士が語ったCIAの債報によるとそのマイクロチップには次の債報が入る。
1 氏名と写真
2 国際社会安全保証ナンバー
3 指紋
4 身体的特徴
5 住所
6 家族の記録(戸籍?)
7 職業と収入
8 税金の情報
9 犯罪歴
やれやれ、すっかり丸裸だ。これでは確かに犯罪は滅るかも知れない。パスポート、免許証も暗証番号もいらない。警察は楽になるだろう。銀行ごとに必要だったカード、ガソ
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リン、デパート、病院のカードみんな要らなくなる。隠し預金なんて出来なくなる。税金も保険も年金もしっかりと取られる。もしかすると金というものすら要らなくなるかもしれない。読者はそんな事はごめんだと言うかも知れない。しかし、例えば国際的に大きなテロ事件が起こって、その犯人を捜し出すためと言われたら断われるだろうか。これがなければ売る事も買う事もできないとなったら、だれも嫌だとは言えないだろう。このようなシステムはかつてローマ帝国の商人が商売の権利を得るために必要だった事がある、その際、皇帝への礼拝が義務づけられた。ツロ(あのヒラムのツロである)でもかなり似たものがあったと言う。前の本の読者から、自分の手にあざのようなものが出来たが、自分の知らない間に刻印を押されたのではないかと言う電話をいただいた。しかし、そういう事は絶対にない。反キリストたちは必ず「反キリストへの礼拝」を条件にするはずだからである。恐らく日木の踏み絵のように、神への冒漬とセットでそれは行われるだろう。キリストが生まれた時の皇帝アウグストは「全世界の人口調査」を命じた。同じように反キリストの獣は、その王座から全世界に向けて、666の刻印を押す事を命じるだろう。世界的に華やかなセレモニーが繰り広げられ、テレビ、人工衛星、あらゆるマスメディア
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が動員されるだろう。〃666は美しい、666は平和、666は喜び、666は希望〃と言う歌が作られ、毎日、朝から晩まで流されるだろう。人々は、政治家、評論家、有名な俳優、コメディアン、そして言いたくはないが世界的に有名な聖職者までがほめたたえ、率先してそのマイクロチップを埋め、笑顔で奨励するCMに登場するだろう。考えようによってはこれで全てがはっきりするわけである。だれが、神につき、だれがサタンにつくのか。今までのように羊の皮を被ってはいられなくなるのだから。次のぺージの図はその666のパターンで、世界中の(恐らく日本からも)有能な学者が参加している世界未来協会のマークである。どこかで見た事があるような。そう、お寺の卍である。卍は悪魔礼拝者が好んで用いるオカルトのマークで太陽を表している。
60 #アメリカの現状は明日の日本である
さて、今日アメリカでは政治、軍事、経済、教育、宗教、保健、レジャーなどあらゆる分野で新世界秩序、イルミナティによる陰謀が進められている。大統領クリントンを見て
いると、決して彼が最高権力でないことが素人目にも分かるであろう。彼は巨大な影の権力の哀れな便用人に過ぎない。経済はほんの一握りの世界的な大金持ちに富の大半が流れ込み、おこぽれを残りの九○%以上が分けあっているのだ。軍隊は国民の洗脳に有益な道其であり、一方で完全な管理社会に導くための武器としての訓練を受けつつある。また、さらに国連の中枢として機能し、決してアメリカの利益のために動く組織ではなくなっている。彼らはイルミナティの忠実な武力であることが期侍されているのだ。教育は巧妙に操作されている。その巧妙さと言ったら、実に呆れ果てるほどだ。すでに子供を親から引き離し、太平洋戦争中の日本の教育のように、新世界のための忠実な〃小国民〃となるような教育カリキュラムが導入されている。それはアリス・ベイリーと言うサタン礼拝者の手に成る「グローバルニ○○○」と言うものである。教育者の給料を低く押さえ、尊敬出来ない仕事のようにし、「暴力教室」などの映画で教師への反抗をあおり、学校の荒廃を招き、その対処処置として今までの価値観とは違う価値観に立ったこのカリキュラムを導入したのである。そこでは例えば、「内面の声を聞く時間」と言うものがある。教室を薄暗くして子供達に瞑想させるのである。これは極めて東洋的な禅やオガの思
想に通じるものである。宗教の破壊はもっと凄まじい。すでにかなり前から、ロックフェラーは聖書の翻訳に金を出した。ロックフェラーが反キリストを生み出そうとするイルミナティの陰謀者の筆頭にいることは自明の事だから、彼らがどんな動機で金を出したのか分かるであろう。英語の聖書は「欽定訳」King James Versionと言う優れた訳があったが、RSV、ASV、NAS、Living Bibleなどの現代語訳が多く出された。これらの聖書の中には巧妙にキリストの神性を香定し、聖書本来の内容を変えているものがあるというレポートがなぜか匿名で来ている。この他、牧師、長老にはフリーメーソンが多数いるし、有名な指導者の中にはイルミナティが育てた多くの代理人が居て、彼らは表面的には全く健全なキリスト教を語るのだから分からない。この他、エホバの証人、モルモン教などのメイド・イン・アメリカの異端は、調べて見たら単なる異端ではなく、イルミナティの童要なパートであった。今後アメリカのキリスト教会は他宗教との合同に向かうだろう。それを拒否する指導者や信徒は人類への異端者として攻撃され、投獄され、精神病院に入れられ、悪くすれば処刑されるだろう。その子供達は〃愛と哀れみに満ちた、国家の福祉施設〃に入れられ、人類愛の教育
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を受けるだろう。もし、特殊なコミュニティーを作って対抗すれば、テキサス州ウェコで微起きたブランチ・ダビデアンのように叩きつぶされるだろう(ただし、私はブランチ・ダビデアンを正当なキリスト教会と認めているわけではない)。この事は後ほど説明する。保健に関しては、エイズの撲滅キャンペーンはむしろエイズを保護拡散することになるだろう。実際かつて一つの病気のために今のようなキャンペーンが行われた事があっただろうか。これは実に奇怪な現象である。また、他の病気も広まるだろう。禁煙運動はかつての禁酒運動のように過激だが、むしろこれによって麻薬が拡散して行くだろう。レジャー、アミューズメントは昔から彼らの有力な武器だったが、ロック音楽による精神破壊洗脳に加えて、子供の知能に働きかけるために、ディズニーランドやメルヘンが用いられるだろう。実はこの事に関しても多くの情報があるのだが、あまりにも魔女狩り的な印象を与えてしまうので書くに書けないのが実情である。「オズの魔法便い」、「不思議な国のアリス」を書いた人物を調ベてみると、フリーメーソンの有能な著作家である。一つだけ書こう。、アリスが「けしの花の中で眠たくなる」のは何を表しているのだろうか。かつての映画産業の英雄たちがいつからかフリーメーソンどころかイルミナティの重要なポストに座っている。前のリストには出てこなかったがチャールトン・ヘストンはエリ
ート中のエリート、ポヘミアン・クラブのメンバーだし、刑事コロンボ、ピーター・フォークに至ってはブリンスの一人であった。恐るべきはジェリー・ルイスだ。イルミナティは世界に洗脳奴隷を沢山所有しているが、その洗脳が切れそうになったとき、ジェリー・ルイスのところに送るのだそうだ。彼は極めて残忍なのでこの役にはうってつけなのだという。事実は映画より奇なりと言ったところか。
#米国は更にむしり取られる
アメリカから届いた情報によるとまもなく次のような事が起こるだろう。
A政治的分野
*ワシントン市を五一番目の州にする。
*ホモに賛成する政治的圧力が一層加わり、保守的な勢力の中にきしみが生じる。
*保守党が連邦政府を支配するが、本当の政府イルミナティが引き続きァメリカを支配する。
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*国連はいよいよ強くなり、この強くなった国連がアメリカの政策に目に見える形で影響を与えるだろう。この関係は国民に自分たちが世界政府だという意識を持たせるだろう。
*イランはイスラム原理派の武装を引き続き援助する。一方アメリカは中東のいろいろな分割案を画策する。こういう動きが中東を中心とする世界大戦に導くだろう。
B 経済的分野
*多くの会社が従業員を解雇する。
*大きな経済的危機が来るので、これらの人々はそのスケープゴートとされる。
*一九九三年から一九九五年の間のいつか、日本の株式市場は壊滅的打撃を受ける。二日間の間に平均で二○%下落する。これはアメリカの財政と連鎖して起こる。アメリカ人の多くは日本の経済的間題がアメリカに打撃を与えるのだという、日本非難にだまされるだろう。
*財務長官ロイド・ベンッェンは金持たちが来るぺき株式市場の崩壊の前に、持ち株を非常に低い税金の時、売り抜けるのに手を貸すだろう。ベンッェンは長期の資産売却利益の税率を一○%よりも引き下げるだろう。大きな魚は網から逃げて行く。
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*アメリカとヨーロッパの質易摩擦と競争が増す。
*〃エリート〃の誰かが日本とアメリカの経済の敵対関係をあおる。
*アメリカ経済がIMFによってコントロールされる。
*農業と工業は引き続き難しい局面を通る。
*アメリカの雇用はますます難しくなる。
B 医学分野
*エイズは引き続き蔓延する。政府はエイズ予防の措置を禁止する法律を通す。これはエイズをドラスチックに広める。
*多くの病気がアメリカの人口を襲う。これらは〃エリート〃たちが意図的に始めたものである。
*妊娠中絶法案RU486が政府によって静かに承認される。
*雇用不安から来るアルコール中毒、精神不安定、夫婦間題が増す。
D 軍事分野
*主要な三○の基地を含む一六○のアメリカ陸軍基地が閉鎖される。これらの基地は〃新世界秩序〃のために使われる。いくつかは国連軍のために使われる。
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*国連は世界的にますます重要な役割を持つ。
*アメリカは国連平和維持軍の主要な勢力となる。
E 教育分野
*学校に間題がいっそう引き起こされる。
*アメリカに二○○○の地域が設定される。
*アメリカ中に学校が選抜され〃グローパルニ○○○教育〃が実施される。これは生徒たちに世界市民であることを教育し、キリスト教の価値を引き下げ、親が子供を指導する事を妨げ、ゆりかごから墓場までを国家で管理するためである。
F 宗教分野
*一九九三年八月二五日シカゴで開催された世界宗教会議は今後の宗教統一のための布石である。
*日本の株式市場の崩壊の数か月後にロード・マイトレーヤーが公式に現われる。
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さてこの他に、私自身の懸念を書いておく。これを書くには大きなためらいがある。あくまで私の独断と偏見、偏執狂的空想であると考えて下さって構わない。
今、「セブン・イレブン」「ロ−ソン」などのコンビニェンス・ストアが盛んに建設されている。これらは実に便利で、中には二四時間営業の店もある。電話、水道、ガス電気代の支払い、宅配便の取扱い、ファクシミリ、さらには今後、郵便事業、銀行業務や行政の一部さえここに行けば済む事になるかもしれない。ところがその草分けとなったセブン・イレブンはメーソンの創立になるものだ。セプン・イレブンは六本木のメンニックピルにオフィスを構えている。セブン・イレブンとは朝七時から夜の11時まで営業するところからつけられた名前であるといわれている。しかし、七 + 11は一八である。一八とは六 十 六 十 六である。「馬鹿な、考えすぎだよ」と言われるかも知れないが、陰謀者たちはこういう数字の遊びがこよなく好きなのだ。また、ローソンは英語でLAWS○N、文字通り読めば〃律法の子〃である。律法の子とはユダヤ人の事だ。また、最近では「スリーエフ」というのも出来た。なぜFなのだろう。Fはアルファベヅトの六番目の文字だ。これも六六六ではないか。なぜA、B、Cであってはいけないのか。「君は少しノイローゼ気味なのじやないか」と言われそうなのだが、今後、小売店には大きな圧力が掛かるかも知れない。小売店をなくして、これらコンビニエンスストアでなけ
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れば売り貫い出来なくなり、そこに666の数字が持ち込まれるかも知れない。だからと言って現在あるこれらの店は、そんな事は露知らないのであるから、この懸念は、とんでもない言い掛かりではあるのだ。あくまで私の空想の産物である。このようにして彼らは彼らの王、ルシファーのひとり子666なる人物の到来を今や遅しと侍ち受けているのである。その人物がロード・マイトレーヤーとする説が流布されているが、私には信じられない。これは彼らの本当に最後の賭なのだから、おそらく全ての歴史上の権力者を越える絶大な人物を選ぶに違いないし、彼らの行動基準『シオンの長老の議定書』によればその人物はダビデの血統、すなわちユダヤ人である。マイトレーヤーを名乗るラーマッド・アーマッドはパキスタン人だから(ユダヤの血かも知れないが)そんなはずはない。この人物は聖書の黙示録13章によれば〃海〃から出てくるとある。これが何を指すのか分からないが、聖書が書かれた当時、アメリカは海であったから、アメリカなのかも知れない。そうするとイギリスを本拠地とするロスチャイルド家ではなくなるが、キリストの場合、生まれはベッレヘム、育ちはエジプトとナザレという風にいくつかの出身地があるので、この獣の場合もいくつかの地域を転々とするのかもしれない。
70 世界の人口を二○億人に減らす計画
さて、陰謀者たちはこれからどの様な計画を持っているのだろうか。前の本に彼らの計画について書いたが、さらにそれを補足する必要が出てきた。それは、実に信じられないものばかりで、私は自分自身おかしいのではないかと思うのだが、そのニュースソースが余りにも真面目な人なので半信半疑で検証してみようと思う。なお、これらはすでにオカルト的な本や雑誌では漏れ伝えられているのだが、一般にはほとんど知られていない異様なものである。それは人口減少、世界総社会主義、クロ^ン、地震と気象操作、宇宙移住計画などである(オカルト本や雑誌の情報は、一部は陰謀者たちの内部情報の伝達に使われているのではないかと思う。まさか、と思われるかもしれないが世界のトップは最高のオカルチストなのだから)。前の本のサブ・タイトルには「人類の半数は殺され、日本人は奴隷になる」とあった。これは少しばかり私の意図する所を表さなかったフレーズであった。あの本では、私は、
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恐らく人類全体が無計画に始めるハルマゲドンの時、はからずも戦争によって人類の半数、いやもしかすると三分の二が死滅するかも知れないと言いたかったのである。その時点では、まだイルミナティの恐るべき人口減少計画について詳しく知らなかった。しかし、その後、これはイルミナティの重要な計画の柱であることが分かった。実際に、世界人口を半分に滅らす計画があるのである。だから、あのタイトルはこの続編にこそふさわしかったのである。イルミナティは世界の適正な人目は二○億人だという。なぜ、二○億なのかは今のところ定かではないが、恐らく聖書の言う三分の一と言う数を現在の世界人口にあてはめているのだろう。なにしろ自分たちが神だと思っているのだから。今世紀になってまずH.G.ウエルズが新しい世界の秩序と適正な人口について具体的な発表をした。ウユルズは多くの新世界秩序の本を書いているが、それらは現在のイルミナティの行動計画となっている。ウェルズに限らず、イルミナティの書くものは個人の意見というより、この集団の意見と考えていい。ついでパートランド・ラヅセルが同じような提案をした。バートランド・ラッセルはイルミナティ・トップ13ファミリーの一つで強国な世界統一主義者であった。彼の本『社
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会への科学の衝撃』の中で「もし黒死病が全ての世代に世界的に広まれば、我々は世界を一杯にしないで自由に子を設ける事が出来るだろう」と書いている。黒死病は一四世紀ヨーロッパを席巻したペストのことである。ヨーロッパの人口の三分の一が死んだと言われる。ラッセルはあの黒死病が人類にとって望ましいことだと言っているのである。今、もし彼が生きていたらエイズ歓迎のセレモニーでもやるのだろうか。さらに、自らを反キリストの〃獣〃と呼び、あらゆる悪行を行ったアレスター・クロウリーも、彼が〃蛇〃と呼ぶ存在に示されて『法の書』と言うのを書いたが、その中で「新しい時代の到来のために人類の大きな部分が犠牲の供え物とならなければならない」と書いている。クロウリーはOTOと言うオカルトグループを結成したが、OTOはヨーロッパのサタこストグループと親しく、これらのサタニストがナチスを発展させた。ヒトラーはいくつかのオカルトグルーブに入っており、一九一九年に参加したツール・ソサェティの中心はサタニストだった。彼は『我が闘争』(ほとんどはゴーストライターによるものだが、彼はその内容に完全に同意している)の中で「計り知れない災難」から人類を救うために、価値のない人問を除去する事は政府の貴任であると言っている(ヒュートン・ミフリン社 一九七一年英語版四○四ぺージ)。
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ジョージ・ブッシュはスカル&ボーンズなど多くのイルミナティの組織に属し、サタン礼拝に参加しているところを目撃されている。彼はヒトラーとそっくりな事を『世界人口の危機ーアメリカの応答』(ニューヨーク・プレアジャー出版社1973年)の中でのべている。「先進国と発展途上国の取入の差は広がっている。そして、貧しい国々の方が出産率は高い。インドの飢饉、アメリカの望まれない子供、何百方人という貧しい人々の間題は解決の糸口もない。一九七○年代のもっとも重要な間題は…繁殖を止める事だろう」これらの例は、大きな優勢学の波のほんの一部にすぎない。これらの論評は確かに説得力を持っている。巨大な力があらゆる方法で人口を抑制せよと働いている。すでに四○万人のインドの女性に避妊のためのマイクロチヅプが埋め込まれている。四○万のインドの母たちはもはや子を産み、乳房をふくませ、おしめを代えることはなくなった。中国は一人っ子政策を取っている。もし、二人以上産むとその子は戸籍のない子として育てられることになる。中国は世界でも、もっとも子供を大事にした国であった。では本当に世界の人口は爆発するのだろうか。西暦二○○○年には世界人口は人類の手に負えなくなるのだろうか。ローマクラブの『成長の限界』は本当なのだろうか。ローマクラブはイルミナティが作った組織で、例の大うそ「世界の石油三○年枯渇説」で石油危
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機を作り出した〃科学的〃な連中である。一体、豊かさと貪困は何を基準に計られるのだろうか。ネパールの農夫たちの年収は四○ドルである。しかし、彼らはそれでも幸せなのだ。貧困とはテレピ、電子レンジ、車、ピーフ・ステーキ、ピッグ・マックがないことではない。ネパールには有り余る物質はない代わりに麻薬も暴力もレイプもない。シェルバたちは重い荷物を担ぎ、微笑みながら歩いている。エデンの園にはエレクトロニクスはなかった。アダムとエパはドレスも靴もなかった。貧困故に人口を抑制しなければならないという考えは、長年に渡って、周到に用意された洗脳なのである。
#エイズは何の目的で作られたか
人口抑制、または減少はさらに危険な方向を目指している。いちいち資料を提供するわけには行かないが、劇的な滅少のための方策が研究されている。一つは新しい病気である。ある人々はエイズは人工的に作り出されたウイルスだという。そのために遺伝子研究のエ
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キスバートが働いているのだという。イルミナティのアウレリオ・ペッキ博士はペストのような病気が必要だと言っている。こういう提案がなされた時、すでに物事が完成しているかまたはほぽ完成したと考えて間違いはない。新しいウイルスとその治療法が作られる。そのウイルスがなんらかの方法で人々にうつされる。大きな悲劇が起こる。そして〃適正な〃人ロになったとき、その治療法が〃発見〃される・…というようなシナリオはあまりにもうがちすぎだろうか。しかし、これは私の考えではない。私にはこんな発想は出来なかった。〃エリート〃たちの内部情報ではすでにエイズの完全な治震法は開発されているというのだ。エイズが人工的な病気であると言う事を暗示する資料がもれ出している。しかし、ここでは取り上げない。アメリカの牛肉には人間の免疫機能を破壊するアミノ酸が混入されているとか、健康食品、健康管理法などが実は不健康をもたらすために考案されたとか、いやになるような報告が次々と送られてくる。何ともネガティブな世界に迷いこんでしまった。美空ひばりさんの健康法を指導していた男が実はとんでもない詐欺師だったらしいと言われているが、我々はもっと巨大な詐欺師を相手にしているわけである。とにかく今、もう一度先祖伝来の食生活を見直した方がいいと思う。日本人は日本で出来るものを食べて
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いれば少なくとも安全ではなかろうか。納豆、豆腐、ひじき、昆布、千物、たくわん、椎茸etc。その意味ではこの国は実に豊かな国である。アメリカから来る情報の中にkonbuchaがいいなんて書いてあると思わず頬がゆるむ。
#北期群の核は誰のための武器か
もう一つの人口減少の方策にはもちろん戦争がある。核爆弾で一気に数千万、数億人を殺せばいいのだろうが、後始未が大変だろう。今、世界で気になる場所が三つある。旧ユーゴ、ロシア、北朝鮮である。旧ユーゴはどうなっているのだろうか。美しかったであろう、サラエボ、ヘルツユゴビナの都布は見る影もなく荒廃し、狙撃兵の銃弾が飛び交っている。国連もECもアメリカもどこか真面目に取り組んでいないように見える。私には分からないのだが、何か過去の歴史にどこかから恨みを買っていて、今、復讐を受けているのだろうかとそんな風に思えてくるのは少し考えすぎだろうか。数か月前のTVで、双方にイギリストらの雇い兵が雇
われているというのがあった。一体誰がそんな金を出しているのか。この本の後の章に「東欧は劇的に人口が滅少する」と言うある研究者の言葉が出てくるが、それはこの状態をも含んでいるのだろうか。ロシアはどこまで持ちこたえるのだろう。ジリノフスキーという単細砲が権力を握って、中東侵攻を始めるのだろうか。私のところに来る、別のルートからのささやかな情報でも、今のロシアはまるで終戦直後の日本のようだ。その情報がごく一般庶民との接点からくるものだけに逆に容易ならざる今のロシアが見えてくるのである。人間とはこのような極限状態でも生きて行けるのだなあと思わされる。今に、きっとロシアは〃冒険的拡張主義〃に乗り出すだろう。北朝鮮はさらに悪い。もう嘘もつけないほど困窮しているのだろう、それなのに核開発をして核爆弾を持つという。ここで不思議なのはアメリカの態度である。イラクの核開発にはあんなに神経質になって対応したのに、北朝鮮にはなんとなく鷹揚に見える。イラクの場合、イスラエルがあるからあんなにも断国たる処置を取ったのだろう。北朝鮮に核爆弾があって困るのは日本と韓国だけである。中国は比較にならないほど強力な核兵器がある。アメリカには届く手段がない。だとすれば日本と韓国、特に日本をおとなしくさせて
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おくためには北朝鮮の核はずいぶん役に立つ道其ではないか。日本と韓国の指導者たちはもちろんこの事はご存じだろうと思う。両方ともアメリカ軍を駐曾させているから大丈夫と思っているのだろうか。しかし、それはまた日本がアメリカの言うなりにならなければならないと言う事である。今の日本はまるで芸者国家だ。且那のご機嫌取りをしなければ生きられない。大和魂も民族の誇りもない。ただ今日が平和で無事ならいいのだ。私は国家が女性化したときは滅びる時だと思う。イルミナティにとって、それこそ彼らの願う、世界国家へ向けての民族主義壊滅作戦の成功なのだろう。
79 #全人類を奴隷化するための恐るべき計画
#一%の人が九九%の富を独占する
