IT & Economics
池田信夫 blog
拙著
おすすめの本
goo ブログ
gooID: | |
ブログの作成・編集 |
gooおすすめリンク
goo トップ |
goo ブログ |
goo ホーム(SNS) |
教えて!goo |
goo メール |
無料 ブログ作成 |
ランダムブログ |
トレンドランキング |
|
携帯 |
携帯からもアクセス |
QRコード(使い方) |
最新の記事
東芝のチャンス |
オバマの謎 |
「消費者省」を創設せよ |
中国は「自由の国」になるか |
ネガティブ・シンキングのすすめ |
自由な社会のルール |
科学者への質問 |
明けましておめでとうございます |
経済学のイノベーション |
独断のまどろみ |
最新のコメント
村人A/東芝のチャンス |
blog49/東芝のチャンス |
へなちょこ技術者/東芝のチャンス |
ある視点/東芝のチャンス |
池田信夫/オバマの謎 |
J/東芝のチャンス |
初音ミクから考えたこと/東芝のチャンス |
通行人/東芝のチャンス |
池田信夫/「消費者省」を創設せよ |
Unknown/東芝のチャンス |
最新のトラックバック
ユーザーの自覚 (スコアレス・ドロー) |
ここは酷い自律ですね (障害報告@webry) |
企業の存在価値とはなんなのだろうか? (HPO:機密日誌) |
経済の最適化ってなんなんだろうか? (HPO:機密日誌) |
どうせなら利用省にしよう (404 Blog Not Found) |
過剰と破壊の経済学 (No Consulting,No Life. コンサルタントの経営工房) |
著作権の意味 (Mutteraway) |
ネット規制3点セット(仮称) (マスコミ不信日記) |
日本が学ぶべきこと:ルールを変える (侵略型宇宙人KYの地球調査報告) |
紙を減らそう(今年の目標) (地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記) |
カテゴリ
ブックマーク
検索
プロフィール
goo ID | |
ikedanobuo |
|
性別 | 男性 |
都道府県 | 東京都 |
自己紹介 | |
上武大学大学院教授 学術博士 |
カレンダー
2008年1月 | ||||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | ||
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | ||
27 | 28 | 29 | 30 | 31 | ||||
|
過去の記事
URLをメールで送信する | |
(for PC & MOBILE) |
東芝のチャンス
2008-01-08 / IT
ワーナーがHD DVD(東芝)による映画の販売を打ち切り、ブルーレイ(ソニー・松下など)だけに絞ったことで、次世代DVDをめぐる標準化競争は勝負がついた。すでに日本では市場の9割以上、アメリカでも7割はブルーレイだ。勝者は誰かって? もちろん東芝だ。
もともと次世代DVDなんて、筋の悪い技術だ。私の6万円のPCでも160GBのハードディスクがついているのに、なんでたかだか50GBぐらいのDVDドライブに10万円も出さなきゃいけないのか。ディスクを買いに行かなくても、インターネットで映画もダウンロードできる。音楽と違って、映像は何回も見ることがあまりないので、ストリーミングでも十分だ。もうDVDというものが過去の技術なのだ。
WSJも、今回のブルーレイの「勝利」がソニーの経営にとってプラスになるかどうかは、まだわからないと書いている。次世代DVDは「過渡的な技術」であり、そのうちUSBフラッシュメモリに、そして最終的にはインターネットに取って代わられるだろう。CDの寿命は25年だが、DVDは10年、そして次世代DVDは、たかだかあと5年ぐらいの寿命だろう。こういう先の見えた市場に、コンテンツが出てくるかどうかもわからない。
それでも、ソニーはブルーレイを出し続けるだろう。かつてベータマックスのテープが世の中から消えても、再生機を製造し続けたように。不幸なことに、彼らは映画部門をもっているので、ディスクからも撤退できない。他方、松下はグーグルと組んでネットTVを開発する。戦いは、もう「次世代の次」に移っているのだ。
東芝は、今回の「敗北」を機に次世代DVDから撤退し、IPTVに経営資源を集中したほうがいい。松下がグーグルなら、東芝はヤフーと提携してはどうか。1980年代のアメリカでは、無意味に多角化したコングロマリットが、LBOによって解体・売却された。洗濯機からDVDまでつくる日本の「総合電機メーカー」も、時代遅れのコングロマリットである。これは「選択と集中」のチャンスなのだ。
もともと次世代DVDなんて、筋の悪い技術だ。私の6万円のPCでも160GBのハードディスクがついているのに、なんでたかだか50GBぐらいのDVDドライブに10万円も出さなきゃいけないのか。ディスクを買いに行かなくても、インターネットで映画もダウンロードできる。音楽と違って、映像は何回も見ることがあまりないので、ストリーミングでも十分だ。もうDVDというものが過去の技術なのだ。
