平成20年1月11日(金)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、鹿児島市で行われる「桜島火山爆発総合防災訓練」に参加いたします。総合防災訓練では、平成18年12月に打ち上げた技術試験衛星VIII型「きく8号」の基本実験の一環として、衛星通信実験用端末による情報伝達実験を実施し、防災アプリケーションの評価および紹介等を下記のとおり行いますので、お知らせいたします。
- (1)日時:
- 平成20年1月11日(金)8:30〜12:00
- (2)場所:
- 市街地側会場− 鹿児島駅会場
- 桜島側会場 − 桜島赤生原(あこうばる)避難港、桜島溶岩グランド
- (3)実験内容:
【JAXA】
1.ICタグを用いた避難所状況把握、映像による住民避難状況確認 - 赤生原避難港に避難した地域住民が携行するICタグから情報を読み取り、「きく8号」を介して鹿児島駅会場に送信します。また、その避難状況の映像を「きく8号」を介して鹿児島駅会場に送信します。
- 2.映像による被災地の状況確認(ウェアラブルカメラ)
- 溶岩グランドでの救出・救護訓練の様子を、ウェアラブルカメラを装着した調査員が撮影し、映像を「きく8号」を介して鹿児島駅会場へ送信します。
- 3.被災現場での救護活動支援(トリアージシステム)
- 鹿児島駅会場において、被災現場での救護活動に使用されるトリアージタグの電子情報を、「きく8号」を介して対策本部にリアルタイムで提供するトリアージシステムのデモンストレーションを行います。
- 4.被災地情報報告
- 超小型携帯通信端末(外部アンテナ接続)を用いて、道路状況、土砂崩れ、火災発生、負傷者数の情報を「きく8号」を介して鹿児島駅会場へ送信するデモンストレーション実験を行います。
- 【NICT】
1.災害通信デモンストレーション実験 - NICTが開発した衛星通信用携帯端末(重量約270g)を用いて、「きく8号」を経由した災害時における音声伝送のデモンストレーション実験等を鹿児島駅会場〜溶岩グランド間で実施します。この衛星通信実験には一般の方の参加を歓迎しています。