陰謀者たちが世界を統一しようとするとき、その方法となるのは社会主義、すなわち共産主義である。それも、かつてのマルクス主義ではない。もっと徹底したシステム、科学技術を駆使した統治方法である。その参考になるジョージ・オーウェルの『一九八四年』と言う小説がある。読者はぜひこれを求められて読まれる事をお勧めする。マルクスはユダヤ人であった。その本名をモルデカイという。彼はユダヤ人解放のために『共産主義宣言』を書いた。それを書かせパックアッブしたのはイルミナティであった。社会主義とは共産主義の別名である。それは全ての人が平等で人権が守られ、健康で文化的な生活が出来る政治形態であると、ほんの二○年前まで本気で信じていた、ナイーブな人々がいたのである。共産主義とは一握りのエリートと大多数の奴隷という政治形態である。これはイルミナティが目指す社会の終着点である。イルミナティは世界を統一してこの社会主義を押し付
けようとしている。これがフイフスディメンションズというコーラスグルーブが〃輝かしい時代が来る”と美しい声で歌った「アクエイリアス・エイジ」の実態である。世界総奴隷化、これがその〃ニューェイジ〃の本当の姿である。このためには世界の国々の経済的レペルを一定にしなければならない。その見事な実験が行われたのがドイツであった。世界に冠たる西ドイツ経済を、世界の水準に近づけるために、東ドイッと合併させた。東ドイツを救うためには一○○兆円という金が必要であった。この同じ民族が、政治形態が違うだけでこのような開きが出来たのである。なにしろ、西と東の違いと来たら、あの自動車一つ取って見ても分かろうというものだ。世界中の金持ちのステイタスシンボルたる西のメルセデス・ベンツやフォルクス・ワーゲンに対して、東のトラパントはポール紙で車体が出来ていたというのだ。今や西ドイッはその名とともに栄光ある地位を下ろされたのであった。世界は今後、一%の人が九九%の富を持ち、残りの九九%の人が一%の富を分け合う事になるだろう。すでにそうなっているのかもしれないが…。ちなみにアメリカの土地はすでに三分の一が政府のものだと聞いた事がある。アメリカは今後、徹底的にやられるだろう。その一つに武器の没収が行われるだろう。その際、ついでに各家庭の徹底的な調査が
行われるかも知れない。ソマリアの米軍派遣は、そのための戸別調査の練習になっているという話まで聞いた。昨年、私は一般のアメリカ人の生活を体験したくてホームステイをさせていただいた。幸い、富豪でもなく貧困でもないごく普通のアメリカ人の家に迎えられそこで約一週間大変すばらしい日々を過ごした。アメリカ人は一般に楽天的で親しみのこもった人々である。何とかして外国のお客さんをもてなそうとする。ほんの住宅地の道路でも、日本なら国道並の幅がある。その両側に広い庭に仕切られ、整然と並ぶ家々は二階建てはない、二階にする必要がないのだという。しかし、ここで私は全く日本にないものを二つ発見した。一つは、『お隣りさんは人種が違うという感覚』である。日本の場合、隣は何をする人ぞで、特に都会などは最近では顔も知らないし、どこで何をしている人か知らなくなってはいるが、少なくともお互いに『日本人』であるという共通点がある。日本では隣との境に塀を立て、見えなくするが、アメリカでは塀はあっても低い仕切り程度のものである。しかし、隣は白人、黒人、黄色人撞のいずれか分からないのであるから、心理的には日本より高い塀があるのではないかと思った。
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もう一つは軍隊であった。たまたまホームステイ先が軍属だったと言う事を差し引いても、アメリカにおける軍隊の位置は日本とは比較にならない。私は昭和一五年生まれだからよく覚えていないけれど、戦前の日本はこんな風だったのではないかと感じるほど、生活の中で軍隊の占める位置が高いのである。ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダース氏のカーネルとは陸軍大佐という意味だが、アメリカでは通常の生活でも相手を軍隊の階級で呼ぶらしいのである。それほど生活の中に軍隊が無理なく溶け込んでいる訳である。戦後、日本は軍隊を全く排除してしまったが、むしろこのほうが異常なのである。さて、アメリカは多民族国家である。このような場合、一つの国家としての統制を取って行くのに軍隊およびその訓練における服従心、従属意識が国家としての枠組みを作るのであろう。だからアメリカは軍国主義の国であり、至るところに国旗があり、常に国家意識を保とうとしているが、そうしなければならないからであろう。しかし、もし国家が邪悪な人々の手に渡り、その人々が軍隊を便って国民の意識を一定方向に導こうとしたらどうだろうか。軍隊では上官の命令に絶対に従わなければならない。これは一種の洗脳である。今、アメリカに自由があるだろうか。自由の国の代表と
されて来たあの国に本当の自由があるだろうか。いったん国家の安全保証という言葉を使われたら一切の自由は失われるのではないだろうか。では日本はどうなのだろうか。いつも思うのだが日本と言う国は豊かなのか貧しいのか
衣食住のうち、衣、食は確かに今や世界の最高水準であろう。しかし、住に関しては貧しいうちに入るのではなかろうか。そして、住宅はその国の生活水準の極めて大きな要素だと思う。
ちょっとした用事があって靖国神社の近くに行った時、聞いて見た。すると何か一つの神を祭っているのではなく、明治以後の戦没者を祭っているのだと言う事だった(常識かな?)。その後、記念館のようなものを見たとき私はすっかり動揺してしまった。そこには自殺
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強要の証拠物件が並んでいたのである。特攻隊の記念品だった。木製の特攻機。特攻ロケット機桜花。特攻魚雷回天などなど。中には今のアクアラングのような潜水服で竹竿の先に爆薬をつけて、侵入して来る敵の上陸用船舶を攻撃すると言う信じられないほど馬鹿げたものもあった。真っ黒な「回天」の鉄の筒の中に入れられ、蓋に健をかけられ、一人死にゆく若者の心を思うとたまらなかった。そしてそれらが美しい言葉で飾られているのを見ると、その様に国民の心を操作し、自分は飽食していた軍や政治の指導者に対して言い知れぬ憤りを感した。彼らの多くは戦後再び復活している。日本はイルミナティもうらやむ、洗脳先進国なのではないのだろうか。ロスチャイルドも惚れ込む国民奴隷化国家だったのではなかろうか。もし、反論があるならお聞きしたい。だから奴隷化と言っても戦前の日本や北朝鮮はすでに〃経験済みの事〃程度ではなかろうかとも思う。世界を統一し、一定のアベレージにして支配する。しかし、私はこれは決して長続きする考えではないと思う。日本の江戸時代のように三○○年とは持たないだろう。人間はそんな不自由な生活に長く耐えられるものではない。サタンは決して長期的な視点でこれを見ていない。彼は自分の終りの時が迫っていることを知っているのだ。だから、ただただ
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破壊し、混乱させ、苦しめ、滅ぽしたいだけなのだ。あの南米ギアナの人民寺院のジム・ジョーンズが、自分が癌で死ぬと分かった時、なるぺく多くの人を道連れにしようとしたように、サタンも自分の滅びの時、一人でも多くの人間を道連れにしたいのだろう。新世界秩序がどういう性格のものかを知るには、一九九三年四月一九日アメリカのテキサス州ウェコで起こった、ブランチ・ダビデアンの悲劇が適当な教材である。あの事件は報道されている内容と事実とが大幅に違う典型である。このグループは初めプロテスタントのセブンスデー・アドベンチストの一派として生まれた。そしてイルミナティに敵対したために攻撃目標とされ、まずCIAはコレシュというエイジェントを送り込んだ。彼はこの群れを狂信的なグループに変えて行った。やがて武器が集められたが、それとて報道されたような重火器は入っていなかった。アメリカ政府は今後のモデルケースとして、CIA、グリーンベレーその他の部隊を注ぎ込んだ。三キロメートル以内からは報道陣は完全にシャットアウトされ、攻撃が行われた。もし降伏を要求すればしたのだがその機会は与えられなかった。さらに奇怪なのは、ほとんど救急車が配置されなかった事である。初めから皆殺しにする事は明白だった。あらゆる最新兵器が集められ、実験が開始された。あらかじめ連絡してあった手はず通りに、コレシュや白人のCIAエイジェントは抜け出た。
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この事件の後、コレシュに会ったという目撃者が何人もいる。残りはあのガイアナの人民寺院と同しように黒人だけであった。完全な破壊が行われ証拠は抹殺された。ブランチ・ダビデアンが正統的なキリスト教会から見れば正しい信仰に立っていたとは思えない。しかし、だからと言って、戦車と化学兵器で叩き潰す必要はなかった。そんな力は彼らには全くなかった。彼らは考えてもいなかった。これが世界政府に盾突いたものへのやり方である。これはアメリカ史上、まれに見る国家権力による国民虐穀の事件であった。彼らはいう「新しい世界のためにある程度の犠牲はやむを得ない。それは産みの苦しみなのだ」と。こんな情報がうそであってくれたらと私も願う。そしてそんな事は知らなくていいならどんなに気が楽だろう。さて、こうして彼らの計画は特にアメリカ・ヨーロッパを中心に、着実に、また最近ではかなり強引に進められている。その作戦の中には実に信じられないような計画があり、さらに驚くべき事にはそれらはほとんど現在進行中のものなのである。もしこれらの情報が真実なら、我々の知っている科学とは一体なんなのだろう。我々は人類の文明の進展のどこまでを知らされているのだろうか。私は生物学、ロケット工学、気象学、物理学など
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の知識がないので今から書く事は専門家から見れば、馬鹿馬鹿しくて話にならないことなのかもしれない。出来ればそれらの方々と個人的にお会いして、本当のところを聞いて見たい。しかし、とりあえずここにその情報をお知らせしよう。
90 #ハリウッド映画は人類の洗脳が目的
前の本で、スピルバーグの映画にはメッセージがあると書いた。では、今度のジュラシック・パークはどうなのだろう。どうかこれから言う事を、未来小説だと考えてほしい。そうでないと、ただでさえおかしな牧飾と評判の私は、ますます危険人物になってしまう。近年、ハリウヅドから生み出される映画は、私には何かの目的で作られる、キャンペーン映画のように思える。ヒトラーが映画を便って人心を動かしたように、無意識に何かを人間の悩に植え付ける洗脳映画と言ってもいいかもしれない。シンドラーのリストももち論そうだ。もし、ある人がかつて一度もなかったものを作り出したとしよう。しかし、それがあま
りにも今までの常識とは掛け離れていた場合、自分の仲間たちに衝撃を与えないためにあらかじあなんらかの方法でそれを知らせておく必要があるかも知れない。スタートレック、ターミネーター、ジュラシック・パークなどの映画はどことなく映画を越えた現実味を与えるように思えないだろうか。ジュラシック・バークはクローン技術の映画であった。生物の非常に徴細な部分から遣伝子さえ手に入れれば、その生物を全く同じ大きさにまで再現できると言うこのクローン技術は、すでにレタスでは可能であり、単純な動物でも成功したと伝えられている。人間のクロ−ンは難しいのだろうか。実は伝えられるほど難しい事ではないのだそうだ。一九六○年代の始めからこの人間クローン・プロジェクトが動ぎ出している。ここでクローン人間に至るクローン発達の歴史をたどってみよう。
一八九○年うさぎの胎児を別のうさぎ(養母)の子宮に移すことに成功。
一九四四年人間の卵子が試験管の中で人工的に受精させられた。
一九五二年インディアナ大学のブリッグスとキングがかえるのクローンに成功した。一九七○年代 ランド社が、将来「卑しい仕事をするため」に遣伝学的に〃近人間〃(Para‐human)が作られるだろうと予言した。これと
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は別に、彼自身、生物学者であり遺伝学を学んだロード・ロスチャイルドは、自己中心の狂信者たちがクローン工場を個人的に作るかもしれないと警告した。また彼は遣伝学者たちにクローン技術を世界的に管理支配する組織を作り、悪い目的でクロ−ン人間を利用しようとする人々から守らなければならないと提言している。彼はそれを『遣伝学管理委員会』と呼ぶようにと言っている(このようなことを心配する必要があったわけである)。
一九七七年 非常に裕福な人のクローンに成功したと言う報道がなされた。これはエスタブリッシュメントの強い攻撃を受けた。その本は詳細を隠されて一九七八年に出された。著者は隠蔽され、合衆国国会はこの本の暴露した内容についての査間委員会を作り、医者の証言を集めて、人々にクローン技術の倫理間題を心配させた。著者はクロ−ンの事実を信じていたらしいのだが、医者たちやエスタブリッシュメントはこれはフィクションであると主張した。
一九八○年 馬の子の胎児を双子にさせることに成功した。羊と牛はすでにその前に成
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功している。
一九八一年 ねずみのクローンに成功。牛の胎児の移転がもうかる仕事になった。
一九八三年 水牛の胎児を他の水牛の子宮に移す事に成功。
一九八四年 人間の胎児を他の母の子官に移し産ませるのに成功。一体、人間のクローン、全く同じ人間を作り出すなどということが、なぜ必要なのだろう。彼らの言う「卑しい仕事をさせるため」と言う言い訳はとても話にならない。そんな事は普通の人間でも十分に間に合う。何しろ彼らは人口を減少させようとしているのである。また、洗脳、脅迫などあらゆる手立てで、人間を奴隷化しているのが実惰である。クローンの場合、例えばある人のクローンは作る事が出来るとしても、五○歳の人間を作るのには五○年かかるのだろうか。そうしたらその人はとっくに死んでしまうだろう。だから彼らは人造人問(シンセティック)や生物ロボットを作る。これは人間のコピーが必要な時に有効である。例えば今、クリントンが死んだとしよう、彼らは次の人材を手にいれる間、人造人間で代用させるのかも知れない。これは、例えば彼らにはロシア革命の時、レーニンが死んだ決定的な時に彼らの最も有能なエイジェントのトロッキーがたまたま病気だったために、スターリンに権力を奪われた苦い経験がある。あるいはルーズベル
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トの死などいつも生身の人間には不確定な要素がつきまとう。だからいつもコピーを用意しておけば安心というわけだろう。人間のコビー。この信じ難い発想はサタンが神の創造の力に対抗しようとする本性の暴露以外のなにものでもあるまい。このコピー人間はすでにいるとも伝えられている。人造人間はすでに一九七○年代にイルミナティによって作り出されているという。あるいはこれが人造UF○の搭乗員なのかもしれない。また有機的ロボットはクローン人間とも合成人間とも違い、生物コンピューターを埋め込まれた生物ロボットだという。これはほとんど人間と見分けがつかないという。このロボットについてのインサイダー・インフォメーションは、例の『ターミネーター』と言う映画がそうなのかもしれない。私はあの映画のビデオを大変な忍耐を持って見たが何ともいえない不気味さで恐ろしかった。しかし、いずれにしてもこんなものを作る意図が分からない。要するに全く自由意志のない人間を作りたいと言う事なのだろうか。私はほとんど頭がくらくらするような状態で考える。クローン人間には魂はあるのだろうか。それは一人の人間の二つの体なのか。それとも二つとも(あるいは無数の)一人の人間なのか。これは全く悪夢だ。情報によればアメリカの幾つかのへんぴな山の中の地下
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に、巨大なトンネルの工場があってこのクローン人間の研究が進められているという。これは全く昔の少年雑誌の未来小説だ。現実のジュラシック・パークには恐竜のクローンはいないかも知れないが、人間のクローンはいるかも知れない。読者はこんな馬鹿な事に付き合っていられるか、と言われるかもしれない。私もそう思う。しかし、私はこの情報をもたらす人物を信頼している。彼は嘘をつく人ではない。だから困惑しながら〃もしかしたら〃とお知らせするのである。イギリスには人間の遺伝子を入れた豚が四七頭いるという。これらの豚は人間の臓器移植のために作られたものである。特に豚の心臓は人間の心臓に一番近いと言われる。しかし、どんな理由にせよ、人間と豚をかけあわせるような行為が許されるものだろうか。これほどひどい人間性への悪徳があるだろうか、また、神の創造の御業への冒漬があるだろうか。聖書は次のように言っている、「ぶどう畑に二種の種を混ぜてまいてはならない。そうすればあなたがまいた種から産する物も、ぶどう畑から出る物も、みな忌むべき物となるであろう。牛とろばとを組み合わせて耕してはならない。羊毛と亜麻糸を混ぜて織った着物を着てはなら
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ない」申命記22:9〜11 これは極めて控え目な表現だが、異種間の混合を禁じている箇所である。ここから、例えばライオンとヒョウの合いの子レオポンやろばと馬の合いの子ラパなどの異種間の結合を、聖書は禁止しているものと考えられてきた。そしてこれらの異種間混血種には子孫が出来ない事はその証明だと考えられてきた。しかし、今や人間は、遣伝子に手をつけ始めている。これは恐ろしい事である。遣伝子の操作によっては全く今までなかった生物を作り出す事も出来るのだから、これは神の権限への明白な越権行為である。今後どんな生物を人間は作り出すのだろうか。それは人間に有益であろうか。私は遣伝子の研究によって、進化論は壊滅的な打撃を受けるだろう、またはすでに受けただろうと思っている。生物の体のどんな徴細な一片からでもその生物を特定できると言うのだから、猿は猿、人は人という当たり前の事が証明される日が来るだろう。あるいはすでに来たけれどまたしても隠蔽されているのだろう。遣伝子はたった四つの要素からなり立っているという。この無数の生物がたった四つの要素から成り立っているというのも不思議ではないか。前にこの四つの要素を音符にして遣伝子の組み合わせを音楽にして奏でられた音楽を聞
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いた事がある。それは軽やかなワルツのようであった。天地創造の日、宇宙は四つの音符で奏でられるいく万、いく億のワルツで満ち溢れたのだろうか。さらに不思議な事には聖書では宇宙や地球など神の創造を表すのに四という数を用いる。エデンから流れ出た四つの川。地の四隅。四方から吹く風。四人の御便。そしてキリストの地上の生涯を語る福音書は四つである。ところで遣伝子というのを我々の若い頃は染色体と呼んでいた。この染色体は女の方が男より一つ多い。なぜだか知っていますか?それは神が女を創造したとき、アダムのあばらぽねの一本を取って作ったからである。アダムのあばらぽねはえパに一本あげたから少ないのだ。あばらぽねとは遣伝子の事だったのだ、というのは私の創作によるジョーク。染色体の写真はなんとなくあばらぽねに似ていませんか。
# 気候を支配しコメの不作も自由自在
世界最高の天才と言えば誰だろうか。それはエジソンではない、
ニコラ・テスラである。
この人の発明発見は現代の科学者でもまだ後追いの研究をしている程である。私はこの道には詳しくないのだが、彼の発明の中にはプラズマ兵器、スカラー兵器、反重カエンジン、X線、レモザー砲、ワイアレス電球、潜水艦などがあるのだそうだ。彼は欲のない男でノーベル賞も蹴ってしまった。テスラの発明で最も知られているのは交流電気であった。エジソンは直流電気を開発したが、結局今では直流より、交流が主流を占めている。その後、テスラの業績はイルミナティの注目するところとなり、イルミナティ・エジソンに奪われ、不遇の内に死んだと伝えられる。この内プラズマはいわゆるミステリー・サークルの原困と言われるもので、早稲田大学の大槻教授が盛んにテレビに登場して説明してくれるので私のような素人でもいくらか分かって来た。ところがこのミステリー・サークルが発生する場所が空港、軍事基地、港湾、放送所などの軍事的要衝に多いとなると話はがぜん面白くなる。これは決して単なる想像ではなく、かなり童要な研究機関の話なのである。ところでテスラの発明のスカラー兵器は気侯を支配できると言うのだからますます面白
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くなってくる。最近の気侯はほとんどかつてなかったものと言われるほど激しいものである。アメリカ、ヨーロッバの洪水、日本の冷夏、アフリカの千ばつなどは自然のパランスが狂った結果の当たり前のものなのだろうか。聖書にも世の終りには地震や飢饉があるとあるので、その点からも別に不思議ではないかも知れない。だから、これは極めて確率は低いのだが、最近各所で起こる局地的な気象異変にはニコラ・テスラの研究の成果が使われているかも知れないと言う事を述べておきたい(すでにロシアもこの兵器を開発したという情報もある)。去年、日本の冷夏は実に不思議なタイミングであった。日本の米の解放を計る陣営にとっては願ってもない事であって、あまりにも話がうますぎるくらいであった。キリストは気象を支配したと聖書にある。弟子たちとガリラヤ潮を波っているとき、突風が起こり、船が沈みそうになったとき「静まれ、黙れ」と風に向かって命じることによって嵐を静めたのは有名な話である。読者はそんな馬鹿な、例の英雄譚さと言うかも知れないが、新約聖書は一貫してキリストは神の子だと宣言している。神の子なら嵐を止める事ぐらい別に不思議でもなかろう。サタンが一貫して求めているのはこの、神の子の位置
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であるのだから、何とかして気侯も支配しようとするだろう。そういう視点は子供じみた発想に見えるかも知れないが、サタンの行動はあくまで聖書との対比で考えなければならない。この終末の時ともなればサタンが気候を支配しても不思議はない。イルミナティのトッブはサタンに直接管理されている。彼らはサタンと取り引きしたのだ。〃この世のすぺての国々とその栄華〃を見せられて、ひれ伏してサタンを拝んだのである(新約聖書マタイによる福音書四章八〜九節参照)。だからイルミナティは気侯を支配しているかも知れない。ただし、もちろんあくまで一部分であろう。神は決してサタンの思うままに許しておられるわけではない。ある目的があって許容しておられるのである。また地震に関しては、すでに前の本でのべたように、イルミナティは地下核爆発によって、マグニチュード9の地震を起こせると言っているのだ。今度のロスアンジェルスの地震がそうだとは言わないけれど、これによって人心を掌握し、国民を管理するというのだ。先日、ある読者からフリーメーンンを名乗る人物が普賢岳の噴火、奥尻島の地震もメーソンがやったと言っていたと言う話を聞いたが、これはうそだろう。ただし、その人物が日本人メーソンであることは確からしい。
101 #月や火星には既に基地が完成
かなり前になるが、本の紹介という形で『第三の選択』というドキュメンタリータッチの番組がテレぜで放映された。内容は、イギリスやアメリカから科学者、優秀な技術者などが消えて行くというところから始まり、内部通報者、宇宙飛行士などの証言を交えて、一九六二年人類は火星に到達し、以来、月と火星に巨大な基地を作って生活しているというものであった。その基地にはそのような技術者の他に、なんらかの方法で脳を破壊された奴隷が、建設のために働いている。その人々は〃一括託送貨物〃と呼ばれ世界の至るところから誘拐され、処置を施され、月と火星に送られるのであった。時には事故やなんらかの理由により〃消耗〃するので補充が行われる。すでにそのような基地はいくつもあり三○年以上存続しているという。これは旧ソ連とアメリカ、イギリスなどの最高機密中の機密だというのだ。この第三の選択』の場合地球を脱出する理由が、炭酸ガスによる温室効果、大気汚染、
人口の遇剰、生物界のバランスの崩壊、資源の枯渇、核戦争などで地球が崩壊すると言う前提にたっていた。それはあまりにも真に迫っていたので、私は驚いて本屋にかけつけて本を求めた。しかし、同じような人が沢山いたと見えて、本はなかなか手に入らなかった。やっと手に入れて読んだが、最後に「これはフィクションである」と書いてあって「なあんだ」で終わった。しかし、このドラマと本はフィクションと考えるにはあまりにもよくできていて、不思議なほどであった。ところが、実はこれは本当の事なのだという情報がある。すでに、新世界秩序は、ニコラ・テスラの研究を元に、全く今までのエネルギーとは違う方法で空中はおろか、宇宙へも自由直行出来る航空機を開発している。現在行われているロケットの宇宙開発は人類をあざむくための子供だましのお祭りだというのだ。この計画が本当に実在するのかはまだまだ疑間が多いのだが、火星には地球ほどではないにしても大気があり、環境は南極大陸に非常に似ているという。そのために、南極大陸で訓練が行われている。火星探査に使われた極めて優秀な機器の総額は何と一○億ドル、日本円にして、当時のレートで二兆円にもなろうという膨大なものである。ところがアメリカの納税者が手に入
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れた物と言えば僅かに数枚の不鮮明な写真だった。
『スターウオjズ』とか『二○○一年宇宙の族』などにもこの宇宙基地が既成の事実として山拙てくる。
サタンは人類が居なければ活躍の場はない。だから彼は必死に人類の一部を終りの破滅から救い出して、自分の存続を計っているのかもしれない。彼は人類を破滅させたい、これは神への反逆として基本のスケジュールである。しかし、例外的に自分の延命のために宇宙空間へ、彼に忠実な一部の人類の脱出を、新世界秩序に託しているのだろうか。何ともはや馬鹿馬鹿しい空想の世界だが、『第三の選択』に関しては笑い飛ばせない何かがある。それは最近でもアメリカの情報として入って来ている。もともと、新世界秩序のスケジュールの元になったのはH.G.ウェルズの著作であった。そして彼は、新世界秩序そのものを空中独裁権という奇妙な名前で呼んでいる。それは空中のテクノロジーを駆使して、世界を支配する方法である。ステルス航空機、空飛ぶ円盤、人工衛星、スターウオーズ計画(SDI)などを高度に発達させ、空中から人間を監視し、コントロールし、場合によっては攻撃する。これは決して夢物語ではない。例えば、すでに船舶、航空機はもとより自家用車に至るまで、位置確認を人工衛星からの電波を捕らえる事でやるシステムが実行されているではないか。これが一方通行でなく相互の連絡に使われるのもそう遠くないことであろう。すでにアメリカでは一九六八年にオムニバス・クライム・コントワール・アンド・セイフ・ストリート・アクションという法律が
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出来ている。これは人工衛星をアメリカ国民並びに他国民の監視に使っていいという承認を与えたものである。H.G.ウェルズは空中独裁権の紋章は有翼太腸円盤(図参照)であるとしている。奇妙な事に空飛ぶ円盤とその搭乗員の〃エイリアン〃にはこの紋章が使われているという。お里が知れるとはこの事か。この有翼太陽円盤はエホパの証人のラッセルも好んで使っている。聖書はサタンのことを「空中の権を持つ君」と呼んでいる。いやになるほど似ているではないか。さて、『第三の選択』だが実は私は疑問に思っていたことがある。聖書に次のような言業がある。「岩のはざまにおり、高いところに住む者よ、あなたの心の高ぶりは、あなたを欺いた。あなたは心のうちに言う、『だれがわたしを地に引き下らせる事ができるか』たとえあなたは、わしのように高くあがり、星の間に巣を設けても、わたしはそこからあなたを引き下ろすと主は言われる」オバデヤ書3、4 これは最初の人工衛星ソヴィェトのスプートニクが地球を回った時、世界中のクリスチャンが思い出した言葉であった。ところがその後の宇宙開発を見ていると、「星の間に巣を設ける」までにはなかなか至らない。〃世の終り〃が何時かは分からないけれど、それ
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にしても遅くはないか。それが私の疑問であった。しかし、『第三の選択』が事実ならそろそろ近いと言わなければならない。それにしても聖書は面白い本でしょう一オバデヤは紀元前七○○年ごろの人である。彼が人間は(サタンか?)「星の間に巣を設ける」といっているのだ。科学技術の粋を束めたスペースコロニーも聖書によれば〃巣”だそうだ。たとえサタンとその協力者たちが宇笛への脱出を計っても、神は宇宙を越えた存在だから太刀打ち出来るはずもないのである。「第三の選択」オルターナティブ3は実際にあるのか。これはUF○に劣らない、ミステリーである。なお、UF○に関してだが、アルゼンチンに行っている日本人の話では、アルゼンチンやパラグアイではUF○は日常米飯に見られるそうだ。その動きは全く従来の航空機とは異なり、ジグザグ、直角ターンなどおよそ不思議な動きをするという。これら南米の国々でUFOが大量に生産されていることは確実である。彼の言葉によると「ジャングルの中に突然近代都市があり、誰が住んでいるのか分からない」そうだ。彼はもともとUF○など全く信じていない種類の人物なので、その証言の信用性が高いのである。UFOは第二次大戦の時から原爆の製造計画に勝る極秘計画として推進されている。最
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近あまり聞かなくなったのは、すでに実験段階を終り、実戦配備されたからだろう。ここで言うUF○とはオカルティストたちが言う幻覚的なものではなく、前の本に書いた、イルミナティの世界統一推進のためのマン・メイド・フライング・ソウサーの事である。UF○には三種類ある。この人造UF○と幻覚、そして単なる見まちがい。
109# ユダヤ人にとつて日本人は特別な民族
さて、陰謀のアウトラインを見て来たので、次に少し脇道にそれるかもしれないが、陰謀者たちが日本をどう見ていたのかを、アメリカのある優れた研究者の研究の中から紹介しょう。ここにも、信じ難い事が沢山語られている。その裏付けとなると、私には出来ない。しかし、著者は誠実なクリスチャンであり、多くの元イルミナティやフリーメーソンから直接情報を得ている人である。信じるか信じないかは読者の自由である。「日本の世界秩序(後に新世界秩序として知られるようになった)との係わりには長い歴史がある。サタンの”エリート〃たちは数世紀にわたって日本で活動して来た(私が知っている限りでは、その長は長崎で働いていた初期の英国東インド会社のリチャードコックスであった)。東インド会社は陰謀の主役たちによって管理されていた初期の組織の一つであった。東インド会社は植民地時代の初期に世界を学習した。そしてその結論は日本はアジアにおける英国(当時世界の盟主だった)の均衡勢力であると言う事だった。日
本人はアジアの他のほとんどの人種の中でもっとも色白だったし、アジアで指導力を持つにはふさわしかった。この事に関して、日本の先住民で、ある人類学者はコーカサス人といっているアイヌについてイルミナティがどう思ったかと言う事については私は知らない。さらに日本が陰謀者たちの注意を引いたのは、その文化程度が極めて高かったからである。人々はあらゆる権威に従順で、教育しやすかった。日本はまた西側世界に対して、他のアジア諸国がそうでなかったのと反対に、開放的だった。だから愛と言う言葉で言うなら日本とヨーロッパのエリートとは相思相愛の仲だった訳である。愛と言うならば、それは『日本人とュダヤ人』と言う本にその片鱗がうかがえる。日本で生まれ育ったユダヤ人である著者イザヤ・ベンダサン(注)は「実際、聖地を除いて、日本ほどユダヤ人が暖かな感じを抱く土地は他にはない」と言っている(訳注*この著者は、この本の著者が山本七平氏だということを知らないらしい)。ユダヤ人はそのような暖かさを感じた日本をキリスト教化から守ろうとした。原爆投下に選ばれた二つの都市は、日本でもっともキリスト教の盛んな都市であった。ユダヤ人とフリーメーンンは彼らの日本に対する〃暖かい愛〃から、日本をキリスト教から防ぎ守るために原爆を投下したのだ」
日本への原爆投下にはいるいろな説がある。しかし、この見解はかつて一度も語られた事がないものである。今これを確認するすべは私にはないが、このような言葉を外国人から聞くのも不思議な経験である。しかしながら、それに続く占領政策では日本人はキリスト教の洪水を経験する。マッカーサーは当時の日本人の失望落胆をみかねて、大量の宣教師を送れと本国に打電したと伝えられる。しかもこれが「日本をキリスト教の国にしてくれ」という昭和天皇その人からの依頼だったという説すらある。もしそうなら、天皇はその後この行為をひどく恥じて、修正を加えていったのではなかろうかと私は推察している。天皇がアメリカを訪間した時、マッカーサーの墓に詣うでないで、ひんしゆくを買ったのにはその事もあったのではなかろうか。これはあくまで私の勝手な推測である。しかし、このマッカーサーの行動はイルミナティの日本へのグランドプランとは違っていた。「しかし、〃エリート〃たちと共に働いたマッカーサー元師は、また自分でも考える人間だったので、日本をキリスト教の宣教師に解放した。私が思うに、マッカーサーは英国人の言う、いわゆるルーズキャノン(迷走砲?)だったのだろう。完全にはコントロール出来ない強力な人と言う意味である。マッカーサーは多くの決定を自分で行った。
114 #日本にはどんな役目が課せられているか
全ての日本人がユダヤ人の〃本に対する〃愛〃を受け入れたわけではない。一九九三年七月二九日、日本の最大の新聞の一つである日本経済新聞は『最後の強敵、日本を撃て』と言う本の広告を載せた。そ方はユダヤ人の世界支配について書かれている。その本はユダヤ人がすでに日本の大蔵省と日本銀行をコントロールしていると書いている。しかし、確かなところ新世界秩序の人々の多くはユダヤ人ではない。サタンは人種を尊敬する訳ではない。手に入るものならだれでもいいのである。興味深い事に、『世界種族:新しい経済範例』と言う名の本がユリートによって宣伝され、国中の大学に配布された。それは新世界秩序によっで世界の指導者として選ばれた五つの民族をほめたたえている。日本人とユダヤ人はその内の二種族である。エリートによるこの本はユダヤびいきだが、おもしろい事にユダヤ人がコスモポリタニズムを創設したと書いている。この小さな項目は、多くの人からは見遇ごされるだろう。コスモポリタニズムとは世界統一政府のアイデアを短い言葉で言い表したものである。この言葉はフリーメーソソのロビソンが世界統一政府をもつためのメソニック・ロッジの世界主義的陰謀を明らかにした時、もっとポピュラーなものになった。このユダヤびいきの本は統一政府の下に置かれた世界と言う考えはもともとユダヤ人の概念だったと言っている。
日本はヨーロッオパを真似て急速に近代化した。その間イルミナティは心をこめて日本の発展のために働いた。イルミナティにコントロールされていたイギリスの経済界は、一九世紀に日本の製鉄業、造船業、鉄道を財政援助した。イルミナティにとって日本はもっともお気に入りの民族の地位を得た。しかし、あの様に邪悪な人々に気に入られたと言う事は余りうれしいことではない。一般の人間には少しも益する事はないからである。釣針に掛かった魚はその時は餌にありつけてうれしいだろうが、その内に自由を失うのである」日本はイルミナティ=サタンの選民なのだそうだ。やれやれ、これは喜ぶわけにはいかない。日本人ユダヤ人論もその線でばらまかれているのだろうか。
116 #明治以降日本を育ててきたロスチヤイルド
「近代史において英国はサタン・エリートのセンターであった。ロスチャイルドの力の下にあった大英帝国は世界の皇帝を引き下ろすことを決定した。ロスチャイルドはロシアのロマノフ王朝の皇帝(ツアー)に照準を定め、来るべき日露戦争でロシアに決定的な傷を
負わせる機会を見いだしていた。英国情報部は日本にロシア軍や艦船の配置の優秀な情報を提供した。一九○四年二月八日日本はロシア太平洋艦隊を攻撃して世界を驚かせた。日本はその二日後に宣戦布告を行った。日本艦隊は英国の情報を使って、さほどの困難もなくポート・アーサー小艦隊とウラジオストック小艦隊を全滅させてしまった。このニつの小艦隊が太平洋艦隊を形成していた。ロシアはバルチック艦隊を太平洋に派遣したが日本はこれも粉砕してしまった。日本はアジアに陸軍を派遣し激しい戦闘の末、ロシア陸軍を十分かつ完全に打ち負かしてしまった。日本はロシアとカイザルの政府を軍事的勝利で屈服させたけれど、彼らの戦争継続能力が限界に来ており、和平を獲得しなければならないことを知っていた。日本政府は秘密理に、セオドア・ルーズベルトに和平の場を整えてくれるように要請した。一九○五年にはルーズベルトは日本を好んでいたと言われている」我々は日露戦争の裏側についていくつかの報告は間いているが、当時(も今も)イギリスを支配していたロスチャイルド家が、日本を将棋の駒のようにあやつり、イギリス惰報部の高度のインテリジェンスの成果を与える事によってロシア艦隊を撃滅したとする、このようなあからさまな報告にはあまり接していない。しかし、もちろんそれだけの能力が日本にあると言う事を彼らは知っていたのである。また日露戦争の、だれも見向きもしな
かった戦争債を買ったクーン・ロエブ商会はもちろんロスチャイルドの手のものである。「他にも日本を助けた大統領がいる。第一八代大統領ユリシーズ・グラントである(彼の本名はヒラム・グラント、メーソンの神ヒラム・アビフから取られた)。グラントはロスチャイルドと堅く結ばれていた。どういうルートで、またどれくらいグラントがロスチャイルドと緊密であったかは私には分からない。しかし、貧民窟の酔っ払いから大統領へ彗星のような浮上した陰には、イルミナティからの隠された引き綱があった事は確かである。彼の任期は汚職でも悪名高い。中国と日本がいくつかの島の領有権を巡って争った時、ロスチャイルドがグラントに仲裁に入る事を許すように決定した。ロスチャイルドの忠実な僕である事を当然の事としていたグラントは、日本のためになるように取り仕切った。ロスチャイルド家は一貫して中国より日本を好んだ。一つには彼らが日本をもう一つのイギリスと見ていたからである。イルミナティは東京を重要なイルミナティの首都にしたかったのである。彼らは、もし世界がもっと長く存在し続けるなら、彼らの本部をロンドンから移転する積もりだった。その時には日本の東京かイスラェルのエルサレム(またはテルァビブ)が候補地だった。
118 #日本にはどんな役目が課せられているか
ロスチャイルド家は日本と共に働き続けた。最近の事では、一九六○年代にユプリン・ロスチャイルドが日本と極東に多くのビジネス旅行をしている。エブリンは高い評価を受けている経済誌『エコノミスト』の議長である。ロスチャイルド家の一人は同じぐらいの身分の日本人の女性と結婚している。ロスチャイルド家はゴールドマン・サックスを通して日本に大きな影響力を持ってきた。ゴールドマン・サックスは他のイルミナティー三家族の一つフリーマン家と堅く結ばれている。加えてゴールドマン家とサックス家はイルミナティと共に働く典型的なサタン的ユダヤ家族である。ゴールドマン・サックスは日本の証券取引所の主要なやり手である。ゴールドマン・サックス社は株の陰の取り引きも盛んにやって来た。日本の大蔵省は三つの証券会社を日本の為替取り引きに接近する事を許した。その一つはロスチャイルドのゴールドマン・サックスである◇ゴールドマン・サックスと共に、モルガン・スタンレー、ンロモン・ブラザースがいる(ウオールストリートジャーナルー九九一年三月一八日)。これらの三つは全てユダヤ金融資本である。ゴールドマン・サックスは日本の長期国債を日本政府がかなりのものを還元するであろうと期待して沢山買った。ゴールドマン・サックスはニつの中期ファンドも準備して居る。
日本の住友銀行はゴールドマン・サックスに五億ドルの資本投資をした」このように、すでに明治時代からロスチャイルドとイルミナティは日本に注目し、利用し、育てて来たのである。日本の金融など彼らの前には子供銀行のようなものであろう。金融恐慌も戦争も革命も思いのままに起こす事ができるこれらの人々は、やがて、もっと大きな仕事のために日本を戦争にひきずり込む事になる。
120 #日本を太平洋戦争に誘引したユダヤ
「ロスチャイルドの極東・日本地域の代理人のひとりはヘクター・チャールス・パイウオーターであった。ヘクター・チャールス・パイウオーターは海軍公文書保管所の准会員であった。彼は一九二一年に日本対アメリカ海軍の深い比較研究をした。その研究は『太平洋の海軍力』という名で出版された。その本は実際にはイギリスで印刷されたのに表紙にはボストンと書いてある。これは奇妙な研究である。それというのも第一次世界大戦は全ての戦争を終わらせる戦争だと公に信じさせようとしているからである。ヘクターはここ
でもし日本とアメリカが戦争をすればどうなるかという事のデータを集める非常な努力を払っている。一九二五年、このロスチャイルドの代理人は『大太平洋戦争』と言う本を出版した。それは基本的に二○年後に起こった太平洋におけるアメリカと日本の衝突を描いている。この本は真珠湾攻撃を含む太平洋における日本の計画の根拠と基礎となった。ウイリアム・H‐ホナンの最近の本『醜間の幻ニヘクター・C‐バイウオーターはいかなるジャーナリストだったかの語られざる物語』はこの事を暴露した。この本はエスタブリッシュメントの注意を引いた、彼らはワシントンポストとニューョークタイムスでこの本の評論をした。日本の真珠湾攻撃を指揮した山本五十六は、パイウオーターの本を学んだと信じられている」山本五十六はフリーメーソンであったと、故久保田政男氏の『フリーメーソンとはなにか』に書いてある。しかし、我々のだれが、パイウオーターの名を知っていただろう。そして、かの有名な山本五十六がもしかすると売国の徒であったかもしれないなどと言う事を、だれが信じるだろうか。信じられない話のついでにもっと信じられない話をしよう。前の本を読んだ読者からとんでもない電話があった。それは山本五十六が非常に高齢にな
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り最近まで生きていた、そして日本フリーメーソンの中心的存在だったと言うのである。山本五十六はあのブーゲンビルのジャンクルで死ななかったと言う話を間いたのは私はこれが二度目だった。私には分からない。そしてどちらでも構わない。一方、ヨーロッパではもっと複雑な計略が練られていた。それはヒトラーと言う謎の男の登場である。この研究者はヒトラーがユダヤの血を引く、それもロスチャイルド家の血縁だと言うのである。なぜ、ナチスが生れ、ヒトラーが同胞を殺したのだろうか。それは秘密中の秘密である。それはイスラエルと言う国を誕生させるための血の犠牲だったというのである。しかし、それについてはまだ私には十分な確証がない。ここではただ日本との関わりについてだけ研究者の言葉を聞こう。「ベルリンの高位のオカルトグルーブがもっとも強力な日本のオカルチストと接触した。両方のグルーブは悪魔的な力に頼った。高位のオカルトグルーブがロスチャイルドとヒトラーの背後で結合した。すでに私が著書の中で明らかにしているように、アドルフ・ヒトラーはロスチャイルドの血縁である。サタン主義のナチの指導者を助け、供応し、日本が真珠湾で米国を攻撃するように励ましたのはドイツの陸軍であった。真珠湾攻撃を引き起こすために、他にも〃エリート〃の沢山の秘密の陰謀組織があった
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が、この記事の中では多すぎて取り上げる事は出来ない。要点はこうである、我々は日本を第二次世界大戦にひきずりこむためのイルミナティの舞台裏の動きを、巧みにぽかしている映像を見せられているのである。イルミナティの指今の下にあるアメリカ政府は日本をコーナーまで追い詰め、日本がしやにむに攻撃してくるだろうところまで意図的に怒らせた。日本は一九四一年一○月七日に和平とアメリカが望むどんな和平の条件も間くという意志を表明した。アメリカ政府は彼らが次に何をするかを国民には知らせなかった。ルーズベルトと他のイルミナティは日本の和解の提示を鼻歌を歌いながら無視した、そして、日本が必ず戦争で答えなければならないような最後通牒を送って拒絶した」これは今となっては良く知られた事である。一つには彼らは日本をあなどっていた。日本人の知性と技術力を過少評価していたのである。ルーズベルトは真珠湾の被害を間いた時、泣き出したと言われている。さすがイルミナティでもいくらかは人間の心が残っていたのだろうか。彼の死はその自責の念と関係しているのかもしれない。これについてはまだいろいろと不思議な情報がある。「ルーズベルトが日本に作戦行動をさせるなどと言う事があり得るだろうか。軍事国務長官ヘンリー L スチムソンは
彼の一九四一年二月二五日の日記に秘密事項として、「間題は、我々の方に余り多くの損害を受けずに、いかに奴等(日本)に最初に手を出させるかだった。それはなかなか難しい間題だった」と書いている。読者は『ワシントンの戦争の君主たち』(真珠湾の秘密)という陸軍大佐力−チス・ダルとのインタビューを読まれると良い。(出版社Institute for Historical Review)スチムソンと他のイルミナティたちは公に知られずに、日本を怒らせた事が、どんなに巧妙なやりかただったか誇りを感じていたに違いない。ルーズベルトは彼の出来る限りのやり方で日本人を怒らせた。そしてルーズベルトから出たと思われる命今によって、日本の航空関係者は真珠湾への重要な旅行を許可された。そして真珠湾のどこが攻撃しやすいか教えられ、アメリカの係官たちはオアフ鳥は、どうすれば航空機による攻撃が最高の成果をあげるることができるかを詳細に説明するツアーを提供した」これは珍しい証言である。当時の日本軍関係者はこのツアーをどう思っただろうか。「アメリカ人とは開けっ広げで警戒心のない連中だ」と思ったのだろうか。わざわざ敵に自分を攻撃する最良の道を教えるなど本当にあったのだろうか。しかし、真珠湾の事件は初めから彼らの作戦だったのである。ただ、少しばかり誤算だったのだ。その少しばかり
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の誤算がアメリカの若き三六○○人の命だったのである。彼らを殺したのは日本人ではない。彼らの大統領、そしてそれを動かしているサタンのヒェラルキーであった。
#日本の大不況も会て計責通り
「戦後の日本の驚異的な経済発展は、実は日本だけの手柄ではない。イルミナティの強力なコントロ−ルがあってのことだ。第二次大戦後、日本はイルミナティの計画にしたがって再建された。多くの場合、日本はその先祖伝来の慣習を捨て、アメリカの生き方や方法を採用した。その一方で日本がやった事は他の国々のモデルにもなった。例えば日本の政府と企業の緊密な関係にイルミナティのェリートたちは感心した。イルミナティの勢力構造に日本を入れるために、一九六四年 ○ECDに日本を加える事が決まった。一九七○年代の終りにイルミナティは引き続き日本の役割を強める希望を持っていたので、日本に南アフリカの白金生産の大きな部分と石炭輸出を許可した。またATT、GE、IBM、ITT等米国の大企業は全て日本とのジョイント・ブロジ
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ェクトを始めた。工業技術の日本への移転は、大きな見返りを「新世界秩序」の会社にもたらした。つまりアメリカのエリートたちは日本から特許権の支払いと言う形で大金を巻き上げたのだ。日本の経済的巨人は多国籍企業である。そしてイルミナティのエリートたちは依然として様々な国際的な財政メカニズムで日本の経済をコントロールしている。日本は独自のカで経済活動を行っていると思っているかもしれないが、それは間違いである。イルミナティが全て計画しているのである。しかし、日本が大きな役割を演じる事は彼等の計画の一部である。日本の政治家はイルミナティのコントロール下にあり、物事を進行させる決定権は一切もち合わせていない。その上でイルミナティは日本経済の破壊を仕上げつつある。アメリカの新聞は隠しているが日本経済は急激に下降している。この崩壊は次のような目的で行われている。日本人の愛国心を失わせるためや、日本に経済的、政治的に世界との相互依存の必要性を感じさせるためなどである。さらに日本人に民主主義への失望を与えるために多数派政党(自由民主党)の信用を失墜させている。つまり日本は世界のエリートたちにその膝を屈するようにさせられつつあるのだ。今、