WSJも、今回のブルーレイの「勝利」がソニーの経営にとってプラスになるかどうかは、まだわからないと書いている。次世代DVDは「過渡的な技術」であり、そのうちUSBフラッシュメモリに、そして最終的にはインターネットに取って代わられるだろう。CDの寿命は25年だが、DVDは10年、そして次世代DVDは、たかだかあと5年ぐらいの寿命だろう。こういう先の見えた市場に、コンテンツが出てくるかどうかもわからない。
それでも、ソニーはブルーレイを出し続けるだろう。かつてベータマックスのテープが世の中から消えても、再生機を製造し続けたように。不幸なことに、彼らは映画部門をもっているので、ディスクからも撤退できない。他方、松下はグーグルと組んでネットTVを開発する。戦いは、もう「次世代の次」に移っているのだ。
東芝は、今回の「敗北」を機に次世代DVDから撤退し、IPTVに経営資源を集中したほうがいい。松下がグーグルなら、東芝はヤフーと提携してはどうか。1980年代のアメリカでは、無意味に多角化したコングロマリットが、LBOによって解体・売却された。洗濯機からDVDまでつくる日本の「総合電機メーカー」も、時代遅れのコングロマリットである。これは「選択と集中」のチャンスなのだ。
前の記事へ | 次の記事へ |
東芝はシャープと提携しており、HDテレビの世界で勝つかもしれない。ここで投資家の誤謬に陥るか、どうか。
LDとVHD、DCCにMDなど、いくつかの記録媒体が開発・市場投入され競争し、その勝者もいつの間にか消えていきました。(それらの中で最も長命なのはコンパクトカセットテープではないかと思っています)
単に次世代競争をするのではなく、次々世代、ともすると三世代先を洞察した上で市場競争を考えなければならないほどに技術の進歩の速度が上がっていると感じざるを得ません。
一方で、それを使うヒトはそれほど変化しているわけでは無さそうで、SFの世界の様に機械にヒトが使われたり制御されるような時代にならない様に、感性と洞察力を磨いて行きたいなどと考えました。
沈む船(もともとオンライン配信の整うまでの時間稼ぎのMSの深謀)から真っ先にお役放免された東芝の勝ちです。
ただ文字をケータイや液晶で読むのは無理ですね。本はまだ死なないと思います。ただ大概のものは電子上で置き換えられる。暇つぶしとしての消費財なので。
>50GBぐらいのDVDドライブに10万円
10万以上かかります。コンテンツ保護機能を盛りだくさんなので映ることすらかないません。HDCP対応液晶・HDCP対応グラフィックカードが必要です。下手をすると総取っ替えが必要です。単なるデータを記録することは可能です。DVDのCPRM時のように混乱する可能性があります。
BDはまだ重いのでCPUとグラフィックカードの性能向上待ちです。エントリーレベルであと5年。
ですので私は高精細なPC液晶で見るのはあきらめました。テレビを買えと言うことでしょうか。もうPCもテレビも違いは無いのに。(MSが地デジ対応のソフトを造るそうです)
パッケージというブツ形態が安心する層はいるんですよね。友達と貸し借りに使うなどある程度はコミュニケーションツールとして使えるのではないかと。あとはカードを持っていない層にも有効とくに中高生(数はいませんが)。
日本人はPCよりケータイとビデオ(磁気テープです)。なので「no PC」でやることを決めた松下の賭は応援したいです。先にゲーム機がやりそうです。ソニーはPS3で。
なんだかんだ言ってボトルネックは持っている人たちなんですよね。機械(消費者の+消費者の保持意識)とコンテンツ(テレビ局など)。
なお、ディスクが絶滅してシリコンに移るにはまだしばらくかかるので(ディスクのようにタダに近い値段で量産するのはシリコンでは難しい)、パッケージ販売という形態が生き残るのであれば、ディスクの価値はあるでしょう。
「選択と集中」で開発投資するとすれば、そんな市場があるのかどうかも分からないものについてはまず選択肢から外されるだろう。企業に余裕があるから殺されないのであって、複数のシナリオを同時に走らせていることに感謝すべきだ。
良い悪いは別にして、この考え方は現在では通用しないでのではないでしょうか。
かつての銀行を中心とした安定株主だけなら長期的利益を重視すれば良かったかもしませんが、現在のグローバルマネーはセッカチに利益を求めてきて、利益率が低ければすぐに離れて行きます。しかも、競争の激しい昨今は資本が少なければ買収されてしまい、企業の存続すら覚束ない。資金が無ければ半導体も原発も事業を維持できないでしょう。
資本投資で失敗したDRAMの二の舞は避けたいのでは無いでしょうか。
しかし、HDDを推進してきた役員がいたりしてなかなか撤退できないのが日本企業の一つの特徴だと思います。これをすばやくすることで「選択と集中」をすすめ、次の次へさっさっと進出するならばそれは日本企業「意思決定の試金石」になるのではないかと思います。
http://kakaku.com/item/01253019033/
http://www.iodata.jp/prod/storage/blu
ray/2007/brd-m4/index.htm
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません