洪水や暴風雨など地球温暖化に関連しているとされる気象災害の数が過去約25年の間に4-6倍に増加、被害を受ける人の数も死者数も急増しているとの調査結果を、貧困と環境の問題に取り組む民間団体オックスファム(本部・英国)が8日までにまとめた。
オックスファムは「温暖化が原因の災害では、発展途上国の貧しい人々が最も大きな被害を受けている」と指摘。先進国に、一層の温室効果ガスの排出削減と途上国援助の拡大を求めた。
国連や各国の統計を基にした調査の結果、洪水や暴風雨、地震など大規模な災害の年間発生数は、1980年の約120件から2006年には約500件に増加していることが分かった。
中でも洪水の数は6倍、暴風雨は4倍と増加が目立った。87-96年に29件だった熱波も、97-06年には76件と急増し、地球温暖化の進行と災害の増大との関連が現実のものとなっていることをうかがわせた。