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日本でリストラと言う言葉が広く間かれるようになった。国連の世界保険機構の理事ブロック・チソルムは『SPCジャーナル』一九九一年夏号で日本で起きていることを、イルミナティがどう認識しているかについて、『世界政府に近づくためには、人は、独立心、民族や伝統への恵誠心、愛国心、宗教の教義といったものを心から取り去る必要がある』と述べている。平成改革と言う政治的な流れの高揚は、彼らの広い計画の一部である。政治も経済も全ては世界政府に向かって統合されて行く。逆らえば戦争、革命、金融恐慌などで叩く。しかし、彼らはどうも日本にはてこずっているように見える。日本人の精神構造がもともと彼らのもっとも苦手な柔軟構造だからだろうか。日本は彼らの手に乗ってはならない。何とかして巧みにその魔の手から逃れなければならない。ここで必要なのはまさにキリストが言われたように、「鳩のように素直で、へびのように賢い」心である。
#これが日本の未来の青写真
「イルミナティのエリート、ヨエル・コトキンによって書かれ、アメリカの大学キャンパスに配布された『世界種族…新しい経済範囲の理解』によると、日本は世界支配のために選ばれた五種族の一つであるという。この五つとはユダヤ、イギリス、アーリア・ヒンダス、漢民族そして日本であり、西ヨーロッバ、北アメリカ、日本の三つの地域が世界支配の拠点となるだろう。世界支配のもっとも重要な都市はロンドン、プリュッセル、ジュネーブ、エルサレム、ニューョークそして東京である。世界中の宗教を渾然と内包する日本は、世界支配計画の中の経済分野を担わされるだろう。今後、日本がとる行動はすぺて計画されたものであり、その内容もすでに決定されている。そして日本の国力は中国への均衡のために利用されるだろう。この力の均衡という考え方はイルミナティの相互に依存し、分割して統治する、つまり正・反・合の哲学である。この力の均衡という概念は、インマヌェル・カントがブラトンの世界を参考に考えたものであり、力の均衡はまた、グノーシス主義の考えとも関係している。今後日本はユレクトロニクス製品や教育用品等々を輸入させられるようになるだろう。一方中国の南部はイルミナティによって香港のリーダーシッブの下に発展させられるだろう。特に南部中国と北部中国の経済格差は極度に対称的になり、北部中国ではイルミナティによって間もなく人口減少が開始されるだろう。ジェームス・ベイカーは最近北京に
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行って、共産党の指導者に、もし中国が「正しい道」に従わないなら、南部中国は北部から切り離されるだろうと警告した。イルミナティのエリートたちは中国にチベットも手放させたいのである。また人口滅少計画は黒人種の中央アフリカや東ヨーロッパも対象となっている。さて今、アメリカ、ロシア、中国、日本、イギリスの五地域の政府からなる「五角構造」が作られつつある。これらは新世界秩序に支配される北半球の地域である。南半球には北の五つほどにはつぎ合わされないより小さな五地域が出来る。オセアニア(オーストラリア、南アフリカ、そしてイスラェルを含む)、ラテンアメリカ、北アフリカと中東、中央アフリカそして南と中央のアジアである。オーストラリアがイスラエルと連結されるのは面白いことである。エルサレム(テルアビブも入れて)は重要な都市となる。長期的な計画としては二一世紀にはオーストラリアはエルサレムやロンドンよりもイルミナティのセンターとなるだろう。もっとも、これは意味のない事だ。なぜならイルミナティの計画通りにはならないと思われるからである。イルミナティは恐らくエルサレムを破壊し神聖を汚そうとするだろう。「日本が何をしようと未来は決まっている」この不気味な言葉は日本が今のようにアメリ
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カの腰にぶら下がり、欧米のサミットの〃名誉白人〃として生きていこうとするなら、その通りになるであろう。さらに人口を滅少しようと言う彼らの計画については後から述べる。
#この日本の指導者たちがユダヤ協力者
「日本はトライラテラル・コミッションの一員であるけれども、イルミナティの高位には日本人は一人もいない。これは私が知る限りではビルダーパーガー・ノサェテイの運営委員会に日本人がいなかったからである。また私の知る限り、ビルダーパーガーの大会にも日本人の代表は全く一人もいなかった。『エコノミスト』一九九三年五月一三日の記事のように日本の政治的崩壊が広がっていると報告がある。一九九三年五月二四日の『ニューョークタイムス』は日本の政治的スキャンダルは政治家の居間の麻雀と連携していると報告して居る。これらの事実はもう何年も前の事である、しかし、エスタブリッシュメントたちは今これを明るみに出すことを望んだ。なぜだろうか。一九七二年、三人の日本人がニューヨークのロックフェラー・ェステイトで聞かれたト
1V日本にはどんな役目が課せられているか
ライラテラル・コミヅションの会合に出席した。宮沢喜一はロックフェラーに個人的に招かれて出席した。宮沢は第二次大戦の前からロックフェラーを知っていた。他の二人は大来佐武郎と武者小路公秀である。トライラテラル・コミッションの会員になった日本人はほとんど日本の多国籍企業の代表者たちである。柱となる企業は三菱、三井、住友などの財閥と呼ばれるグループである。注目すべき会員の一人はュウスケ・カシワギ、東京銀行の社長で日本の金融マフィアの一人である。トライラテラル・コミッションの会員のうち二人は億方長者である。一人はサー盛田昭男である、彼はイギリスの女王によってナイトに任ぜられた。彼はソニーの会長である。彼はまたモルガン・ギャランティー・トラスト社とロックフェラー大学にも関係している。彼は国際主義のいろいろなグループにも参加している。他の億万長者は豊田英二である(彼の}家は一六億ドルを持っているとフォーブスの一九九三年七月五日号九六ぺージにはある)。彼は一九六七年からトヨタの社長である一日本のTCのメンバーのリストはホーリー・スカラーの本『トライラテラリズム』またはこの著者の書物から得られる]。日本のカンポジアにおける国連平和維持軍は増加しつつある新世界秩序への日本の参加のしるしである。アメリカの沢山の新聞がサウデアラビアにおける「砂漠の盾」、「砂漠の
嵐」作戦は新しい世界の秩序のためだったと彼らの読者に語っている。日本も同じようにそれを助けた。『ウオールストリートジャーナル』一九九三年五月一二日号A1ページはロシアと日本が経済的な協力関係を始めると書いている。アメリカと日本はアジア開発銀行で共に働いて来た。日本の幾人かの人々はいかに日本のマスメディアがひどくコントロールされているかということに警告している。ある月刊誌は周期的に、一般には余り耳慣れない「選択」というニュースを流している。周期的というのがいいかどうか分からないが、日本にある間題はアメリカにも存在する。メディアはコントロールされている。ホンダはイギリスのローパーグループの車を日本で販売している。また日本は南アフリカの鉱山で大きな役割を果たしている。これらは新世界秩序が進めている、国際主義と経済の相互依存の形である。ロシアと日本は宇宙での調査と開発に協力する事に合意したと『アビェイション・ウイーク&スペイス・テクノロジー』一九九三年六月一四日号一九ぺージにある。ソニーは新世界秩序とよく調和しているように見える。彼らはハリウッドの不道徳な映画のプロダクションを買った。ソニーの会長がグローバリズムに好意的だという事は広く
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知られているが、それは新世界秩序の事である。なぜ日本の金融界の指導者たちは、この経済崩壊のさなかに日本の海外援助を四○〜五○%も増額したのだろうか(この%の計算は『オレゴニアン』の一九九三年六月一八〜二○、二二、二八日号によっている)。これらの事が今起こっていることだが、舞台裏をのぞいてみることも面白い事である。そのために一九七○年代に戻って見よう。イルミナティ(ロックフェラーとオナシスと他の連中)は追随者であるアドナン・カーショーギを通して働き、セキュリティ・パシフィック・ナショナル・バンクとユナイテッド・カリフオルニア・パンク(ロッキードとCIAがつながっている)を買った。これらの二つの銀行は、日本の政治家への賄賂のしょうことなった。日本にいるイルミナティに有益な人間には目に見えない協力が与えられる。その実例は彼らの協力者オーストラリアの財務長官R‐マルドーンが日本人がオーストラリアに来る事を助けたやり方である。三菱と三井は砂鉄の権利を買った。三井(王子製紙)はカーターホルトと共にカイアンゴロア・フォレストとの太い提携を与えられた。CIAのために目隠しの変装をしてヌーゲン・ハンド・バンクが一九七三年に開かれた。
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だれもその銀行の裏の本当の犯人を知らないが、それはCIAやマフィアではなくて、彼らのボスたちである。CIAヌーゲン・ハンド・バンクの崩壊は、ユリートたちが遂行してきた、香港、オーストラリア、日本や他の国々を巻き込むある種の汚い仕事を暴露した。イルミナティの計画と思われるものに気候のコントロールがある。アスペン協会は人造地震を作るシステムの一部である。日本人の科学者は地震研究に大いに貢献している。そしてアスペン協会と働いている。しかし、望ましい事に彼らはただ本当の目的を知らないで協力しているようだ。国連は数年以内に東京に国連大学を作る計画を持っている。以上をまとめると次のようになる。
1日本で最初に働いたイルミナティ家族はロスチャイルドである。
2日本人はサタンのヒェラルキーの高位にはいないが、多くの指導者が新世界秩序に喜んで入っている。ソニーの会長はその実例である。
3私は日本の指導者がイルミナティの計画をどこまで知っているのか判らない。
4北部中国は人口を滅少させられる。南部中国は日本への対抗勢力として建設される。香港は南部中国を指導する。
5日本は新世界秩序の指導者として選ばれたが、もし、日本人が本当に自分たちが共に働いている人々がだれかと言う事を知り、サタンのヒェラルキーが世界にしようとしていること、すなわち世界民衆の奴隷化を知ったら、私は彼らがこの力ある〃エリート〃たち
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に熱心に協力するとは思えない」
最後の言葉は心休まるものではないか。研究者はよく日本人を知っていると思った。日本人にイルミナティがいないのはイルミナティ自身が白人主義であることにもよるが、日本人の心には深く愛国心があるからだと私は思う。日本人で愛国心のないような輩は、イルミナティは利用するにはしても、決して信用できないようなものたちに違いない。この点について『シオンの長老の議定書』ははっきりと言っている。「非ユダヤ人で、特にメーソン結社にすすんで入会するものは〃売名家、山師、野心家、および生来軽挑浮薄な精神的不具者〃などである。こんな手合いだから、我々の結社に引き入れて、我々の目的『国家破壊、世界革命、風俗壊乱、暗殺、宣伝』などを達成して行く上に利用出来るのである」日本人フリーメーソンよよく聞け。
#日本人には理解出来ない悪魔崇拝
サタン・ヒェラルキーの第二の獣、宗教的分野は前の章にあった一三人の祭司団に始まるのではなくトップのKingsから始まる。しかし、やがてこの祭司団の中から1人の重要な人物が現われるだろう。この人物は聖書の黙示録一三章によれば陸地から出てくると言われている。海に対して陸地といえばヨーロッパになるのだろうか。現在、イルミナティは世界の宗教の統一に向けて運動を展開している。キリスト教会ではエキュメニカル運動というものが始まって久しい。これはカトリック・プロテスタントの和解に止まらず、他の全ての宗教を統合しようとする運動である。これは今後「世界平和を祈る宗教者会議」として大々的に宣伝され、世界宗教の和解と統一に向けて進むであろう。すでに一九九三年シカゴで開かれた「世界宗教会議」にはプロテスタント、カトリック、ユダヤ教の他にイスラム教からイナムラカーン、仏教からダライ・ラマ、ヒンズー教からH.H.スワミ・チダナンダ・サラスワチなどの指導者が参加している。ちなみに
主催市シカゴの郵便番号は60606であるそうだ。昔から日本には「分け登る麓の道は多けれど、同じ高嶺の月を見るかな」と言う言葉がある。要するに宗教や道というものは本質的に同じもので、結局同じ目的に向かって歩いているのだというわけである。しかし、世界宗教の統一というとき、日本人的な意味での統一とは全く違うのだという事を述べて置きたい。日本の宗教の場合、信仰の対象は必ずしもはっきりとしていない。そこには明確なペルソナ(個人、人格など日本語には適切な訳語はない。しいて言えば固有の存在)はない。日本人は神社に行って「何事のおわしますかは知らねども、かたじけなさに涙あふるる」と感激する。要するに何でもいいのである。そこには欧米のように「汝と我」と言うような絶対的な存在との、決定的な出会いないしはせめぎ合いと言うものはない。ユダヤ人や欧米人にとってこの「汝、彼、あの方」が重要なのだ。彼らは神と呼ばれる唯一の存在の前で、のたうちまわるのである。あるものはそこに平安を見い出し、あるものは極度に緊張して反発する。そこに幾多の文学が生み出され、音楽が流れ出した。しかし、日本人にはこの事が分からない。なぜ欧米人がそんなに「神」にこだわるのか。だれでもいいじやあないか。いや、森羅万象生きとし生けるもの全てに命があり、全ては神なのだと。この
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思想は日本人の深層心理を形成していて、そこから抜け出る事はなかなかむずかしい。あるとき私の教会の八八歳になられるご婦人が「キリスト教とは、お一人の神様と出会って、お約束することなのですね」と言われた事がある。この方は七○歳を越えてから教会にこられた、だからなかなかキリスト教の神の概念がつかめなかったのである。しかし、この言葉を聞いた時、「分かって下さった」と思った。日本人の宗教は対象はどうでもいい。間題は自分自身なのである。だから、神社だろうとお寺だろうといいのである。正月には神社にお参りに行き、お盆にはお寺に行き、クリスマスは教会に行く。何と寛大で、柔軟ではないかと言う。この思想をフリーメーソン・イルミナティは最大限に評価した。今、起こっている宗教統一運動は日本人のこの宗教的覚容さを模範としているようでさえある。だから、欧米の最高の頭脳が、日本を賛えているのである(前の本参照)。しかし、聖書によるならば世界が統一され一人の帝王が現われ出るとき、彼は「私は神だ」と宣言する事になっている。この場合の神というのは唯一絶対の神という意味である。だからその王をほめたたえ、礼拝させる宗教は日本的な意味での宗教統一ではない。そこに唯一のペルソナを認めさせるからである。そして、その神という王はサタン・ルシファ
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ーであるのだ。つまり彼らの世界統一宗教というのはサタンを礼拝させるまでのつなぎの方策である。どうかこの事をよくよく覚えておいていただきたい。これは一人の牧師の単なる宗教的説話ではなく、まもなく全ての人類に押し付けられる宗教なのだから。イルミナティとか陰謀者とか呼んでいる人々はすでにこのサタン礼拝者である。そして、サタン礼拝とか悪魔礼拝とか呼ばれているこの信仰形態は、日本人が神社に行き、お寺に行くあの礼拝とは全く違うものである。
#頻発する幼児誘拐は悪魔礼拝の生贄
これから私自身が信じられない、実に不愉快な話を書かねばならない。フリーメーソン・イルミナティの宗教的側面を追及すると、驚くべきことに悪魔礼拝に突き当たる。しかし、これは驚く事ではなく当然のことなのである。フリーメーンンのトップ、イルミナティの中でも、王とか諸侯とか祭司とかいわれている人々はまぎれもなく悪魔礼拝者である。それがどんな優雅でリッチな人々でも間違いない。特にパワーセンタ
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ーと言われる家族は直接サクンから指示を受けていると言う。フリーメーソンはその初歩においては他の宗教を容認し、途中でははん神論に導くけれど、究極においては悪魔礼拝者となる。メーソンの階級のどこからこの悪魔礼拝が行われるのかは定かではない。また、階級にかかわらず、さまざまな結社、グループの中には進んでこの醜悪な礼拝を行っている人々もいる。悪魔礼拝とは一般に考えられているような、マンガ的なものではなく語るも恐ろしい犯罪である。私はそのおよそのやり方を知っているけれど、ここには書かない。書きたくもないし、本当は知りたくもなかった。しかし、フリーメーソンおよび神への反逆の民の素顔を知るためには仕方がなかった。お断りしておくが、これは二○世紀の近代国家の美しい都市の中で、今や頻繁に行われている秘密である。ここでどうしても語らなければならない事は、幼児の犠牲である。悪魔礼拝には幼児が殺され、捧げられ、その血が出席者に飲まれ、その肉が食される。これは明らかにキリスト教の最も聖なる儀式、聖餐式へのサタンらしい模倣と椰楡である。キリスト教会では主に二つの儀式が行われる。洗礼式と聖餐式である。前者はいうまでもなく、入会者が水の中に入る儀式である(全身水に入る場合と、ただ頭に水をふりかけ
142 #やがて宗教も一つに統一される
られる場合もある。前者を浸礼というのに対してこれを滴礼という。ちなみに日本人には教会に行くとだれでも洗礼を受けさせられる、あるいは受けられる、と思っている人が多いが、洗礼はこの教えを良く理解した上で本人が決意した事が牧師によって確認されなければ受けさせられる、あるいは受けられる、事はない。一方、聖餐式はキリスト教信者となった人が受けるもので、キリストが十字架に掛かる前に弟子たちに命じた記念儀式である。「主イェスは渡される夜、パンをとり、感謝してこれをさき、そして言われた、『これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい』食事ののち、杯をも同じようにして言われた。『この杯はわたLの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい』」コリント人への第一の手紙11章
キリストは自分の血が「罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約」であること、また、「よくよく言っておく。人の子の肉を食べず、またその血を飲まなければ、あなたがたの内に命はない。わたしの肉を食ベ、わたしの血を飲むものには、永遠の命があり、
わたしの血はまことの飲み物である。わたしの肉を食ペ、わたしの血を飲むものはわたしにおり、わたしもまたその人におる。生ける父がわたしをつかわされ、またわたしが父によって生きているように、わたしを食ぺるものもわたしによって生きるであろう。天から下ってきたバンは先祖たちが食ぺたが死んでしまったようなものではない、このパンをたぺるものはいつまでも生きるであろう」ヨハネによる福音書6章と言われた。これはキリストが人間の身代わりとして、十字架にかかり、死ぬことによ
ってそれを信じるものの罪が許され、キリストの持っている命が与えられ、それによって信じるものが永遠の命を持つに至るということを意味していた。聖餐式にはキリストの肉を象徴するパンと、血を象徴するぶどう酒が用いられる。ぶどう酒を小さな杯で飲み、小さなパンを食べる(ウェハース、クラッカーなどの場合もある。カトリックの場合はぶどう酒は神父だけが飲み信徒はパンだけと聞いている)。これはあくまでキリストの愛と犠牲を記念するものであって、決して肉そのものを食べ、血そのものを飲むことを意味していない。肉や血が間題なのではなくて、キリストの死による、罪
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の許しと永遠の命が問題なのである。一方、悪魔礼拝においては実際に幼児が殺され、その心臓が悪魔に供えられ、出席者は幼児の血を飲み、肉を会べる。この驚くべき醜悪な犯罪は今日アメリカ・ヨーロッパで頻繁に行われている。特にアメリカではこの犯罪は非常に多くの目撃者がいるのだが、たとえ警察に届けても警察の力は及ばないと言われている。調ぺている警察官が辞めさせられたり、居なくなったりするのだそうだ。今アメリカでは幼児誘拐が非常に多い。それらの幼児たちがかなりの率でこの悪魔礼拝の犠牲になっているという。一説には年間二−六方人も居なくなるというのだが、二万と六万では違い過ぎてこの数字は信用出来ない。しかし、悪魔礼拝が頻繁に行われるためにはこのような幼児を供給する組織的な活動も必要になって来る(書いていて嫌になってしまう)。実際にそのような会社?もあるというから、これはもはや人間の世界の話とは思えない悪鬼の世界である。夏目漱石はキリスト教を皮肉って人間がどうにもならない世界はひとでなしの世界だと言ったが、まさに西欧文明はひとでなしの文明になってしまった。それはキリスト教への背信が広範に広がっているからである。数か月前、アメリカから掃国した婦人にちょっとその幼児誘拐と悪魔礼拝の話をした。
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私は彼女が驚くと思いきや、あっさり「そうですよ、アメリカでは常識です」と言われたのでこちらがびっくりしてしまった。日本には子を殺して捧げるという信仰形態が存在したのだろうか。あまり間いた事がない。しかし、聖書にはそのことが書かれている。もちろん神がもっとも嫌悪する不徳背信行為として非難の対象として書かれているのである。さらに中南米に栄えたアステカ、インカ、マヤなどの文化圏、原始ゲルマンなどの古代宗教では人身御供が行われた。しかし、今日行われている幼児犠牲は特別な意味を持っている。人類が到達した最も文化的な国の真っただ中で行われているのである。しかも、その信仰の対象たる悪魔サタンはもはや空想や信仰の世界のものではなく、自分の出番を今や遅しと侍ち受けている現実の存在なのである。「さて、天では戦いが起こった。ミカエルとその御使いたちとが、龍と戦ったのである。龍もその使いも応戦したが、勝てなかった。そしてもはや天には彼らのおるところがなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とかサタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落とされ、その使いたちも、もろともに投げ落とされた」黙示録12:7−9
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この聖書の記事が何時を指すのかは分からないけれど、これが単なる比喩ではなくて、今この時代を表しているような気がしてならない。クリスチャンは今でもサタンがはるか彼方の天、すなわち霊的世界にいると思っているけれど、実は彼らはもうすでに地上に投げ落とされているのではあるまいか。人類の一部の人々はかつてなかったほど密接に彼らと接触しているのである。近世の欧米社会はキリスト教への反発と攻撃に終始している。まず、進化論が挙げられる。これほどあからさまに神の創造を標的とした思想はなかった。ある進化論者は「我々が進化論を信ずるのは、それが真理だからではなく、それを信じないと神の創造を信じなければならないからだ」と言っている。かつて進化論ほど非科学的な思想はなかった。私はこの事をいちいち論じない。余りにも馬鹿馬鹿Lくて論ずる気にもならない。進化論は唯の一つも証明された事のないエセ科学である。また、アインシュタインの相対性理論は神の絶対性に対するアンチテーゼだったと言う。また、共産主義は初めからキリスト教撲滅を目指した運動であった。さらに、映画、スポーツ、セックスによる享楽主義。文明の利器による物欲。こうしてヤペテ族(白人種)のキリスト教信仰はズタズタに引き裂かれてしまった(セム、ハム、ヤペテ人種については後から詳しく書く)。
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フリーメーンンの最高階級イルミナティは悪魔礼拝者である。その内のユダヤ人は旧約聖書の民でありながら公然と悪魔礼拝者となった。これはしかし、驚くほどのことではない。旧約聖書において、多くのユダヤ人が当時はまだ選民でありながら、局りの異邦人に習って偶像礼拝をし、子供を焼いて捧げた。「主は言われる、ユダの民はわたしの前に悪を行い、わたしの名をもってとなえられる家に憎むべきものを置いてそこを汚した。またベンヒンノムの谷にあるトペテの高きところを築いて、むすこ娘を火に焼いた。わたしはそれを命じた事はなく、またそのような事を考えたこともなかった」エレミヤ書7:31
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マルチンルターはその宗教改革の初めにユダヤ人に助けられたが、のちに『タルムード』を読み、ユダヤ人の真意に気づいた時激怒した。彼は死の直前に説教してこう言っている「ユダヤ人を赦免してはならない、彼らを追放せよ。彼らは我々の公敵であり、絶え間なく主イェス・キリストを冒涜している。彼らは可能ならば喜び勇んで我々すべてを殺すであろう。実際、彼らの多く、とくにユダヤ人の医師や外科医はキリスト教徒を殺害Lている。善き愛国者として、私は諸君に最後の瞬間まで彼らの罪悪に荷担する事のないよ
うに警告する」(太田龍氏著『ユダヤ・パチカンの世界支配戦略』二二ぺージ参照)これは激しい言葉だが、ユダヤ人の全てではないにしろ、事実に極めて近いと言わなければならない。最近、キリスト教会の一部がこのルターの言葉や態度が誤りであったなどと、勝手に訂正しているが、彼らは陰謀の事実に目くらまされ、巧みなコントロールを受けていることに気がついていないのである。このような無知の手合いは日本にもいる。彼らは聖書の言業すら無視している。「ユダヤ人たちは主イエスと予言者たちとを殺し、わたしたちを迫害し、神を喜ばせず、すべての人に逆らい、わたしたちが異邦人に救いの言葉を語るのを妨げて、絶えず自分の罪を満たしている。そこで神の怒りは最も激しく彼らに臨むに至ったのである」テサロニケ人への第一の手紙2:16〜16
ナチスによる六○○万人の虐殺という虚構以来、ユダヤ人を正確に表現する事が全く出来なくなってしまった。ナチスは確かにユダヤ人を殺したが、六○○万人も殺せない事は明白な事実である。さらに、ヒトラー自身がユダヤ人だったという事実は何を意味するのだろうか。ヒトラーがまずオーストリアを攻めたのは、自分のユダヤ人の血統の公的証拠を抹殺するためであったと言うではないか。
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なお、ルターがそれと知らずに最初フリーメーソンと協力した事も事実のようだ。フリーメーソンの背景であるグノーシス主義の本流からは、どんな宗教でも作り出す事が出来る。そこには『どうやってあなたの宗教を作るか』という教科書まであるのだ。フリーメーソンもナチズムも、所詮同じ素材の味付けが違うだけのものである。もし、イスラム教風味の宗教を作りたいならスーフィ。ユダヤ教風味ならジューイッシュ・ニュー・エイジ・シナゴーク。仏教ならニチレンショウシュウ(この箇所はアメリカ人のものを翻訳して使っている)あるいはダライラマのラマ教。キリスト風仏教味ならムーニズム(統一協会)◇アメリカ・インディアン風味ならアース・サークルあるいはベアー・トライブ・メデシン・サークル。キリスト教風味ならモラビア派、またはエホパの証人、モルモン、アイ・アム。他にもエジプト風、アーリアン風、魔術風、太陽信仰風、悪魔礼拝風、新思想風、何でもござれである。現在、彼らが熱心に進めている宗教運動にマイトレーヤーがある。これは何とかして二セキリストを作り出そうとする運動でバキスタン人ラーマット・アーマドをマイトレーヤ−すなわちユダヤ教のメシア、キリスト教のキリスト、ヒンズー教のクリシュナ、イスラム教のイマム・マディヒなどの全てを満たす人物として売り出そうとしているものである
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アリス・ベイリー、ベンジャミンクレームなどがそのためのバプテスマのヨハネとして活動している。アーマッドは一九七七年にカラチに現われ、ロンドンに行き、運動を始めた一九九一年にはマルタ島会談の時ブッシュとゴルパチョフに会っている。この運動のためには巨額の資金がパワーセンターから流れたが期侍したほどの効果は現われていないのでいずれ引き下げられるのではなかろうか。私はこの運動については全く無視して良いと思う。下らなすぎる。
#日本人ほど操りやすい民族ばいない
キリスト教の見方からすれば、日本の宗教は全て悪魔礼拝と言う事になる。我々キリスト者はこの宇宙に住むものを神と天使と人間と動物だけだと思っている。この内天使が神に反逆して堕落したのがサタン・悪魔であり、その子分が悪霊である。従って日本人が拝む神仏は聖書で言うところの神ではないのだから、それ以外の霊的存在は天使か堕落天使すなわち悪霊しかない。この内、普通の天使は拝まれることは絶対断るから残るのは悪霊
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である。もっとも日本人は先祖を神として拝むからもう一つの存在があるようだが、キリスト教から言えば先祖の霊は死後ただちにパラダイスと黄泉に分けられ、最後の審判まで休んでいるからこの地上をうろうろする事はないと考えられている。ちなみにパラダイスとは一時的な休み場所で天国とは異なる。日本人は悪霊を悪霊として拝んでいるわけではない、神だと思って拝んでいるのである。さらに、今言うところの悪魔礼拝とは、唯一全能の神への背信として行われているのである。ところが日本人はその唯一全能の神と言う概念が全く分からないから西欧的意味での悪魔礼拝は絶対出来ないのである。悪魔礼拝とは神への反逆と言う過程があって初めて成り立つ行為であって、初めから神がいない日本人には反逆とか背信という事は出来ないことなのである。西洋史にはもう一つの世界がある。それは教会を中心とする歴史の陰に、実はそれに勝るとも劣らない規模で悪魔礼拝が存在したという事であった。いわゆる魔女、魔術は単なるお遊びや小説の事ではなく西洋史のもう一つの流れであった。欧米人の精神の根底には「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」という、モーセの十戒がある。だから欧米人の場合、基本的には(現在はほとんど無意味なのだが)他宗教を信じ
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る場合も、無神論もまずこの十戒への背信という過程を通る。しかし、日本人の場合、もともと神なるものが無いのだから背信という過程は通らない。旧約聖書において、イスラエル人が神をひどく怒らせているのは、彼等が神を信じなかったからではなく、選民として選んだのに背信したからである。だから聖書はこれを姦淫と呼び、イスラエルを淫婦と呼んでいる。しかし、イスラエル人以外の民族が神を信じなくてもそれは背信ではないから怒りの対象とはならない。それは信仰的には乱脈であっても、言わば放置されていたのである。しかし、新約聖書においてイスラエルはイエスをメシア(キリスト)としては認めなかったために逆に神に見捨てられ、イエスをキリストと信じる異邦人は全て選民となった。欧米人の精神構造の根底にはこの意味での選民意識があり、その選民が悪魔礼拝をするのは背信、姦淫となるのである。悪魔礼拝とはその事を良く知っていてやる行為であり、今や欧米に深く静かに浸透している。この悪魔礼拝に生け贅として人間の幼児が捧げられるのである。悪魔礼拝まで至らなくとも、占星術、オカルト、ほとんど宗教的情熱と内容の錬金術はヨーロッパの歴史をキリスト教と共に縦糸、横糸のように織り成して来た。そして、今や公然と現代の欧米社会に登場している。私はこれらの秘密の活動を暴く事を目的としてい
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るのではない。そうではなくこれらの行為は『背信』という過程を通るという意味において日本人には絶対に理解できない欧米人の心理を形成するはずだと言いたいのである。そして、それだからこそイルミナティは日本人を信用していないのである。面白い事に悪魔の手下たちは、神を信じていないから日本人を信しないのである。
#日本を亡ぼす危険な統一教会
さて、日本人、あるいは東洋人はいわゆる西洋的な意味での悪魔礼拝は出来ないと書いた。しかし、実際には東洋にも悪魔はいる。そして人々に取り付き様々な間題を起こしている。また東洋人にも悪魔と取り引きする人々がいることは確かである。ある日本人の牧師はインドネシアでこの悪魔、悪霊との戦いを沢山経験している。ある時、非常に豊かな中国人の家に招かれた。ところがその家には体長一メートルほどの成人した長男がいたのである。それは父親が悪霊と取り引きし、金持ちにしてくれと頼んだところ、悪霊は代わりに何をくれるかと言ったと言う、そこで長男を与えた結果がそ
れであった。この家族は、牧師の忠告を間き入れず、悪霊との関係を断つ事を拒んだためにやがて非常に不幸な事になったと言う。これはうそみたいな話だが、東南アジアではよくある話で別にめずらしくもないことだそうだ。キリスト教会の一部では今でも悪魔払いをしている。また、原理運動、統一教会の指導的役割をしていたある日本人は、矛盾を感じ大きな悩みの後に脱会した。すると、文鮮明が夢の中に金銀をまとったきらびやかな姿で現われて散々に彼を打ち叩くのだそうだ。その恐怖と言ったらなかったという。しかし、彼がクリスチャンになり洗礼を受けると、再び夢に現われたがその姿はボロポロの服をまとい、みすぽらしい姿であったという。そして、彼が「あなたは何処から来たのですか」と間くと、「地を行き巡り、あちらこちら歩いた来た」と答えたそうだ。これはまさしくサタンの言葉なのである。旧約聖書のヨブ記というところに、不思議な話がある。ある時、神が会合を開くと、サタンもそこにやってくる。神が「あなたはどこから来たか」と間くと、サタンは「地を行き巡り、あちらこちら歩いて来ました」と答えている。この人はまだクリスチャンになりたてで、その箇所は読んだ事がなかったのである。
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最近、いわゆる新宗教というものが流行っている。幸福の科学、阿含宗、真光教、オーム真理教などであるが、これらの宗教に共通しているのは、単に心の安らぎを求めたり、病のいやしを求めたりするだけでなく、特別な霊的能力を持とうとする事である。私はだれがどの宗教に入ろうととやかく言う資格はないが、こういう非日常の能力を求めると、あのインドネシアの中国人の二の舞になるから気をつけたほうがいいと申し上げて置く。実はある程度の超能力というものを身に付けるのは簡単なのである。それは悪魔、悪霊と取り引きする事である。確実に金儲けでも、超能力でも身に付く。しかし、必ずみかえり、すなわち呪いが子子孫孫に及ぶ。これは迷信でもなんでもない、事実である。聖書でも悪霊つきというのはたくさん出てくる。彼らはあの時代だけいたわけではない。今でもいる。占い、コックリさん、熱心な修行などはこの悪霊を呼び寄せる。トランプ占いでも起こり得る。悪魔、悪霊はあなたの福祉や幸福のために来るのではない。あなたを利用しやがて滅ぽすために来るのである。UF○、オーラなどいろいろなスタイルはあるものの皆同じ事である。悪魔の帝国の見えない部分にもヒュラルキー(階級制度にともなう力)があって、地域を支配している。いわゆる占いやコヅクリさんは明らかに下っぱの悪霊であるが、一地方、
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一国となると高位の悪霊が当たるようだ。聖書の中にはペルシャの君とかギリシャの君といった地域の支配霊の話が出て来る。それが世界全体を対象とするとなると、親玉の悪魔が出てくることになる。陰謀の頂点に立つ人々が、数える事も出来ない富を持ち、悪魔礼拝者であることも納得できるだろう。ここに書いたことはキリスト教会でもごく一部の知識であり、嘲笑されるかもしれないが、事実である。日本で最も間題になるのは創価学会である。この団体はその信徒の思惑とは関係なく、すでに完全にイルミナティの道具となり、新世界秩序の下働きをしている。池田大作はイギリス・フリーメーンンのロッジの階級に迎えられたと言われる。この団体の会員は日本の社会の至るところにいて、極めて献身的であるから、今、日本に国家機密など無きに等しいだろう。池田は外国のいろいろな有名人と会い、その事を自慢しているけれど、それらのほとんどはフリーメーソンであり、そのコスモポリタニズムは新世界秩序の同義語である。さらに、コスモポリタニズムは愛国心と矛盾する。国際化、世界連邦思想は国家を破壊する事を目的としているのだと言う事を忘れてはならない。ただ、創価学会の場合、〃洗脳〃がそれほどにも見えないのが救いである。統一教会は洗脳宗教である。この信徒たちは命じられればどんな事でもするだろう。ま
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た、文鮮明は日本人にどんな事をしても彼の韓国人としての良心にはいささかもとがめることはないだろう。むしろ日本への復讐として賞賛されるだろう。この宗教は創価学会よりはるかに危険である。文鮮明はロックフェラーのお気に入りで、アメリカ・フリーメーンンの会員である。彼はワシントンタイムスのオーナーだがその金は日本の信徒が集めて送ったものだろうか。統一教会についてはモルモン教のところで少し書き加える。
158 #稲作文化を被壊するためのコメ自由化
ここで日本の神道について考えて見たい。日本人の宗教と言う場合、仏教が大きい比重を占めているが、実は宗教という範疇に加えられない尺度で日本人の精神構造を作っているのが神道である。ユダヤ人は無神論者でも殉教する。彼らは神を信じなくても、ユダヤ人であるという事のためには死ぬのである。同しように日本人は無宗教でも日本人という信仰を持っている。そしてその基盤は神道である。相撲は日本人だけが出来るスポーツである。その根本は神道の神への礼拝であるからだ。
164 #ものみの塔を作ったユダヤ人ラッセル
第二の獣の動きの中で特別に注目すべき宗教は「ものみの塔」または「エホパの証人」である。エホパの証人とはものみの塔の信徒のことである。この宗教の本当の姿を、一番知らないのは実は当のエホバの証人たちかもしれない。これはフリーメーソンとは切っても切れない関係にあり、まさにメーソンの双子である。さらにフリーメーソンと、計画的なキリスト教会の破壊と、エホバの証人はイルミナティの世界統一へのプロセスの三本の柱なのである。イルミナティはこの団体を非常に高く評価している。それが証拠にすでにアメリカではこの宗教の会員には額と右の手に聖なる数字を書き込むことが教えられ始めている。この団体の特徴は、極めて秘密主義である事。トッブには「統治体」と呼ばれる組織があって決して下々のものには見る事も間くことも出来ない。正真のキリスト教会には秘密や階級などというものはない。まして、下層階級が伺い見る事も出来ない上部団体などというものは有り得ない。我々プロテスタントの場合、一応、牧師と信徒に分かれてはいるけれど、万民祭司であって、神の前には皆、平等である。大体「統治体」などという高圧的な組織によって操られていることを不愉快に思わないのだろうか。エホパの証人は一四万四○○○人以外は天国に行くことが出来ない事になっているが、そんな馬鹿げた差別をどうして神が人の組織に与えようか。この宗教の組織づくりは明らかに新世界秩序の目指す『社会主義』、わずかのエリートと大多数の奴隷のスタイルである。「エホバの証人」は巨大な人間牧場の実験場であり、洗脳工場である。この洗脳によって、信者たちは自分たちが全く知らない目的に向かって盲目的に従順な羊に飼育されている。これは、ほとんどチャールズ・T‐ラッセルとジョセフ・F‐ラザフォードという二人の天才的な男たちによって作られた宗教である。もちろんその背後には長い異端グノーシスの伝統と多くの頭脳があったことは言うまでもない。一七世紀ドイツにユダヤ人でローエッセルと言う家族がいた。彼らはスコットランドに移住する時、ラッセルと名前を変えた。当時、スコットランドはエメラルドアイランドとして移民を受け入れていたのである。チャールズ・ラッセルはアシュケナジー・ユダヤの血統で、今日イルミナティのトップ13ファミリーの一つである。チャールズ・ラッセル
166 #フリーメーソンに操られる邪教に要注意
はフリーメーソンだっただけではない。この組織の中でも特別に童要な人物であった。エホパの証人は新世界秩序の最重要なパートである。ラッセルはフリーメーソン・イルミナティの最高のグループ、スコテッシュ・ライト、ライト・オブ・メンフィス、ライト・オフ・ミツライムなどの会員であったと思われ、その秘密の知識に精通していた。チャールズ・ラッセルはスコットランドで一八五二年ジョセフ・T‐ラッセルとアン・エリザベス・パー二−・ラッセルの子として生まれた。チャールズが九歳の時母が死んだ。当時スコットランドはフリーメーソンが盛んで、伝統的な長老派の教会は常に異端と戦っていた。ラッセルが長老派などの教会を次々と変わりながら、一番疑間に思ったのは地獄の教理であった。恐らく当時の教会は、地獄の教えを強調して人々を恐怖に追い込み勢力を保とうとしていたのであろう。偏狭で喜びのないキリスト教だったに違いない。ラッセルはなぜ恵み深い神が人を地獄に落とすのか分からなかった。彼の父は優しい人だったこともそれに関係しているかもしれない。しかし、彼がフリーメーソンを知ったのも父とその仲間たちであった。父は後年ラッセルの信仰に入り死ぬまで行動を共にした。やがて父がアメリカに移住すると共に、ラッセルもピッツパーグに移った。当時のピッツパーグにはキリスト教の教会よりフリーメーンンのロッジの方が多かった。ここでラッ
セルは、はっきりとキリスト教に決別し、彼の新しい啓示にしたがった宗教を作り出した。新しいと言っても、真空からは何も生まれては来ない。彼の宗教の思想、言葉、そして神そのものさえフリーメーソンのものであった。ラッセルの宗教は決して彼の独自の才能で生み出されたものではない。メーソンならだれでも知っているし、書いたものがある。スェデンポルグもその中の一人である。しかし、彼には他のメーノンにはない才能があった。それは大衆の心をつかむ術である。今でも「ものみの塔協会」はフリーメーソンとの関係を否定するが、ちょっとメーソソの思想を知った人なら、ラッセルの種本がメーソンのものである事は疑うこともなく判る。彼は三五○○人の前で「全ての民の願い」と題して次のような説教をしている。「永く侍望された…偉大なメシア…ユダヤ人が三五○○年間侍ち望み…フリーメーソンが二五○○年間待ち望んだ…同じ栄光の人、ヒラム・アビフ、偉大なるマスターメーンン、その死と栄化、そして未来の現れは彼らの隅の頭石に刻まれた文字によって引き続いて彼らの前に置かれている。彼は暴虐な死を与えられたと言われている、なぜなら彼は天の秘密のしるしであるソロモンの神殿に忠実であったからだ。彼は再び必ず現れると言われている。その時、本物の神殿が完成されるであろう、そしてそこでイスラェルと全ての民の
ためにも大いなる礼拝が成就するであろう。彼は速やかに現れるであろう」「フリ「白「けンはその伝承よおいて同じ人物を期待している、その人はヒラム・アビフ、偉大なるマスターメーソン。この同じ偉大なメシア、天使長ミカエル、本物のメルキゼデグ、王にして祭司、我々は彼を人なるイェス・キリストとして知っている。(訳注これはおそらくイエスキリストがヒラム・アビフの生れ変わりという意味であろう。この生まれ変わりの思想はメーンンなどのオカルチストには共通するものである)
#エホバの証人は人類奴隷計画の実験場
2つのものがきわめて似かよっているとき、そこには共通の背景があると指摘する事ができよう。ラッセルとメーンンの間には実に多くの共通項がある。
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神への信仰の類似
*エホバは彼らの教理の基礎となるもっとも重要な言葉であり、彼らの神の名である。*彼らはテトラグラマトンはエホバよりヤハウェの方がふさわしいと言う事に注意を払わないばかりか、テトラグラマトンが「有りてあるもの」と言う意味である事に信用を置かない(注…テトラグラマトン目旧約聖書で神の名を表す言葉。YHWHと記した)。*共に偉大な建築家と言う語を使う(注ヒラム・アビフのこと)。
*共に神がより小さな神に力を譲ると信している(注…多神教、またははん神論と同じ)。
キリストヘの信仰の類似
*イエスはただ善良な人間であって、全能の神ではない。
*ヒラム・アピフがメシアである。
*共にキリストの仲介者としての意義を理解していないし、彼らの仲介者が必要であるとも感じていない。
教会への借仰の類似
*教会とは秘密の神秘的体である。その神秘と秘密は入会者に、その成長に従って与えられる。
*共に自分たちは宗教でも、宗教的体制でも、教派でもなく、ただ神に仕えるのだと言う。そして良心からの自由を許す。
*両方の組織の会員は他の宗教団体から公に脱退する必要はない。
*教会はピラミッドである。
聖客への信仰の類似
*共に実際には聖書に信仰を置いていない。
*共に他の聖書を持っている。
*共にクリスチャンの学者は聖書の初歩すらわかっていないと思っている。
*聖書は暗号で書かれている。それは隠された書物であり、神殿であると言う。
未来への信仰の類似
*共に全ての人間が新しい黄金の時代に未来の命を持つと信じている。
*共に地獄の教理を否定する。
真理への信仰の類似
*共に同じ声で、真理を知る価値のない者をだます事は、うそであってもうそではないと語り、書いている。
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*共に友人を助けるために誓いの下でもうそをつく。
*共に啓示の継続を強調する(注 今でも続いていると言う意味)。
*共に真理を占有していると思っている。
知識への信仰の類似
*共に理性、神秘、隠された知識を強調する。
*共に理性を強調するが、歴史的証拠がたとえどんなに確かであっても、彼らの選んだ見解に反するなら、良心に少しもとがめを感じないで歴史的な事実を覆い隠してしまう。
数への信仰の類似
*共に数に魅惑されている、そして特別な隠れた意味を数に与える。
秘密の階級制への憶仰の類似
*神は序列(階級)、等級、誓いを用いる。
*アブラハムとメルキゼデクは神の秘密の序列の高い階級に進んだ。
大ピラミッドヘの僧仰の類似
*神があの大ピラミッドを建設した、恐らくメルキゼデクによって(注…ギゼーのピラミッドのこと。メルキゼデクは旧約聖書に出てくる人物)。
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*共にエジプト学に興味を持っている。
救いへの信仰の類似
*共にキリストの贖いついて、クリスチャンの神学者のようには理解していない。
*共に行いによる救いを信じる。
*新生の必要性を認めない(注…クリスチャンは新しく生まれ変わったという)。
他の項目への信仰の類似
*共にメーソンの信号語や象徴を用いる。
*共にカトリック教会を黙示録の大パビロンと見る。
*共に黒人(黄色人種も)は白人より劣っていると思っている。
*共にメソニックホールで集会をする。
これらの一つ一つに説明を加える事も出来るが、それはまた別の機会にしよう。これらの全てを今も「ものみの塔協会」が継続しているかどうかは判らない。しかし、これがあの奇怪な宗教の本性なのである。この団体は決して日本人をその中枢に入れないだろう。それにしても何と秘密、秘密が多い事であろう。伝統的な教会には秘密など一つもない。たしかにキリストは「あなた方には、天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには
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許されていない」(マタイ13:11)と言ったことはあるけれど、それはかたくなな者に対して言ったのであってだれでもすぐに判る例えばなしなのである。今やエホパの証人は単なるキリスト教の異端ではない。それは人類総奴隷化計画の実験場であり、モデルである。そしてそれは世界統一攻府の行政の一環を担う権力と成るように計画されているように見える。我々の目の前に出てくる純朴で誠実な「最下層」のエホパの証人たちからは想像も出来ない、壮大で邪悪な帝国の権力者たちがニューヨークの本部にはいる。そしてその羊たちが全くあずかり知らぬ秘密の目的地に導いている。その組織の中枢は、絶対の確信を持って言うが悪魔礼拝者であり、サタンそのものを神エホパとして拝ませる日を確実に計算している。恐らくその日はすでに決まっているのだろう。このエホバとは聖書の神の名ではない。それはフリーメーソンを含むグノーシス主義全体のオカルト宗教の呪文なのである。そして、その受肉(人間となる)した人物こそがやがて現われる反キリスト、ヒラム・アビフ、ヘンリー大王である。彼は間もなく世に現われるであろう。エホパの証人の隠された素顔はまだたくさんあるのだが、この本ではこれ以上取り上げない事にする。
174 #モルモン教はユダヤの諜報機関
前の本の中で私はモルモン教についてほんの一行だけしか書かなかった。緊急に出版したかったからである。するとモルモン教の方と思われる日本人から電話がかかってきた。ジョセフ・スミスとブリガム・ヤングがフリーメーソンだという証拠が書かれてないというのである。私にしてみればいまさらそんな事はあまりにも自明なことなので資料を当たっておかなかった。実は今回もモルモン教については、残念ながら必ずしも十分な資料にあたる事が出来なかった。もし、本当に書こうと思うなら、それ自体でいくつもの本になるであろう。またよく知られているこの宗教の特徴については改めて書くことはしない。私が面白いと思ったのは、この人が、「フリーメーソンである」と言う事が不名誉な事としておられたと言う点である。もし、スミスとヤングにとってフリーメーソンであると言う事が不名誉な事であるなら、私は喜んで謝罪する。モルモンに限らず、エホパの証人にせよ、プロテスタントにせよ、カトリックにせよ、私が「フリーメーソンであ
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ろう」と書いてそれが「不名誉だ」として抗議されるなら、私はその方の所に行って謝罪し、手を取り合って喜ぶであろう。事実、ある有名な伝道者はアメリカの『クリスチャンニュース』紙の「あなたはフリーメーソンですか」という質間に対して、「違う」と答えたが、フリーメーソンが悪いものだと思うかという質間には答えなかった。この方の質間には次ぺージのフリーメーソンの記章を胸に付けたブリガム・ヤングの写真を私は持っていることを申し上げておく。エホパの証人とモルモン教はその発生が極めて似ているのだが、そのスタイルは非常に違う。前者はその国の指導者を立て、信徒の伝道活動に重きを置くのに比べて、後者はアメリカの、それもユタ州出身の若者が指導者であり、伝道者である。それには実は訳がある。モルモン教には全く別の目的があるのだ。モルモン教会についてはその成立の過程と教えがあまりにもミステリアスなので、それに気をとられて、実際のモルモン教会が何をしているのかが分からないでいる。今、日本のテレビに毎日のように顔を見せる外人タレントはなぜかモルモン教徒が多い。私のわずかな調査で、あえて言うが彼らの幾人かはCIAのエイジェントに間違いない。モルモン教会のもう一つの顔は情報機関である。ユタ州ソルトレイク市にある本部の地下は、核攻
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撃にも耐えられる巨大なシェルターになっていて、そこには世界最大のコンピューターの一つがある。このコンピューターには世界の人口の半数以上の情報が入っている。日本を始め、世界各地に張り巡らされた教会の網はイルミナティの情報機関である。優秀な若者が選抜されて、伝道師の服装をしながら情報収集に当たっている。以下にモルモン教会について箇条書きに述べて見る。
モルモン教の指導部には次のような組織がある。ただし名称は私の訳とは違っているかもしれない。
総裁一名
副総裁二名
総裁七○人議会七○名
第一七○人議会七○名
第二七○人議会七○名
エホバの証人と同じようにモルモン教も指導部と一般信徒の間にははっきりした区別があり、教会は信徒の霊的、現世的生活の両方を束縛する。元モルモン・メーソンだった人によると、全ての総裁は預言者と呼ばれているがフリーメーソンである。これは確実な情報であり多くの証言者があるのだが、その名前を明かす
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事は出来ない。だからクリスチャンの間で有名なフリーメーンン三三階級のノーマン・ヴィンセント・ピールが多くのモルモンの総裁の友人であり、現在の(前かも知れない)総裁預言者スペンサー・W‐キンベルの八五歳の誕生日のメイン説教者であり、ピールがキンベルを「真のキリストの預言者であり、偉大な神の人」とほめたたえた理由がわかるのである。ピールとその弟子たちの「可能性思考」を後生大事に敬うキリスト者はこの事実をよく考えるべきである。モルモン教の指導部とCIA、ロスチャイルド、ニュー・エイジの間には深いつながりがある。信頼すべき筋によるとイギリスにある〃力の中心〃(ロスチャイルドの事)からモルモン教指導部には、常に直接、使者が派遣されているという。他にもこの使者はユネスコ、情報機関からのルートもある。フリーメーソン三三階級ブランチャードの本によれば、メーソンの最高権威がメーソンとモルモン教は基本的に同じ制度であると言っている。「二つの制度は形式的にも実際的にも同じものである」。またメーソンの優秀な著者であるマービン・H‐ホーガンも「メーンンとモルモン教の教義、神学、道義は同じものだ」と証言している。これらは多くの証言者のほんの一部にすぎない。
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さらにモルモン教はニューエイジと結び付いている。それはまた魔術、サタン礼拝、オカルトなどにも関連している。一部のモルモン教会では魔術の儀式も行われている。これは最高階級からの命今による。モルモン教会の財政的援助はロスチャイルド家から出ている。ユダヤ人フリーメーソンの組織ブナイ・ブリスがこれら全ての実際的指導、訓練、伝達を行っているらしい。言うまでもない事だが、ユタ州では行政はモルモン教会の意向に反しては行われない。CIAとFBIがモルモン教会と堅く結び付いていることはユタ州ではよく知られたことである。CIAとFBIはユタ州でよく人員の募集を行う。またモルモン教の信者にはこれらのエイジェントが多い。もちろんフリーメーソンがこれらの団体の多くの部署にいる。一例として、モルモン教会の国際PRを担当しているロパート・R‐ミューレン社はCIAのフロントである。モルモン教会と統一教会は反共の共通点で協力体制に入った。この二つの宗教は、非常に違っているようで実は似ている。まずジョセフ・スミスも文鮮明も天使とキリストの訪問を受けたと言う。そして教会を〃回復〃するぺく使命をうけた。いずれもアメリカから
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回復が起こると予言している。共に権威と金を強調する。共に性的なスキャンダルの歴史と教理がある。現在この両者は緊密な関係にある。それはパワー・エリートの意向に沿ったものである。文鮮明はネルソンとデイプィッド・ロックフェラーに会い、非常に意気投合したと言われている。文鮮明はアメリカ・メーソン・ロッジの会員という。文鮮明の保有するワシントンタイムスはメーソン・ロナルド・レーガンが読む唯一の新聞だった。この他モルモン教会についてのさまざまな証言があるがとても全てを書く事は出来ない。
*なお、モルモン教の情報機関としての性格については、次の著書が詳しい。残念ながら著者、出版社は判らない(後者だけはタナー著)。『モルモンスパイス ,
Hughesh アンド CIA』『Unmasking モルモンスパイThe Story of サタンフイールド』さて、こうして見てきた第二の獣の宗教には深くフリーメーソンの思想が浸透している。では、フリーメーンンとは何なのか。この問題に答えられるのは、やはり、キリスト者しかいない。前にも書いたように、サタンはキリスト教へのアンチ・テーゼを基として行
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動しているのである。言い換えれば裏返したキリスト教なのである。だから表が分からなければ裏が分かるはずがない。そこでフリーメーノンの組織と思想をキリスト者の立場から説明して見よう。
182 フリーメーソンは如何に,増殖してきたか
さて、サタン・ヒェラルキーの政治面と宗教面を見てきたが、その双方にフリーメーソン・イルミナティが関わっていることはご理解できたであろう。しかし、なぜ彼らがそのような思想を持つに至ったかについてはまだお分かりにならないと思う。ここで彼らの思想的背景と歴史を少しばかりたどって見たい。もっとも余りにも不十分なものでいささかお恥ずかしいのだが、なにしろ被らの思想は聖書を知らなければ分からないし、聖書が分かっている人はこういう事には関わりたくないという風潮がある。〃敬虔なクリスチャン〃は、このようなサタンの働きを見る事も知ることも嫌うものである。実際、私の前の本は牧師の書いたものとは思えないと言われるし、クリスチャンはその表紙を見ただけで嫌がる。たしかにクリスチャンの書棚に置くにはどうかと思う。しかしそんなに弱い事でどうなるのかと思う。ある宣教師など、表紙を見ただけで「これは悪い本です。読んではいけません」と信者さんに言ったそうだ。そういう態度が陰謀を助長し、
ひいては自分自身の危機を招いていることに気がつかないのである。こうしてこの陰謀は私のような変わり者が出てくるまで日陰の花のように成長し続けて来たのであった。そもそもフリーメーソンとは何か。なぜこのような集団が生まれて来たのかを考えて見るためにはどうしても聖書的な知識を理解していなければならない。私も決して十分な知識があるわけではなく、いささかこころもとないのだが、他に日本にはこんな事に興味を持った馬鹿な牧師はいなかったので知っている限りの知識をさらけ出して見ようと思う。フリーメーンンの思想的背景は遠くエデンの園にさかのぽる。アダムとエパが食べた「善悪を知る木の実」これこそ知恵すなわち後にギリシャ語でグノーシスと呼ばれるようになった人類の神からの背反の根源である。知恵そのものが悪かったわけではない。知恵を得るのにサタンの示唆に従った事から誤りが生じた。神の戒めに背くという行為は人類に霊的真空をもたらした。サタンが狙っていたのはその真空状態であった。では、なぜ神はみすみす人類の背反が起こるかもしれないという危険を承知で「善悪を知る木」をエデンに植えて置いたのだろうか。それは「神は愛である」(ヨハネの第一の手紙4:16)からである。愛とは自由がなければ決して成り立たない。男が女を愛して、
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その女性を誘拐し地下室に閉じ込め「俺を愛せ」と言ったら、その瞬間に愛は失われる。同じように「結婚してくれなければ自殺します」と女が言うのも同じである。愛は強制された時、消し飛んでしまうのである。「善悪を知る木」とは人間が自由を持っていると言う証しであった。神は人間を自分だけを愛するように作る事もできた。しかし、そうしたなら人間は人間ではなくなってしまう。人間が神以外のものを愛する事が出来て、はじめて人間は自由なのである。その意味では、人間を神は自分と全く同等のレベルに作ったのである。それは天使と違って人間は神の愛の対象だったからである。しかし、人間が神以外のものすなわちサタンの誘惑に乗った時に、人間は神の愛から迷い出て、自分の知恵で生きなければならなくなった。その手助けを買って出たのがサタンであった。サタンは神の愛の対象を奪う事によって神に対抗したのである。また、神の戒めに背いた人間は、サタンという神に背いた大先輩に出会ったのである。こうして人間は神ではなくサタンに付き従う他になくなったのである。それは決して嬉しいことではなかった。この人間の窮状を救うために来たのがキリストである。
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vnもしあなたがメーソンに入会したいなら
さて、こうして人間はサタンと共に『神なき知恵』によって生きることとなった。そこから、ありとあらゆる宗教が生れ、哲学が生れ、道が考案され、悟りが開かれる事になった。この内、ヨーロッパではギリシャ・ローマの宗教、エジプトの宗教、プラトンの哲学が集まってグノーシス(知恵)の巨大な川が流れ出していた。一方、中東では選民イスラエル人に神の啓示になる宗教があった。アブラハム、モーセ、ダビデなどの敬虔な人々によって導かれたイスラエルも、しかし、その歩みは常に神への背信の歴史であった。特にダビデの子ソロモンはその後のユダヤ民族の滅亡の元になる多くの異教をその一○○○人の妻と共に受け入れた。だから、その子の時代からイスラエル・ユダヤに分裂した後は、イスラエル・ユダヤ共にひどい背信の罪を犯し続けた◇ついに神は特にひどかった北朝イスラエルをBC七一三年に、次いで南朝ユダをBC五八七年にそれぞれ、アッシリア、バビロンによって滅ぽし、国民の大多数を奴隷として連れ去った。これはひどい事に見えるが、この時代、一つの国が滅びると言う事は皆殺しになっても仕方がなかったのだから、むしろ寛大な処置であったのかもしれない。やがて、アッシリアがメドペルシャに破れた時、イスラエルー○部族はどこかに消えて
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しまった。一方その後に起こったパビロニアによって連れて行かれたユダヤは間もなく寛大にも再びパレスチナに帰る事を許された。しかし、パビロンは聖書の中でも多く書かれているように異教、占星術、サタン礼拝の中心地であった。もともと宗教的、オカルト的天才だったユダヤ人はたちまちパビロンの宗教、オカルト、占星術をマスターし、いつの間にやらどちらが先生か分からないほど習熟して行った。やがてローマが起こり、はじめて当時の世界を征服しパックス・ロマーナ(ローマの平和)が訪れると人々は競ってギリシャ・ローマ、ェジプト、パビロニアの宗教、オカルトに精を出すことになった。平和な時代には宗教やオカルトは盛んになるものである。ここにキリスト・イエスが生れ、エデンで失った人間の地位、すなわち『神の愛の対象』を復活するために、罪の許し、すなわち自身の身代わりによる贖罪を成したのである。しかし、ユダヤ人にはこれは分からなかった。それもそのはず、すでにソロモン以来の異教の思想が詰まっていたから、キリストの純粋な選民の信仰の回帰は理解できなかったのである。この時、キリストヘの反抗の急先鋒となったのがユダヤ・パリサイ派であった。そして、パリサイ派は深く異教に蝕まれていた。
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ここでキリストの言葉を思い出して見よう。イエスはパリサイ人たちにこう言っている。「偽善な律法学者、パリサイ人たちよ、あなた方はわざわいである。あなた方は天国を閉ざして人々をはいらせない。自分もはいらないし、はいろうとする人を入らせもしない(中略)。あなた方はひとりの改宗者を作るために、海と陸とをめぐり歩く。
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彼らは「荒布を着る」とある。宗教者はこのように粗衣粗食であるべきだろう。キリストの先駆者パブテスマのヨハネも「らくだの毛ごろもを着物にし、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた」とある(最近私の教会の婦人が子供にこの話をしたら、「わー、ワイルド、ヘルシーじやん」と言ったそうだ。難しくなってきた)。宗教者がブランドものを身につけ得意になっているのを見ると情け無くなる。外側を飾るのは内側が貧しい人間のする事だ。彼らはかつてなかった力を表してキリストの事を語る。その際、彼らは雨を止め、水を血に変え、あらゆる災害で地を打つ力を持っていると言う。しかし、この二人はどうも世界の人々には歓迎されないようなのである。彼らはテレビのワイドショーにも出ないだろうし、大がかりなクルーセード(大規模な伝道会)をするわけでもない。「そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぽって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。彼らの死体はソドムや、エジブトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。いろいろな民族部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をながめるが、その死体を墓に納めることは許さない。地に住む人々は、彼らの
ことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む着たちを悩ましたからである」同11:7〜10
彼らが「底知れぬ所からのぽって来る獣」に負けて死ぬと、世界中でお祭り騒ぎになるというのだ。「地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互いに贈り物をしあう」と書いてある。それはこの二人が地に住む人々を「悩ました」からだとある。今、アメリカの友人を訪れた場合の鉄則は「奥さんはお元気ですか」と間かないことだそうだ。前の奥さんと同じ人とは限らないからである。これは教会ですら変わりがない。この二人は神から遣わされた人々であるから、きっと極めて高いモラルを語るだろう。それでは歓迎されるわけがない。「三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。その時、天から大きな声がして、『ここに上ってきなさい』と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を掃した」同11:1〜13
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彼らは彼らの主、イエスのように復活して天に帰って行く。この二人は実は非常にミステリアスな人々なのである。「全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また二つの燭台である」とあるが、これと同じ言葉が旧約聖書のゼカリヤ書四章に出て来る。「わたしと語った天の使いがまた来て、わたしを呼びさました。わたしは眠りから呼びさまされた人のようであった。彼がわたしに向かって『何を見るか』と言ったので、わたしは言った、『わたしが見ていると、すぺて金で造られた燭台が一つあって、その上に油を入れる器があり、また燭台の上に七つのともしび皿があり、そのともしび皿は燭台の上にあって、これにおのおの七本ずつの管があります。また燭台のかたわらに、オリブの木が二本あって、一本は油をいれる器の右にあり、一本はその左にあります』。わたしはまたわたしと語る天の使に言った、『わが主よ、これらはなんですか』わたしと語る天の使は答えて、『あなたはそれがなんであるか知らないのですか」と言ったので、わたしは「わが主よ、知りません」と言った。すると彼はわたしに言った『ゼルパベルに、主がお告げになる言葉はこれです。万軍の主は仰せられる、これは権勢によらず、能力によらず、わたしの霊によるのである。大いなる山よ、おまえは何者か。おまえはゼルパベルの前に平地となる。彼は『恵
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みあれ、これに恵みあれ』と呼ばわりながら、かしら石を引き出すであろう』」ゼカリヤ書4:1〜7
この二人は旧約聖書の十戒の授与者モーセと預言者の代表エリヤその人か、または同じスピリットを持った人物であるといわれている。彼らはキリストが高い山に登り、神としての栄光を三人の側近、ペテロ、ヤコブ、ヨハネに表した時、そのかたわらに立っていた人物であった。これは「変貌山の物語」として有名である。「六日ののち、イエスはペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。すると、見よ、モーセとェリヤが彼らに現れて、イェスと語り合っていた。ペテロはイェスにむかって言った、『主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。もし、おさしつかえなければ、わたしはここに小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために』彼がまだ話し終えないうちに、たちまち、渾く雲が彼らをおおい、そして雲の中から声がした、『これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに間け』。弟子たちはこれを聞いて非常に恐れ、顔を地に
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伏せた。イェスは近づいてきて、手を彼らにおいて言われた『起きなさい、恐れることはない』。彼らが目をあげると、イェスのほかには、だれも見えなかった」マタイ17:1〜8 この二人は旧約聖書の代表者だが、エリヤは死なないで天に昇ったし、モーセは死んだと書かれているがその死体が発見されなかった。神の子キリストさえ死んだのだからいくら人問の最高の人でも死なないのはおかしいから、もう一度現われて死ぬのだろうか。実は旧約聖書にはもう一人はっきり死なないで天に行ったと書かれている人物がいる。それは創世記5:21~24に出て来るエノクという人である。彼は「神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった」と書かれている。ここは非常に唐突でぶっきらぽうなのだがそれだけに一層ミステリアスな印象を与える。だからある人はあの二人はエリヤとユノクではないかとも言う。ユリヤとモーセその人か、それともエノクか。それともそのスピリットの持ち主か。いずれにしても必ず、この二人は現われる。恐らく三○年以内に現われる。この二人は殺されエルサレムにさらしものになるが、神の声がして起き上がり今度こそ本当に天国に帰って行く。その時、大地震が起こり、エルサレム市の十分の一は倒壊し、
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七○○○人が死ぬ。
この物語は昔話ではなくて、これから起こる事だと言う事をもう一度確認しておく。
#NAT○がユダヤ連合の母体となる
超能力者騒ぎも一段落したイスラュルに、大ヨーロッパ合衆国のヒラム大統領、またはヘンリー大王が、その時をさかのぽる三年半前に調印した世界平和条約を踏みにじって、突然大軍を率いて乗り込んで来るのはいつのことだろうか。あくまで一つの仮定としてだが、二○二六年から三年半前、すなわち二○一三年の半ばの事であろうか。「預言着ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下におりるな。畑にいる者は、上着を取りにあとへもどるな。その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。その時には、世の
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初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。もしその期間が縮められないなら救われる者はひとりもいないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう」マタイ福音書24:15~22
「彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。わたしがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返して言ったのを思い出さないのか。そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分に定められた時になってから現れるように、いま彼を阻止しているものがある。不法の秘密の力が、すでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぽすであろう。不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りのカと、しるしと、不思議と、また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす
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力を送り、こうして、真理を信しないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである」テサロニケ人への手紙2 2:4〜12
反キリストがイスラエルに侵攻するときイスラエルはただ黙ってやられる事はないだろう。なにしろ相手は自分の身内(恐らく)であり、七年間の国際平和柔約という大gかりな芝居を打たれているから、有効な手を打てないのだろう。マタイ24:15~16にはあわてふためいて逃げるさままで描写されている。サタンはその時までユダヤ人を利用するが、最後の時にユダヤも滅ぼそうとする。この時以降、彼はユルサレムさえ跡形もなく壊滅しようとするのである。イルミナティのプランではその後、彼らはオーストラリアに拠点を移すようになっている。私はこのハルマゲドンの戦は人類がその創世の時代に帰る戦いではないかと思う。それというのも反キリストの連合軍の母体はヨーロッパ民族の拡大NAT○である。ヨーロッパ民族はノアの三男のヤペテの子孫である。これに対してイスラエルはノアの長男セムの子孫である。次男はハムと言った。セム、ハム、ヤペテ。これこそ人類の本当の祖先である。その他のアダムとエバの子孫たちはあの大洪水で全滅したからである。1
212 #野変ヨーロッバ人を目的に変えたキリスト教
「神はヤペテを大いならしめ、セムの天幕に住まわせられるように。カナンはそのしもべとなれ」創世記9:27 これは聖書の創世記の言葉である。ヤペテ、セム、カナンとはそれぞれ人類の直接の先祖ノアの子と孫であった。大まかに言って、ヤペテは白人種、セムは黄色人種、カナンはその父ハムから黒人種であった。もともと旧約聖書の書かれた言語ヘブル語で、ヤペテとは『色白の』と言う意味であり、ハムとは『色黒の』と言う意味である。しかし、セムだけはなぜか『名声』という意味である。ここはあの有名なノアの洪水に続く物語である。全世界を覆う洪水によって全滅した世界に生き延びたのはノアの家族八人だけであったと言う。もっともこれに孫達や使用人、その妻や子を加える事が出来るかもしれない。神が人間が悪にだけ傾くことを嘆き、怒り、滅ぽした洪水の後、ノアは平和な生活を営
み農業を始めた。ノアはぶどう畑を作った。そして、「ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた」創世記9:21
私はここを読むとすごく愉決になる。ノアは「正しい人であって、その時代にあっても全き人であった。ノアは神と共に歩んだ」(同1:19)と言われた人である。その彼が、あの洪水の悲惨な神の審判のあとで、酒を飲んで裸になっていたと言うのだ。これを人間の先祖と言わずして何だろう。彼は酒も飲まず、乱れもしない謹厳な紳士ではなかったのである(別に酒を飲む事を奨励しているわけではない。念のため)。教職者の息子、娘には、ぐれるのが多いと聞く。それは何故だろうか。親がこのノアのように〃人間〃ではないからである。人間はもともと弱い、罪深いものであるのに、正しい立派な模範になろうとするから、子供たちはそんな親に疲れてしまうのである。それで反抗する。さて、このノアを見たカナンの父ハムは、セムとヤペテに告げたとある。たぶん面白がって、「おい、ちょっと見にこいよ。親父、裸で寝てるよ」とか何とか言ったのであろう。しかし、セムとヤペテは後ろ向きになって着物を父に掛け、父の恥を見なかった。眠りから覚めたノアはハムの態度に怒り、のろいをその子カナンにかぶせた。
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「呪われよ。カナン。兄弟たちのしもぺらのしもぺとなれ」同9:25これはどうもカナンには割りの悪い話だが、一説にはカナンが先にハムに告げたのではないかと言われている。さて、この物語は多くの人々にとって、別に面白くも何ともない話であろう。しかし、その後、こののろいが数千年に渡る影響を与え、今に至るまでも人類はその言葉の超能カの中にいるかもしれないとなると無関心ではいられないのではなかろうか。欧米において黒人が奴隷として使役され、その事に、欧米の人々が良心の呵責を感じなかったのは、実はこの聖書の物語のせいかもしれないのである。私は肌の色で、人間の優劣が決まるとは思わない。しかし、たしかに聖書のこの箇所がそういう口実を与えたことは否定出来ないと思う。もちろん神はそんな事を意図しておられたのではない。旧約聖書は人間の罪とのろい、違反と失敗の物語である。それを通して、神は人間が人間に頼るのではなく、真の解放者であるキリストを待ち望むように計画されたのである。だから新約聖書においてパウロは人間には何の差別もないと言っている。しかし、この解放はイエスを信じた人々だけに与えられる。それ以外は、今なおノアののろいと宣言の下にあるのである。とりわけ、「ヤペテはセムの天幕に住む」という謎の言葉は人類史の意
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外な側面を予言していた。ところでセム、ハム、ヤペテを単純に黄色人種、白色人種、黒色人種と分ける事は出来ない。例えばインド人の場合かなり色は黒いがインド・アーリア族でヤペテに属すると考えられる。しかし、大まかにセムはアジアに、ハムはアフリカに、ヤペテはヨーロッパに住んだと考えて良いと思う。そして歴史はヤペテは大いなるものとなった(広げと言う箇所は大いなるものとなりとも訳されている)事を証している。ヨーロッパ人は世界を征服した。とりわけギリシャ、ローマ以来二○○○年の歴史はヤペテ中心に動いて来たともいえる(もっとも我々はそういう歴史の書き方にならされているだけなのかも知れないのだが)。そうすると、ここでいうセムの天幕とは何を表す言葉なのだろうか。聖書は政治権力を表すのに天幕と言う言葉は用いない。王冠または杓、宝石などである。天幕は家である。さらにもう一つユダヤ人にとって天幕とは神の家すなわち神殿であった。イスラエル民族がエジプトで民族的な奴隷状態から解放者モーセによって脱出し、民族としての自覚と使命を受けたのはシナイ山における十戒(律法と呼ばれる憲法)と天幕の神殿であった。だからこの場合、セムの天幕とは宗教を意味すると考えて間違いはない。古代人にとって、宗教こそもっとも重要な事柄だった。それは人間存在のもっとも重要なし
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るしであった。さて、いわゆる世界の四大宗教。ユダヤ教、仏教、イスラム教、キリスト教は全てセム族から出ている。ヤペテ族、ハム族仁も宗教はあったであろう。しかし、それはシャーマニズムや土俗宗教の域を出なかった。これらは自然崇拝、人間の本質的願望から生まれて来るごく自然な感情の表れであった。一方、四大宗教には教義(教え、神学)と道徳律があった。ギリシャ神話の神々はまさに神話であって宗教ではない。教義と道徳律がないからである。我々はともするとヨーロッバ社会の道徳性、合理性、近代性、などに幻惑されて、初めから彼等が先進的民族であったように思っているが、吉代においてヨーロッパ社会は極めて野蛮な国々であった。もっとも野蛮と言えば東洋も同じ事であって、どちらの人間性が優れていたかなどと言う事は出来ない。しかし、東洋には少なくとも宗教があった。儒教、仏教などの宗教は教義と道徳律を備えた宗教であった。これらの宗教の特徴は必ず開祖としての個人がいたことである。ヨーロッパにその意味での宗教が伝えられたのはユダヤ教が最初であろう。しかし、ユダヤ教はユダヤ人の宗教であって、それ以外の人種すなわち異邦人は信じるにしても制約
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があった。しかし、それにもかかわらず聖書にはゆダヤ人以外の人々がゆダヤ教を信っじていた記録がある。それは恐らくシャーマニズム、土俗宗教では満されない心の空白を満たす何かがあったからであろう。そのヨーロッパを劇的に変えたのはキリストの使徒たち、特にパウロによるキリスト教の伝道であった。初めヨーロッパ、当時のローマは激しくこの新興宗教を拒絶した。ローマは弾圧と迫害をもってキリスト教を排除しようとした。しかし、弾圧すればするほどこの教えは広まった。使徒たちの後の指導者の事を教父と呼ぶ。その一人テルトリアヌスはこう言っている「キリスト者の血は、キリスト教の種である。それはますます増え広がるであろう」そして、わずか二○○年後、AD三○○年にはローマはキリスト教を国教として迦えている。それ以後のヨーロッパはまるでキリスト教の本家本流のように振る舞い出している。
#欧州人はいつアシア人の優位に立ったか
ヨーロッパの野蛮な国々と民族を劇的に変化させたのはキリスト教であった。この点に
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関してはだれも異論はないであろう。それはしかし、たった一人の男の決断によるものであった。「それから彼らはアジアで御言葉を語ることを聖霊に禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤ地方をとおって行った。そしてムシヤのあたりにきてから、ビテニヤに進んで行こうとしたところ、イエスの御霊がこれを許さなかった。それでムシヤを通過して、トロアスに下って行った。ここで夜、パウロは一つの幻を見た。一人のマケドニア人が立って、『マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい』と彼に懇願するのであった。バウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝えるために、神が私たちをお招きになったのだと確信して、わたしたちはただちにマケドニヤに渡って行くことにした」使徒行伝16:6〜10 これは聖書の中で、キリスト教がアジアからヨーロッパに方向を転換した決定的な瞬間を示す箇所である。パウロはキリストの使徒(直接キリストと行動を共にした一二弟子)ではない。むしろキリスト教の熱心な迫害者であった。しかし、彼はキリスト教徒弾圧行
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動のただなかでキリストの幻に出会い、一八○度方向転換してもっとも熱心な伝道者となった人物である。そのためキリスト教会では昔からパウロを、キリストを裏切って自殺Lたイスカリオテのユダの代わりに一二弟子に加えられた使徒とみなしている。このパウロが小アジア、今日のトルコまで来たとき、幻によってヨーロッパに向かった。もちろんキリスト教は一人パウロだけによって伝えられたのではない。数え切れないキリストの弟子たちが命に代えて伝えて行ったのである。しかし、パウロほど重要な人物はいない。新約聖書の大半がこのパウロによって書かれている事からも知られるであろう。そのパウロにキリストの幻がアジアからヨーロッパに向かわせたのである。これは世界史には載っていないが、世界史を変えたもっとも重大な事件であった。もし、と言う事が許されるなら、パウロがヨーロッパではなくアジアを選んでいたら、クレオバトラの鼻どころではない世界史は全く変わっていたであろう。この時以降、世界はヨーロッパ中心に動く事となった。ヤペテはセムに代わって世界を支配し始めたのである。ヤペテは「大いならしめ」られた。そして、セムは自分たちが本来持っていたカと『名声』を失ってしまったようであった。いつしかアジア人は自分たちがヤペテ、ヨーロッパ人に従属し、彼等の指導の下に生きる事が宿命であるかのように錯覚してしまった。
さて、こうして民族の問題を語るとどうしてもカザール・ユダヤ問題を考えねばならない。
今日のュダヤ人の八○バーセントは黒海沿岸のカザール人だという。この事は宇野正美氏によって日本に紹介された。カザールは北のキリスト教、南のイスラム教に挟まれ、双方から攻撃されるので、八世紀にブラン王と言う人が、いっそのこと、その双方の元であるユダヤ教に改宗してしまえと考えたのだそうだ。これはどうも事実のようだ。宇野氏によればこのカザール・ユダヤはアシュケナジー・ユダヤ、一方スペインに逃れその後アラブに戻ったのがスファラディ・ユダヤでこれが本当の聖書の民ユダヤ人だと言う。そして、世界統一の陰謀はアシュケナジー・ユダヤがやっていることでスファラディ・ユダヤは預かり知らぬ事、むしろ今も第二級市民に甘んじ苦しんでいるのだと言う。しかし、この説にはいくつかの疑わしい断定がある。
1 まず、アシュケナジー・ユダヤには本当のユダヤすなわちセム族のユダヤは入っていない。
2 スファラディ・ユダヤは正真正銘のユダヤである。
3アシュケナジー・ユダヤは陰謀を企んでいるが、スファラディ・ユダヤはその被害者である。
これを検証する前に、なぜこのような主張が出てくるか、私の推測を述べて見よう。宇野氏はその初期には、非常に素晴しい働きをしたと思う。日木人の目を覚まさせ、教えられるところが多かった。ところが氏はクリスチャンであるから、根本的にユダヤ人びいきであった。しかし氏の論点が進むにつれて、氏に対して、ユダヤ人から激しい攻撃が始まった。特に反セミチズムという烙印はナチスのホロコーストという錦の御旗があるから黄門さまの印籠のように効果が有る。氏はなぜ自分の書くものがそんなにユダヤ人を怒らせるのかわからなかったそうだ。そこに降って湧いたように出てきたのがユダヤ人カザール説である。これで救われた。カザールならいくら叩いても反セミチズムとはいわれないですむ。カザールはセム族ではなくヤペテ族の末裔なのだから。(しかしユダヤはたたいてもよいが、カザールならいいというのも変な話だ。)。これで宇野氏のユダヤへの愛も守られる。
そこで1、本当にアシュケナジー・ユダヤにはセム系のユダヤが入っていなかったのだろうか。わたしはこのカザールには大量のユダヤ人が入り込んでいたのではないかと見ている。どこにも安住の地のないユダヤ難民である、渡りに船、地獄に仏である。歴史の示す所、迫害された難民が少しでも安住の地があればそこに流れて行ったのは当然である。第一もしユダヤ人がいなかったらどうやってユダヤ教を学んだのか。だからカザールにはユダヤ人が沢山住み、ユダヤの血が相当濃く流れているのではなかろうか。また、アシュケナジー=カザールという説は世界的には認められていないはずである。アシュケナジーとスファラディの違いはただユダヤ人の流浪のルートの呼び方である。アジア西部を通ってヨーロッパに入ったのがアシュケナジー、ヨーロッパ西部からアフリカ北部にかけて住んだのがスファラディというのが世界的な常識である。
さらに2、スファラディは正真正銘のユダヤであろうか。それより何より、本当のユダヤとは誰なのか。イスラエルに長年留学し、今も毎年イスラェルに行っているY牧師は日本のキリスト教会きってのイスラエル通だが、私の質間に対してむしろ「ユダヤ人ってだれですかねえ」と答えたものだ。今イスラエルでは母親がユダヤ人ならユダヤ人と認める事になっている(これが父親がユダヤ人の子供達の大きな問題となっている)。しかし、純血なユダヤ人などというものは実際にはありえないのだ。
すでに聖書の中でユダヤ人は多くの異民族と結婚している。あのモーセでさえその妻は異邦人だった。ユダヤ人のあこがれの英雄ダビデ王はその曽祖父が嫁とったモアブ人の女ルッの曽孫に当たる。ソロモンに至っては何百人もの異邦の女に子を生ませているのだ。結局の所、ユダヤ人とは誰かという質間には答えがないのである。だからそれはユダヤ教を信じるものと言う事になるが、それではまた困る。というわけで当のユダヤ人でさえ答えを持っていないことを、我々が断定する事は出来ないと思う。
仮に3、宇野氏が言うように、アシュケナジーだけがこの陰謀を押し進めていると言うなら、ではその中心になっているロスチャイルド家がスファラディだという事はどうなるのだろうか。ロスチャイルド家の素性は定かではないが、ダビデの直系という説が有力視されている。また、陰謀者の中にしばしばコーへン、コーエンなどユダヤの祭司の家系レビ族の名が出てくるのはどういうわけなのだろう。レビ族はイスラエルきっての名家であり、カザールでもその名は用いないと思うのだが。さて、ことほどさようにアシュケナジー・ユダヤとスファラディ・ユダヤを区別して、一方を善玉、一方を悪玉とする分け方は大きな誤りであると言わなければならない。確かに、今日のユダヤ民族には八○パーセントものカザールがいる。しかし、世界制覇という
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目的自体はもともとユダヤ民族の信仰であったのだから、カザールだけが悪くて、ユダヤは罪無き無皐の民だと決めつけるのは間違いである。私は宇野氏とも面識があり、氏のこれまでの業績を高く評価しているが、個々の間題で意見が違って議論を戦わせる事も必要な事だと思う。アシュケナジー・ユダヤ、カザール説は反セミチズムの免罪符にはならないし、そんなものは必要ない。ユダヤはユダヤ、その中にいい奴もいれば、悪い奴もいるこれが私のカザール・ユダヤ説である。それにしても「神はヤペテを大いならしめ、セムの天幕に住まわせれるように」という言葉は、この場合、あまりにもピッタリとあてはまるではないか。セムの天幕、ユダヤの家にヤペテのカザールは住み、大いなるものとなっている。また、クリスチャン全般にユダヤ人に対して妙なコンプレックスみたいなものがあってご機嫌取りのような感じがするのはおかしい。前に書いたようにマルチン・ルターはタルムードを読んでユダヤ人の真意に触れた時、彼のユダヤ人観は一八○度変わったと言われる。チャリニ教授のようにタルムードを翻訳しようとしただけで殺されたように、タルムードは恐るべき書物であるが、一度読んでみられるといい。もっとも仲々手に入らないが。イルミナティはナチス・ドイツの時代に、クリスチャンがユダヤ人を迫害したと言うデ
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マ宣伝をしているが、ナチスの背景にいたのはイルミナティそのものであり、ヒトラーがユダヤの血統であった事実は隠している。またナチスからユダヤ人をかくまい、時にはそれゆえに命を失ったクリスチャンは沢山いたのである。この項を書いている一九九四年二月二五日、イスラエルのヘブロンでイスラエル入殖者によるパレスチナ人大量虐殺事件が起こった。それも「マクベラ」の洞窟で。聖書を知るものだけがこの事件の深刻さを理解出来るだろう。ヘブロンのマクペラの洞窟とは旧約聖書の中で最も有名な人物で後にユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の信仰の父と崇められるアブラハムとその妻サラ、その子イサクと妻リベカ、孫でイスラエルの直接の先祖ヤコブと妻レアの墓所なのだから。実際ユダヤ教とイスラム教にとってはこれ以上ない聖なる場所である(本当のキリスト教は場所は大して重要ではない)。アブラハムは九九歳で初めて子を設けた。それがイサクであり、その子孫がユダヤ民族である。しかし、あまりにも長く子が出来なかった事からあせった妻サラの提案でエジプト人の召使ハガルからその前に子を設けていた。これがイシマエルと言い、後のアラブ民族全体の先祖である。その後、イシマエルとハガルはサラによって放遂される。だからイスラェルとアラブはそれ以来三○○○年間仲が悪いのである「これは個々の人間どうしの関
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係ではない、それは結構仲よくやっている)。それがアブラハムの墓の前で殺したとなると、これは戦争になる可能性さえある。実はこの話を聞いた時、反射的に思い出したのがイサクの二人の孫による大量殺害事件だった。それはヘブロンから九○キロほど北にある、シケムと言う村で起こった。当時、外国から帰って来たイサクの子ヤコブは一二人の息子と共にこの地域に寄留していた。ところが娘の一人デナがシケムの村に遊びに行った時、その地の支配者ハモルの子シケム(村の名と同名)がデナにぞっこん参ってしまったのだ。彼はデナを引き入れて犯してしまった。そして、結婚を申し込んだ。ここまではどこにでもある恋愛小説だが、これがイスラユルとアラブだから大変なことになる。デナの兄シメオンとレビは策略を巡らし、自分たちは割礼(宗教的な意味での包茎手術)をしない民族とは結婚しないと告げた。イスラエル民族は今でも生まれて八日目に割礼を行う、しかし、これは成人してからだと非常な痛みを伴う手術である。なにしろ麻酔のない時代である。ハモルとシケムはいかにも田舎の大名で、素直にこの提案を飲んだ。そして、全ての男子が割礼を受けて三日目に痛みでのた打ち回っているとき、シメオンとレピは部下と共にこの民族全体を殺してしまったのである。このために父ヤコブはこの地から出ていかねばならなくなった。回りの民族
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が許さなかったからだ。今回の事件はアラブとイスラエルの基本的な関係を再認識させた。すでに前の本で書いたように、イスラエルとアラブには平和はない。PL0との和平など、うそ偽りもいいところで、単にアラファトが金でも貰っておとなしくしますと約束しただけであろう。イスラエルはパレスチナどころか中東全体を征服する。パレスチナ難民は早くどこかに避難しないと、結局皆殺しになる。気の毒だがパレスチナをあきらめるか、ユダヤ人の支配下になることを認めなければ、必ずシケムの二の舞になる。これはハルマゲドンの戦い以前の問題である。今度の事件は、これが四○年前なら確実に戦争が始まってもおかしくないほどの事であった。ただ戦争にならないとすればそれは次のような情報を証明するだろう。PL○のアラファト、ヨルダンのフセイン、シリアのアサドはすでにフリーメーソンである。さらにリピアのカダフィもいつからかは分からないがあの反ユダヤのポーズにもかかわらず(最近妙におとなしいではないか)やはりメーソンだというのだ。四六年前、イスラェル建国を力で叩き潰そうとしたアラブはどこに行ったのだろう。もはやそんな力は徴塵も無い。この四六年で世界はこんなにも変わってしまった。ユダヤは
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すでに世界の見えない超大国である。そして、恐らくロシアの中東侵攻という大ばくちの後、イスラエルは本当の超大国となり、あの一○シケル貨の大イスラエル、エレーツ・イスラエルを周りのアラブ諸国に認めさせるのであろう。ここに反キリストが介在し、双方に平和条約が交わされる。この平和条約は、もしかすると国連軍を背景とする力の圧力で全世界的な戦争の放棄が講われる条約として国連の場で承認されるのかもしれない。もしかすると、この世界平和条約というものは「戦争は永久にこれを放棄する」という日本の憲法と同じ文言かも知れない。日本にその憲法を与えたのもイルミナティなのだから。
228 #二○憶人が死ぬハルマゲドン
こうして人類はイスラエルの地エスドラエロン平原のメギドの丘、ハルメギド、ハルマゲドンに集まり、ヤペテ対セム対ハムの一大対決の場を迎えるのである。日本人はそんな事は迷惑だ、勝手にやってくれ、日本には日本の歴史があり、先祖があり神々がいるのだ
と言うだろう。ああ、日本よいつになったら目覚めるのか。日本は世界の中の孤立した存在ではない、日本人はセム族の子孫である。勝手なのは日本人なのだ。この事が分からない限り日本人は世界の中のわがまま息子であり続けるだろう。世界は決してそれを許さないだろう。それとも日本人は人類とは別個に発生したE.T.だとでもいうのか。反キリストがヨーロッバ連合軍を率いてイスラエルに侵攻し、イスラエルを粉砕してエルサレムを占領し、新装成ったエルサレム神殿に座って「私は神だ」と宣言すると、なぜか世界中の国々がイスラエルヘイスラエルヘと軍隊を進めるのである。中でも中国は二億の軍隊を送るとある(ただし前後関係は必ずしもこの通りでないかも知れない)。「第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、一つの声が、神のみまえにある金の祭壇の四つの角から出て、ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのをわたしは聞いた。『大ュウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ』。すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。騎兵隊の数は二億であった。わたしはその数を聞いた。そして、まぽろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけ
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ていた。そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その目から火と煙と硫黄とが、出ていた。この三つの災害、すなわち彼らの目から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。馬の力はその口と尾とにあるその尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金、銀、銅、石、木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとしなかった」
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黙示録9:13~21 一口に二億というが、これは大変な数である。ベトナムの米軍の場合、直接の戦闘要員は全軍隊の一割だったという。中国の人口が約十二億だから二億というのは全軍の数であろう。ベトナムのアメリカ軍を基準にするわけには行かないから、この内の戦聞要員を3~5割と見ても一億になろうという大部隊である。一人が一発、弾を打っても一億発。一億という数の弾丸を製造する生産設備はどれ程のものだろうか、想像もつかない。しかし
中国は確かに二億の軍隊を出せると言い、聖書はユーフラテス用の彼方から来る軍隊の数を二億と言っているのである。中国から中近東間の何千キロメートルという距離をどうやって二億の軍隊を運ぶのだろうか。トラック、パスなどを使っても、一台につき重装備の兵員三○人としても六○○万台必要である。その他に火器、弾薬、戦車、会料、衣服などなど。当然船舶は一番輸送力があるから使われるだろうがそれでも何十方隻と必要であろう。航空機などはどうやって運ぶのだろう。航続距離の短い戦闘機などはとても一度には到達出来ない。もっとも聖書には騎兵隊とあるので馬が使われる可能性がある。今時、馬かと笑われようが、車にはガソリンが必要であり、道路が整備されなくては動けない。中国から中東までモンゴル、チベット、タクラマカン砂漠を越えてゆく道は時には砂漠、断崖絶壁を越えて行く事になろう。そんな道を爆撃されたらひとたまりもない。ジンギスカンの昔に帰って馬で行くほうがいいのかも知れない。湾岸戦争の時も最新兵器が必ずしも有効ではなかったではないか。中国があと三○年ぐらいでこのような軍事行動を起こせるようになるとは到底思えない。どう考えてもこのような作戦は不可能と思うのだが。しかし、聖書の言う事は必ず実現するのである。とにかく今後、中国の経済発展は非常なものでなければならない。そうでな
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ければ、ハルマゲドンに間に合わない。もちろんその軍隊の中には、他のアジア諸国も入っている事だろう。その中に日本もいるのだろうか。日本の科学技術と中国の資源が結びついたら、EC、アメリカ連合軍に劣らない強力な連合軍が出来よう。これはワン・ワールド・ガパメントがもっとも恐れるものであるはずだ。だから彼らは常に日本と中国を分難するように働いてきた。近代に中国があの様にもろくも欧米の力に屈したのは、彼らの思い上がりと、あまりに長き歴史の故の停滞であったのだろう。しかし、今の中国は違う。百年余に渡る屈辱の歴史を踏まえて、中国は変わった。天安門事件は当時ワン・ワールド・ガパメントが進めていた世界同時革命に対する唯一の反撃だった。共産圏で中国だけが悲惨な崩壊をまぬがれた。他の国々を見よ、ソ連、ユーゴスラヴィア。あれが彼らの言う民主化なのか。つい数年前に喜び踊った人々の期侍と希望はパブルどころかマッドのように踏みにじられているではないか。中国政府は歴史に学んで、イルミナティの魔の手から逃れたのである。私は日本がイルミナティのスケジュールに乗らないためには中国との結びつき以外にはないと思う。そのためにはどんな犠牲を払っても(ワン・ワールド・ガパメントの圧倒的な攻撃があっても)やむを得ない。中国は日本の戦争孤児を引き取って育てた国である。
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これが日本だったらほとんど皆殺しになっただろう。あれだけ失礼を働いた敵国の子供を日本人だったら決して許さないだろう。日本の朝鮮人に対する態度を見るがいい。中国には何か暖かな人間性を感じるのである。もちろん私は甘いかも知れない。しかし、ある時、中国の人と英語で話した時、何とも言えない感覚になった事を忘れる事が出来ない。英語ではアジア人の心は伝わらないのである。物事の事実だけを伝える英語では、アジア人同志の心の奥行きは表現できないと感じたものだ。もっとも私の英語がその程度だったのかも知れないが、それだけではなかったような気がする。日本は中国と結び付かなければならない。あの国の経済発展を助け、親身になって協力しなければならない。その際、かつてのような思い上がり、傲慢な態度は許されない。中国はもう昔の中国ではない。目覚めた虎である。日本の生命線は中国にあると言うへり下りを持って近づかなければならない。フリーメーソン・イルミナティにつくよりよほどましである。イルミナティは日本のみならず世界を奴隷化しようと計画している。これははっきりした行動計画であって、変更はありえない。しかし、少なくとも中国は日本を奴隷化しようとはしないだろう。中華思想が復活するまでにはまだ時間がかかろう(中華思相:中国が世界の中心だという思想)。
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「第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった(見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである)。三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドソという所に王たちを召集した」黙示録16:12〜16
黙示録の構造は複雑で、必ずしも前に書いてあるものから順番に起こるわけではない。だから読者が読んでも何がなんだか分からないかもしれない。黙示録は次のような構成になっている。
六章から始まる七つの封印の最後の七番目が八章から始まる七つのラッパ。
七つのラッバの七番目が七つの鉢である。その間にいろいろな出来ごとが起こる。だから九章と一六章の事件は同じ事を扱っている。ユーフラテス川の彼方から(当時ユーフラテス州から向こうは全て東の国々であった)
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二億の軍隊を率いた「日の出るほうから来る王たち」が来ると人類の三分の一が死ぬ。火と煙と硫黄と言えば言うまでもなく火薬による戦争である。しかし、人類の三分の一が死ぬと言うからには、イスラエルのハルマゲドンのみならず全世界が限定的な核兵器の使用による戦争を始めるに違いない。言いたくはないがこの戦争で約二○億人が死ぬ。残酷な話だが、人類は悪魔に誘惑されてからこのような罪を犯し続けてきた。エデンの園から追放されて間もなく、アダムとイブの長男カインは弟アベルを殺した。その時、人類が何人いたかは分からないが、聖書で見るかぎり四分の一である。ノアの時は人類が起こした訳ではないが、あまりにも人類が世界を暴虐で満たしたので神は怒り、みかねてほとんど全てを滅ぽしてしまった。助かったのはノアとその子供たち八人だけであった。以来、人類は絶えることなく互いに殺しあってきた。この二○億と言う数字を「そんなに多く」と捕らえるか「それだけで済むのか」と捕らえるかは人によって違うだろう。案外専門家ほど後者の考え方をするかもしれない。人間はどうしてかくも愚かなのだろう。それを罪という。罪とは日本語ではあまりいい訳ではなかった。これは業という方が適切な言葉である。もともとのギリシャ語では「ハマルティア」と言って、「的はずれ」と言う意味である。言い換えれば、もともとの目的
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を失っていると言う意味なのである。多くの人々が自分の生まれて来た理由を知らずに生きている。こんなに空しい事があろうか。人間は本来、神を知り、神と共に生きるべく造られたのに、なぜ生きているのか分からないで生きているのである。これが罪のもともとの意味なのだ。そしてこれは単に人類だけの罪ではなく、ルシファーなる悪魔とその手下の堕落天使、悪霊の働きによるのである。この人類を本来の道に戻すためにキリストがこられた、そして罪の許しを与えるために十字架にかかり犠牲となられた。これを福音または新しい救いの約束、新約と言う。そして今度は悪魔そのものを滅ぽすために再臨されるのである。この戦争はもしそのまま続けば、人類絶滅に至るであろう。「なお見ていると、獣と地の王たちと彼らの軍勢とが集まり、馬に乗っているかたとその軍勢とに対して、戦いをいどんだ。しかし、獣は捕らえられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕らえられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。それ以外の者たちは、馬に乗っておられるかたの口から出るつるぎで切り殺され、その肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた」黙示録19:19〜21
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こうして人類を惑わし、滅ぽそうとしていたサタンは滅ぽされる。この辺になると、いわゆる現世と来世、物質世界と霊界が入り乱れるので、読者の中には面白くないと思われるかもしれない。しかし、悪魔サタンはこの場合霊界ではなく、物質世界にはっきりと自分のひとり子を現し、自分自身もキリストの前に現われる。二○○○年前、キリストは確かに物質の世界に現われた。その有様は「人と異ならず」と聖書は言っている。今我々はサタンの姿を見る。それは龍である。エデンの園にいたあの古い蛇である。「この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された」黙示録12:9
龍と言うのは不思議なものである。これだけは実際にはいないのに、西洋にも東洋にもほぽ同じ姿で伝わっている。サタンは自分をこの地上に絵や彫刻と言う形ですでに表している。それは恐らく我々が見知っているあの姿であろう。ここでイスラエルのエルサレムを包囲した獣とにせ預言者が滅ぽされた後、サタンそのものが捕まえられることに注意しよう。獣と呼ばれる反キリストとにせ預言者は人間であるがサタンは龍である。彼は最後まで自分を隠していたがついに捕らえられる。神の創造
物の中でもっとも美しかった天使長ルシファーは今や、醜い龍となっている。妬み、憎しみ、あらゆる極悪非道の源となったルシファーは自らの姿さえその様に変わってしまったのであろう。彼は捕らえられ、千年の間、獄に入れられる。しかし、千年後再び釈放される。それはなぜだろうか。それについては後ほど千年王国の所で説明する。
238 #その後に出現する千年王国とは
「もろもろの国民の中に言え、『主は王となられた。世界は堅く立って、動かされることはない。主は公平をもってもろもろの民をさばかれる』と。天は書び、地は楽しみ、海とその中に満ちるものとは鳴りどよめき、田畑とその中のすべての物は大いに喜ベ。そのとき、林のもろもろの木も主のみ前に喜び歌うであろう。主は来られる、地をさばくために来られる。主は義をもって世界をさばき、
まことをもってもろもろの民をさばかれる」詩篇96:10〜13
さて、こうしてサタンは滅ぽされた。めでたしめでたしと言うわけだが、聖書はそれで終りと言っているわけではない。それに続いて千年のキリストの王国があると言うのである。サタンはその間一時的に幽閉されるというのだ。何とも神様の考えは分からない。いっそ、ひとおもいに滅ぽしてくれたらよさそうなものだが、そうならないところが人間の思いとは異なるのである。「またわたしが見ていると、ひとりの御使いが、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天からおりてきた。彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年をへたへびを捕らえて千年のあいだつないでおき、そして、底知れぬところに投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終わるまで、諸国民を惑わすことのないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放される事になっていた。また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そしてかれらにさばきの権が与えられていた。またイエスのあかしをし神の言葉を伝えたため首を切られた人々の霊がそこにおり、、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリ
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ストと共に千年の間、支配した(それ以外の死人は、千年の期間が終わるまで生きかえらなかった)。これが第一の復活である。この第一の復活にあずかる者はさいわいなものであり、また聖なる者である。この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する」黙示録20:1〜6
しかし、その千年の終りに再びサタンは解き放たれて、再度キリストに敵対するというのだから、砂漠の宗教は執念深い。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も砂漠の民の宗教である。日本人は桜のようにパッと咲いて、パッと散るのが潔いとする。しかし、砂漠の宗教は死んでも命がある。永遠の命である。日本人には分からない訳だ。なぜ、ひとおもいにサタンを滅ぽさないか。これは難しい間題である。私なりに考えて見たのだが、神はまず、エデンの後、人間に全く自由な時代を与えた。しかし、その結果が人間の罪が満ちてノアの洪水である。次いで十戒に代表される戒め(律法という)をイスラエルに与えた。それも人間は拒んだ。次いで神は御自分の子イエスを与え、その死により罪を許した。それも大多数は拒んだ。そこで神は御子の直接統治をもって人間に最後のチャンスを与えた。しかし、それすら人間は反逆をもって答えるのである。こうして、
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人は神に言い訳ができなくなる。そうでなければ、必ず「私達に任せてくれれば上手くやったのです」と言うに違いない。………そんな所が私に出来る精一杯の説明である。「千年の期間が終わると、サタンはその獄から解放される。そして出て行き地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は海の砂のように多い。彼らは地上の広い所に上って来て、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると天から火が下ってきて、彼らを焼き尺くした。そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく目夜、苦しめられるのである」黙示録20:7〜10
千年王国、この言葉自体は聖書の中に出てくるわけではない。ただ、千年間クリスチャンの全てか一部か分からないが、生き返ってキリストと共に王として治めるとあるだけである。西洋においてはこれは常に王たちの夢であった。近くはヒトラーさえ彼の帝国は千年間続くと言った。しかし、わずかに一五年であった。ところで実はこの千年王国は聖書を読んでもほとんど分からない。何しろこの黙示録二○章だけがその手掛かりなのだ。もっともそれらしきことは旧約聖書に出て来る。
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「見よ、わたしは新しい天と、新しい地とを創造する。さきの事はおぽえられることなく、心に思い起こすことはない。(中略)わずか数日で死ぬみどりごと、おのが命の日を満たさない老人とは、・もはやその中にいない。百歳で死ぬ者も、なお若いとせられ、百歳で死ぬ者は、のろわれた罪びととされる。(中略)わが民の命は、木の命のようになり、(中略)彼らが呼ばないさきに、わたしは答え、彼らがなお語っているときに、わたしは聞く。おおかみと小羊とは共に食らい、
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ししは牛のようにわらを食らい、へびはちりを食物とする。彼らはわが聖なる山のどこでもそこなうことなく、やぶることはない』と主は言われる」イザヤ書65:17〜25しかし、ここでは初めに「新しい天と新しい地」と出て来るので、それがいわゆる千年王国と同じかどうかは分からない。この新しい天と地と言うのは実はさらに先きのことだと信じられているからである。千年王国の後、再び反逆したサタンが永遠に滅び去ると、そこに新しい天と新しい地が出来る。ここには人が長寿になること。作物が祝福される事。動物の世界まで平和が来る事が書かれている。これがいわゆる新しい天と地のことなのか千年王国のことなのか分からない。また、千年王国自体が奇妙奇天烈摩訶不思議で、キリストが再び来て地上に千年間も住むのか、では、その時クリスチャンはどこにいるのか、天国はキリスト不在なのかさっぱり分からない。だからある人は千年王国などないと言う。聖書には「主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである」ペテロの第二の手紙3:8とあるので一日かも知れないと言うわけだ。とにかく分からない。
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またマリヤに現われた御使いガブリエルは、「見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなるものとなりいと高き者の子と唱えられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」ルカによる福音書1:31〜33 と言っているし、もともとユダヤ人は世界を支配すると言う考えを持っているので、本当にユダヤにイエス・キリストが来られて世界を支配するのかもしれない。要するに私は全くこの千年王国のことはお手上げである。ただ、この黙示録だけは新約聖書の中でユダヤ人が信じる唯一の書と聞いたことがある。この黙示録はユダヤ的思想の充満した、新約聖書では珍しい書簡である。私はキリストが再び来る事は信じる。しかし、その後のことは分からない。ただ、千年王国、新天新地と言う思想が黙示録にはあると言うことだけは述ぺておく。この内、新地が新しい地球なのか、それともいわゆる極ジャンプ(地球の地軸が移動Lて起こる南極と北極の移動)によって起こる気象の変化による新しい地理的な変動なのかは分からない。今までにもなんどかこの極ジャンプは起りそのつど生物の大幅な絶滅が起
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こったという話もある。千年王国の後に、もう一度サクンは獄から出され、再びゴグ、マゴクを惑わして、戦いのために召集すると言うところがあった。前の本でこのゴグ、マゴクは旧ソ連だと私は書いた。ではここに出てくるゴグ、マゴクとは何かと言われるとこれがまた分からない。「その数は海の砂のように多い」とある。前の本のエゼキェル書三八章のゴグは『北の民族』であった。しかし、今度は『地の四方にいる諸国民』とある。これが分からない。第一キリストが来て直接統治する千年も後にまたあのロシア民族が、しかも地の四方に散らばっていて、また、キリストに逆らって軍事行動を起こすとなると、これはもう到底理解出来る事ではない。結局なってみなければ分からないと言う他ない。そんな訳で千年王国とはミステリーなのだ。
#おわりにこの真実を一人でも多くの人に知らせたい
昨年、私は『悪魔最後の陰謀』を書いて、今、世界の裏で、世界を完全にコントロールしつつある力について警告した。私は彼らが、何等かの攻撃を仕掛けて来るかと思ったが、何も来なかった。それは、私が何も持っていなかったから攻撃のしようがなかったからかも知れない。もっとも、彼らのブラックリストの特等席に座ったかもしれない。ある人からその様に伝え聞いた。その代わり、彼らは日本の新聞広告をストップさせるという手を打って来た。ヤコブ・モルガン氏の著書と共に、アメリカのユダヤ人が日本経済新間のアメリカ支社を叩き、さらに日本の全国紙の広告を全てストッブするという方法でやって来た。これは全く予想外の方法だった。そして、実に巧みな方法だった。だから、この本も新間広告は出来ないのである。日本だからその程度で済んで幸だったと言うべきかもしれない。アメリカだった
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ら今頃どうなっていることやら。私は、いまさら、言論の自由とか表現の自由などというありもしない権利で争おうとは思わなかった。ただ、私の本の内容が幾分かは証明されたと満足した。前の本を書いて私が一番感じた事は、一般の人よりよく知っていなければならないクリスチャンがこの問題には全く無知で、無関心であることであった。それどころか私のような少し変わった角度から聖書を読み現実を見据えるものを白眼視する事であった。とりわけ陰謀者たちの中に著名なキリスト教の指導者を書いたものだから、風当たりはひどいものである。しかし、彼らは次のような聖書の言葉を忘れているのである。「だれにも、どの様にも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり…・」2テサロニケ2:3
聖書ははっきりと『だれにも』と言っている。しかし、クリスチャンは「あの人に限ってそんな馬鹿な」と信じて疑わない。私はあの百倍も書く事が出来るだげの資料を持っている。しかし、兄弟を(兄弟であると祈る)訴えたくなかったのでたった一行しか書かなかった。そして一行だけは書かずにおれなかった。これはいい加減な事ではない。私は命を掛けて言うがこれは真実である。私はこの資料と資料を書いた人物を信じている。
考えて見れば、サタンは人類の歴史以前からいたわけであり、人類の歴史と共にいたのである。我々が知っている歴史は西洋史を中心とするものだが、これにはこの事は全く出てこない。ところがサタンはこの間ずっと眠り続けていたのではなく、活発に動いていたのだから、その歴史もまた、存在しなければならない。さらにサタンも学習する。クリスチャンはサタンと言えばもっとも新しいものでも、聖書に出てくる二○○○年前の姿しか知らない。しかし、彼はこの二○○○年間、人類と共にいて、人類とクリスチャンを観察し、学習し作戦を練って来たのである。サタンは人類が何が好きで何が嫌いか知っている。また、彼はクリスチャンが何が好きで何が嫌いかも知っている。人々はいまだに、サタンが「にんにくと十字架」で追い払えるものだと思っている。サタンは聖書が嫌いで、キリスト教の伝道に真正面から反対すると思っている。だから、サタンが聖書の翻訳事業に金を出したり、有名な伝道者のバックアップをするはずは絶対ないと思っている。サタンはおおかたの人間が考え、クリスチャンが考えているほど馬鹿ではない。私には今、エデンの園でアダムとエパが口にした「善悪を知る木の実」の意味がやっと分かりかけてきている。エデンの園で、アダムとエバを誘惑したサタンは今でも同じよう
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に人類を誘惑し続けている。サタンはアダムとエパだけでなく、全人類に、その歴史のいついかなる時でも、常にささやきかけ、ほとんどの人類を惑わし続けている。そして、実に興味深い事にその道具は今でも「善悪を知る木の実」なのである。エデンの園を去ったアダムとエパから数世代にして、人類は一度絶滅に瀕した。聖書によるならば実にノアという一人の男とその妻子らわずか数名を除いて、ほとんど全てが洪水によって死に絶えたとある。これはゆゆしい示唆である。人類は少なくとも一度、絶滅に瀕したと言う吉代の記録が今に残されているのである。しかも、その原因が「善悪を知る木」の実すなわち『知恵の木』の実の果汁の毒なのである。そしてその実は洪水によってなくならなかった。六○○○年の長きに渡って、その毒は生き続け、人類全体に覆いかぶさり、今や再び人類を絶滅の危機に導こうとしている。この「善悪を知る木」の事をュダヤ教の変形したオカルト宗教カパラは『セフィロト』(命の木とも言う)と呼んでいる。そして、それは別名をグノーシス(知恵を意味するギリシャ語)と言う。フリーメーソンの思想はカパラから生まれた宗教であり、グノーシス主義である。これがエホパの証人を生み、世界統一政府を生み出した。「その木は、まことに食べるに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかに
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も好ましかった」創世記3:6というほど、善悪を知る木の実はアダムとエパを魅丁した。今なおそれは同じ魅力を持って人類を誘惑している。しかし、アダムとエバが楽園を追放されたように、この木の実を食ぺる者は間もなく悲痛な追放を味わうだろう。
終わり。